学びのまち仙台 市民カレッジに参加して
仙台のことを知りたくて、仙台市生涯学習支援センターで行われた、仙台再発見講座 第2回『街を動かす コトバの力〜仙台短編文学賞ことはじめ』に参加しました。
その中で、何となく感じていた仙台に住む人たちの生きることに対する真面目さ、の理由が朧げながらも分かったような気がしました。
講座概要
講師は仙台市の出版社、有限会社 荒蝦夷(あらえみし)代表取締役の土方正志氏。
バックグラウンドとしてご自身の経歴紹介、2016年に立ち上げた仙台短編文学賞の誕生秘話や、文学賞や本についての2時間強。思いを感じる講演でした。
仙台短編文学賞
仙台短編文学賞は、2010年に現在の形が決定していて、詳細を含め関係者間で最終系の合意がされたのが、2011年3月10日だったそうです。そして、その翌日、、、
一旦立ち消えになった話が、再びやろう!となったのは、2015年の末とのこと。その時話になったのが、震災を経験した仙台発進の文学賞には当初にはなかった意味がある、けれど長く続けたいから震災文学賞にはしないこと。
震災文学とは?
第3回仙台短編文学賞大賞受賞者である佐藤厚志氏の芥川賞受賞作の『荒地の家族』は、他の地域の人からすれば震災文学だろうと。
けれど、被災3県の私たちからすればそうでは無い。震災の後の日常ってそうだよね。自分のまわりにもそういう人いると思うのではないかと。
その上で、震災は日本においては日常なんじゃないかと思うと仰っていました。
外から来て感じること
仙台に住む人々の中に、震災は常にある。表立って表現することはなくても、意識に刷り込まれている。私自身、外からやって来てそう感じるのです。
その経験があるからこそ、真面目に生きようとしている、自分を諦めていない、そんな人が多いように思います。
どれだけ時間が経っても、強烈な経験はその人の中に存在し続ける。個人的な経験も、同じ経験をした人が多ければ、それだけ根強くもなるのではと思います。
私自身、講座で感じた表現し難い感覚を残したくて、この記事を書きました。
最後まで読んでくださりありがとうございます。