#198 ”源氏五十五帖”
図書館で表紙の絵が目に止まりなんとなく手にして読んだ一冊。ジャンルは、歴史小説? なかなか面白かったです。高校生の頃、”枕草子”や”源氏物語”に興味がなく、古文の授業はぼんやりと過ごしていた自分ですが、これを読んだ後には、もう一度読んでみたいなと思いました。そう思わせる力がある一冊でした。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、”更級日記”も読んでみたくなりました。
20歳までの勉強は、”カタログ”の通読
思い返せば、高校生の頃に興味がなかった分野に、最近色々と惹かれます。20歳までの勉強は、直ぐには役に立たなくてよくて、その時が来たら、その気になったら、自分で学び始める”入り口の目印の一覧”をザァッと一通り勉強するときかなと思います。
もし今の自分が16歳の自分にあって話しかけるなら、「1年後、5年後に役立たなくてもイイじゃない。30年後に役立つことがあるよ。」と言いたい。何がどこにどう書かれているかの”カタログ”あるいは”地図”を持たないと、その時が来ても、何もできずに通り過ぎてしまう気がします。”目印”を知っていると、基礎的なことはある程度わかるので、その気になって深く納得がいくまで自分なりのペースで楽しい時間をその物事と過ごすことができると思います。
ちなみに、私は源氏物語を授業で一部しか聞いたことがなく、自分で読もうとしたこともなく、全部で54巻(54帖)しかないことを知りませんでした。知っていたら、あの本のタイトルのトリックにも直ぐに気が付いたでしょうが、、。おっと、思わず本の内容を書きそうになるので、お楽しみは残しておくために、これ以上書くのは野暮なので筆を置きます。(笑)