認知症にならないために
認知症に対する人々の不安は、相当高いのではないかと思います。私自身も将来不安に思っているものの中で大きなものの一つで、認知症を予防するための様々な対策を積極的に探しています。特に注目すべきは、最近の研究で浮き彫りになった認知症と腸内マイクロバイオームの深い関連です。これらの研究は、私たちの腸内に存在する微生物群が、脳の健康や認知機能に直接的な影響を及ぼしている可能性を示唆しています。
具体的には、腸内マイクロバイオームの不均衡が炎症やストレス応答を促進し、これが脳に悪影響を及ぼす可能性があります。さらに、特定の腸内細菌の減少が認知機能の低下やアルツハイマー病のリスク増加と関連していることが報告されています。例えば、「ニューズウィーク」に掲載された「アルツハイマー型認知症は腸内細菌を通じて伝染する」という記事は、アルツハイマー型認知症の原因として腸内マイクロバイオームの異常の可能性を示唆しています。
これらの研究結果を踏まえると、認知症予防のためには腸内マイクロバイオームを健康に保つことが重要です。具体的な対策としては、適度な運動や健康な野菜や果物の摂取が効果的です。健康な野菜や果物とは、根圏マイクロバイオームなどのマイクロバイオームが健全なものを指します。健康な野菜や果物を栽培するためには、次のような方法が有効です:
化学肥料や農薬の使用を控える:過度の化学肥料や農薬の使用は土壌の微生物を破壊する可能性があります。可能な限り自然に優しい代替手段を探すか、必要最小限に抑えることが望ましいです。
有機質の追加:堆肥や腐葉土を土壌に加えることで、有機物が豊富な健康な土壌を作り出し、微生物の生存に適した環境を提供します。
多様な作物の栽培:単一の作物を繰り返し栽培するのではなく、異なる種類の作物をローテーションすることで、土壌の栄養バランスを保ち、微生物の多様性を促進します。
カバークロップの使用:非栽培期間にカバークロップ(緑肥)を植えることで、土壌侵食を防ぎ、有機物の追加や土壌構造の改善に役立ちます。
土壌の保水力と排水性の改善:土壌の保水力を高めると同時に適切な排水を確保することが重要です。これにより、根圏の微生物が適切な環境で生存でき、栄養素の循環と植物の健康に寄与します。
これらの対策は、野菜や果物の根圏マイクロバイオームを健全に保つだけでなく、それらの栄養価を高めることにもつながります。これは、認知症予防に役立つ健康的な食事選択へと直接的に結びつきます。
こういうことから、私は、自給を目指して無肥料・無農薬で野菜等の栽培をしています。初めて1年なので、まだまだ上手くいっていないことも多いですが、健康な野菜が収穫できるようにしていきたいと思っています。無肥料だと、無農薬でも結構綺麗な野菜が収穫できます。