心の闇は、自分を彩るエッセンス。
先日、車の運転中に、とある悲恋ソングを聞いていました。
メロディも歌詞もとっても好きで、聞くたび胸がキューッとなるのですが、悲恋なので「ひたすら幸せ♡ハッピー♡」みたいなストーリーではありません。
切なくて、悲しくて、だけどどうしようもなく愛しい。そんな感情が表現されている歌。
「悲しみ」「切なさ」「痛み」。
進んで感じたいとは思わないし、決して“良い”とは言えない感情だと思います。
でも、それでも、わたしはそんな感情から表現された作品に、無償に魅かれたり、美しさを感じることがよくあるんですよね。
それとはまた別の話になるのですが、わたし、ディズニーのツイステッドワンダーランド(というスマホゲーム)が大好きで。
このゲームのキャラクターは、ディズニー作品のヴィランズ(いわゆる悪役たち)がモチーフになっています。
圧倒的「陽」で「善」で「キラキラ」してて、「完璧」な王子様は、それはそれでとっても素敵。
だけど、「影(陰)」があり、「悪」な一面があり、一癖も二癖もある人物ばかりのヴィランズにも、彼らならではの魅力があるのですよね。
誰しも、自分の心の中に「闇」とか「悪」と感じられる部分って、持っていると思うんです。
自分でも、“見たくない” “認めたくない” って思っているような一面。
でも、そんな自分の心の闇を、自分自身で認識し、光を当てることができたなら、もうそれはただの「闇」ではなくなる。
そしてそもそも、「闇」があるから「光」があり、お互いを引き立てているんですよねぇ。
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悲しみから紡がれた言葉や作品に、そこにしかない美しさや魅力があるように、私たちのすべての感情や経験が、自分の人生という物語を彩るものであること。
人生に、無意味なもの、無駄なものなんて1つもないのだなあと、最近は自分の体感を通して感じられるようになってきました。
つい、常に“善良な人間”でいなければと、自分の闇の部分を拒絶してしまいがち。
だけど、「闇」だと感じている部分ですら、自分をまた一つ魅力的にしてくれるエッセンスであるということを、忘れずにいたいなと思います。