シンプルな本質を知るための遠回り。
人生とか、物事の本質って、実はすごくシンプルなものだったりする。
だけど、そのシンプルな本質を理解するためには、一旦複雑なところを通ってくる必要があるんだよね。きっと。
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過去の自分を振り返ると、無理な生き方をしてきたな〜って思います。
自分を否定して、他人を正解として、比較して、苦しんで、もがいて。
心身を壊すまで、そんな生き方をずーっとしていました。
超シンプルに、「自分を大切にする」「自分を受け入れる」だけでよかったのにね。
そこに辿り着くまでに、無駄に遠回りしてたなーとか、やり直したいなーなんて、以前は思ったりしていて。
でも、そうじゃないのですよね。
何ひとつ無駄なことなんてなかった。
というかむしろ、不器用な生き方をして、遠回りをしたからこそ、シンプルな本質が本当の意味で理解できるようになったのです。
実際、以前のわたしは「自分にやさしくしよう」「自分を大切にしよう」「ありのままの自分でいいんだよ」なんていう言葉、受け入れられませんでした。
「そんなの、ただのキレイゴトでしょ」「自分に満足していて、自信がある人だから言えることじゃん」って。
だけどやっぱり、色々経験した結果わたしがたどり着いたのは、結局そこだったんですよねぇ。
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“無意味だった”
“もったいなかった”
“マイナスだった”
そう思うような期間や経験ですら、自分自身で本質にたどり着くためには絶対に必要で、大切なものでした。
・・・例えば、相田みつをさんの言葉って、とてもわかりやすくてシンプルじゃないですか。
その言葉を目にしたとき、子どもの頃のわたしは、本当に失礼ながら「当たり前の話では?」なんて思ったりしていました(笑)
だけど、(苦しいことも楽しいことも)色々と経験してきた今、同じ言葉を見たときに感じることは、その頃とは全く違うのです。
本当に心から、“そうだよねぇ…!”と腑に落ちる感覚がある。
言葉の表面だけをなぞっても、真の理解に至ることはできなくて。
自分自身で色んな経験をしてから、改めて出会うことで、本当の意味で理解できるようになる。
人生ってそういうふうになってるのだなと思います。
前回お話した「闇」があるから「光」を感じることができる、ということにも繋がるのですが…
「それ」を理解するためには、「それ」と対極にあるものを知らなければならないのです。
本質が「シンプル」であるならば、一度「複雑」というものを経験する必要がある。
だから、“理想”があったとして、今がその理想から遠く離れていたとしても、それは“理想”を真に感じるための大切なステップなのだということ。
(自分にとって)
ネガティブな出来事は“悪”だ!
“ないほうがいいもの”だ!
って、その出来事の渦中は思ってしまうよね。
それは当然のことだし、そう思っていい。
むしろその最中は、自分が感じる「負の感情」を思いっきり味わおう。ただそれだけでいい。
そうしてそのままを味わいきったらいずれ、その出来事を経験した理由がわかるときがくるから。
その出来事を経験したからこそ、見える世界がある。自分の世界が広がっていく。
意味のないことなんて、何ひとつない。
全ての出来事は、あなたを「幸せな世界」に導くために起こっているんだ。
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今、上手くいっていなくても。
「最悪」な最中でも。
どんな状況にいたとしても、大丈夫。
無理やりポジティブに捉えようとしなくていい。ただただ、安心して“今”を味わえばいい。
そこには必ず、意味がある。
すべてを糧にしていける。
だけどきっと、いつのまにか忘れてしまうことだから、ここに残しておきます。
ほんの少しでも、あなたの気持ちがラクになることを願って。