てくてくちむたかのすけ2
2022.4月9日
前回のあらすじ
和風亭vsパヤオ!ふぁいっ!
昨日の記事のオチ予定だった「私が完食したかどうか問題」を書くの忘れていた。オチを忘れるとは…。
実のところ食べれませんでした。やっぱ多かったです。
10才年の離れた20代の妹の胃袋はお肌と一緒でピチピチ無限大。
空な目で「美味しい…美味しいよ……でもムリだ」と魚汁のよもぎばかり食べ始めたところで、
「お姉ちゃん貸して」と私の分も完食してくれました。
あ、ありがとう妹!
今日の目的地「勝連城跡」の入場料は私が払うわ!!
最近まで勝連城跡の資料館のようなものはこぢんまりとしており休憩所という体だったのですが、高まる観光需要と歴史的価値から「あまわりパーク」という歴史文化施設が誕生。今も周囲は工事中。
昔行った時は勝連城跡のすぐ近くに駐車場がありましたが今はこのあまわりパークで入場料の購入の必要があるので注意してね。
ところがどっこいしょー
実はこの日無料でしたー。
そうなのだ。無料でそのうえリニューアルで面白い試みも見ることができるとTwitterで知ってしまい、またnoterのやんさんの記事で気になってたこともあり伺うことにしたのだ。
入場料は無料。てことは妹に恩返しは別に払わねばなるまい。すまんな妹。他の形でお礼するね。
先ほどから「あまわりパーク」などで出てくるこの「あまわり」という言葉。ひまわりじゃないよ。
漢字で阿麻和利と書いて、10代目の勝連の長です。
王国編纂の歴史書ではヤバい逆臣扱いされ、琉球版オペラの「組踊」では「二童敵討」という演目で2人の童子に討ち殺されるという王国の敵。
一方地元では勝連を大きく強く発展させた功労者、英雄という立ち位置に立つ名君主なのだ。
その偉大さから「おもろさうし」という琉球の歌や詩、琉歌をまとめた歌集では何度も名前が出てくる。
今記事タイトルの「ちむたかのすけ」のちむたかは、
阿麻和利の枕詞かなというくらい必ず付いてくる言葉で。
ちむたか=肝高。
「心豊か、誇り高い、気高い」という意味の美称で阿麻和利以外にはめっっったに使用されることはない彼の代名詞となった。独占許可!
うるま市では阿麻和利から着想を得たキャラやイラストなどがたくさんあるよ。
ばっちりツーショットの顔ハメ看板だが、
奥さんの百度踏揚(ももとふみあがり)は首里の中央政権の王女であり、(首里王府から見ると)逆臣である夫とは長く共に出来なかったとか。
阿麻和利は妻の出生を盾に領土拡大など様々なことに着手。のちに王府を脅かした事で討ち取られる。
阿麻和利失脚後はその原因となった、密告者で阿麻和利討伐のリーダーの大城賢雄と結婚。
密告者というものの鬼大城と呼ばれる武将だ!王府への忠誠心と王女への恋心が彼の正義心と噛み合っちゃったか?
その大城もまた次の争いにて王府の怒りを買い逆臣として討たれる。
百度踏揚は王府の王女として生まれながらも逆臣の夫2人に翻弄された、悲劇の人生を歩んだのだ。
なんだかこの夫婦の人生、
日本史や大河ドラマによくある感じ!
そりゃそうだ。
彼らの生き抜いた時代は「三国時代」と呼ばれ「琉球史上の戦国時代」とされている。
大河ドラマの大好きな時代の琉球ver.なのだ。
駐車場から一歩も動かずに次回へ続く!
おまけ