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Ransen
2023年6月21日 21:33
「一人称単数」村上春樹著2020年発行 短編小説集。「石のまくらに」バイトの帰り、12月の寒い日、一夜を共にした女の子。報われない恋をしていて、短歌を詠んでいる。それ以来お互い会うことはなかった。長い人生の中で、具体的な名前や前後の関係性は思い出せないけれど、記憶にとどまる言葉や瞬間がある。嵐が去った後の地表に生き残った言葉。疲れて寒い夜に温めあった時間。後日、約束通り、