タイトルさえ。
積み上げてきた言葉が 静かに崩れていく
音も立てずに、人知れず 崩れていく
小さな しかし重大なその崩壊に
私は気づくことができない
沢山ある選択肢から 好きなものを選び取る
ささやかな時間が 私は好きだった
好きだったのに 気づくことはできない
ある日ふと 箱の中身を覗いてみると
単純で 卑劣で おもしろみのない
ガラクタだけが ころがっている
口から吐き出される つまらない言葉
もう自分のものではない その破片をみて
信じられない と 被害妄想が走る
また幾つか 逃げてしまった
お気に入りの 言葉たち
壊れたんじゃない
私が 壊したんだ
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?