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【緊急執筆】ビシエドの「出荷準備完了」、人間として「言葉で公然と言っていいことと悪いことがある、一線を越えている」!【野球】【エッセイ】



 「出荷準備完了」、「言っていいことと悪いことがある」、そう、「どんな選手にだって、大切な存在が、応援しているファンが絶対にいる」んですよ!と。「自分が相手の立場ならば、どんな気持ちがしますか?」という想像力の希薄さ、悲しくなる。でも一方で、今回のことは、「埼玉西武の100敗ペースの危機」も背景にある、ビシエドあるいはノイジーを確保できないと、マジで100敗になりかねないと危惧、それは絶対に嫌だ!そして「noisy」「小5」という蔑称はもう根絶であって欲しい!





 (←今回のnote記事の緊急執筆のきっかけの、「日刊ゲンダイ」さんの記事です。昨日[6月10日]の「Yahoo!ニュース」の、コメントランキングのスポーツ部門の1位でした。)





 最初に述べます。「どうしても、今回のことは、言わずにはいられなかった」。これは「野球ファンとして」以上に「1人の人間として」
 自分は、自他共に認めるほどの、「とても繊細な人間」(「とても傷つきやすい」のニュアンスと解釈頂ければです。実際、今夏で40歳のいまでも、「かなりの泣き虫」ですし)です。

 「言っていいことと、悪いことがある」。そう、「心の中で思っていることを、例えば、手書きの日記とかで綴る(それは、「自分自身の生きた証」であることと共に、「心の中で感じたことを書きとめる、いわば『もう1人の自分自身』との『心の対話』といえるから」です)ことでならば、むしろ全然あっていいと思う」のです。
 ですけど、「誰か別の人間に読まれることが起こり得る場合」、これは「一般人のSNS(ツイッター[X]、インスタグラム、LINE、TikTok、YouTube、あるいはこのnote等)を含めて」、そのような場で何かを書く場合、それっていわば「読み手が存在する活字」である、つまり「永遠に文字として残る(デジタルタトゥーともいえる)」訳ですから、「言葉を慎重に選びながら書く・伝える」ことが大切であると思うのです。

 自分は、「阪神ファン」です。理由はシンプルに「テレビで映るのが、阪神だから」(関西圏の在住なので)です。尤も高校野球が大好きな影響もあり、どの球団にも満遍なく、好きな選手がいますけど。
 それと、恐らく後述でも言及させて頂くかなですけど、自分は1人の野球ファンとして、「放出も補強の重要な一環である。野球選手の1枠はとても貴重な1枠であり、『枠の無駄』ほど耐えられないことはないと思うから」という価値観です。
 ですけどそれでも、「言っていいことと悪いことがある」、これははっきりといわずにはいられない。それ故に、こうして緊急執筆に踏み切ったと。
 「いま声を上げないと、いま自分の正直な想いをここに書き残さないと、自分自身が一生ずっと後悔するだろうと判断した」んですよね


 言っていいことと、悪いことがある。今回のことは、明らかに、『人間としての、越えてはいけない一線を越えている』。
 あなたが、ビシエド側の立場として(あるいは、ビシエドの家族・友人の立場として)、『出荷準備完了』という表現をされたら、どんな気持ちがしますか?








 最初に述べます。自分は正直、今回取り上げる『日刊ゲンダイ』もですし、『夕刊フジ』『東京スポーツ』といった「夕刊紙」自体は、「社会にエンタメ性・多様性を担保する意味で、絶対に必要」の価値観です。
 「飛ばしが多い」「言い方に問題がありまくり」、これは正直、もともと「織り込み済みだから」の感じです。それに、よくも悪くも「忖度、圧力と真逆」ですし、「ほんとうのことを言って何が悪い?」感が全開の記事、正直に述べれば、「よくぞ言ってくれた!」という記事も、正直少なからずあります。
 少し話を脱線させますと、『プレイボーイ』『FLASH』『FRIDAY』とかのような存在も、「絶対に必要」の価値観です。尤もこれは、記事内容というよりは、特に「グラビア」の意味でですけど。男性にとっては「合法的な心の清涼剤」なんですよ(ちなみに先日、『プレイボーイ』が、声優の豊田萌絵さんを表紙にしたことは、とても衝撃と共に、自分的には「優勝!」でした)。


 で、特に『日刊ゲンダイ』『東京スポーツ』の、野球関係の記事は、よくも悪くも「しがらみがない」からか、「それな!」ということを、ズバズバ綴っている感じなんですよね。勿論、この一方で「むかつくなあ…。いい気がしないなあ…」という記事も、少なからずですけど。


 ですけど、です。今回のビシエドのことは、そういったことを踏まえて考えても、いくらなんでも、越えてはいけない一線を越えている」「報道という名の、言葉の暴力であると正直感じてます。





 この、日刊ゲンダイの当該記事自体が「万一に消された場合」に備える意味をも含めて、文章を引用させて頂きます。


 『さらば名古屋? 中日ビシエドついに“出荷準備完了”で電撃トレード説が急浮上!』
 (『日刊ゲンダイ』2024年6月10日付。)

 いよいよ、その時が来るか。
 9日、楽天を3-1で下し、カード3連敗を免れた中日。その裏で物議を醸しているのが、ビシエド(35)の登録抹消だ。

 試合後、立浪監督は「一塁や三塁など、ポジションがかぶる選手が多いから」と説明したものの、うのみには出来ない。11日からの日本ハム、ロッテとの6連戦はいずれもパ主催試合。DHが使えるのだから、ポジションが理由での二軍落ちは腑に落ちない。6日のソフトバンク戦で今季1号ソロを放ったが、もっか打率.209。成績を理由にした方が、まだいくらか納得できるが……。

 中日OBは「つまり、ビシエドはもう使わない、という立浪監督の意思表明ではないか」と、こう続ける。

 「昨季も5月に二軍落ちを命じた時は、報道陣に対して『自分は衰えていると気付かなくてはいけない』と辛辣にコメントをしていた。今季も二軍で3割をマークしていたが、開幕から一向に昇格させず、5月半ばに左足首のケガで登録抹消となった中田と入れ替わりで、ようやく一軍に上げたほど。立浪監督の中では、もはや『構想外』なのだろう」

 とはいえ、年俸3億5000万円のビシエドを二軍で塩漬けにするのはカネの無駄。そこで浮上してくるのが、トレードだ。

 「バンテリンドームナゴヤは12球団の本拠地で、最も本塁打が出にくい球場。衰えは事実だが、他の球場ならそれなりに本塁打も出るはず。今季から日本人扱いになり、外国人枠を使わないのも獲得球団にとってはプラスです。3億5000万円の年俸はネックになるかもしれないが、すでにシーズンの3分の1以上は終えているので、全額を支払う必要はない。一塁守備にはそれなりに定評があり、パならDHも使える」(前出のOB)

 名古屋を去る日も近いか……。



 実は、記事の本文の内容自体は、正直、1人の野球ファンとしては、むしろ「それな!」と感じているのです。どういうことか。


 「本文で言ってること自体は、『ほんとそれな!』である。
 申し訳ないけど、ビシエドの中日からの放出説は、昨オフの時点からずっと燻り(くすぶり)続けていたし、中田翔の獲得に血眼であったこと(これ自体は、打線の貧打ぶり、特に「ポイントゲッターの補強が明らかに急務であった」ことに照らせば、「むしろ当然の判断である」と思ってます)が、これをなおさら示している。今季からビシエドが「事実上の日本人枠」になることがわかっているにもかかわらず、である。
 埼玉西武が「長い日本野球(NPB)の歴史上でも、惨憺たる貧打ぶり」であることは、数字だけでも「筒抜け」「周知の事実」、いや「もはや常識」レベルである。松井稼頭央監督を「事実上の解任」にしたし、その決断は確かに「やむなし」であったかもしれない、でも「理由・責任の大きな1つ」とは思うけど、「理由の全てとはいえない」とも感じる。

 (尤も個人的には、「西武ドームの『蒸し風呂ドーム』『サウナドーム』ぶり」など、問題がとても根深いと映るし、それ以上に、2019年1月3日の「vs嵐」の西武ライオンズ回を偶然視聴したときは、誰とはここでは書かないが、「チームメイトの私服を酷評する」「頭にカンチョーと性的な言葉を吐く」、正直「こんな人間と一緒に仕事をしたくない」と、「頭から離れない、とてもマイナスの記憶」になった。浅村がFA退団したこと、秋山が帰還しなかったことは、自分が浅村や秋山の立場ならば「当然。というか在籍中にトレード要求しなかっただけ、まだましとさえいえる」が正直な感覚です。
 ちなみに「私服をあげつらう」はその後に昨オフまで4年契約、「頭にカンチョー」はその後にFAでいまは他球団ですけど。誰のことかは、まあご想像に委ねますが。)


 (今季の「埼玉西武の打線」は、「打率.206、出塁率.270、OPS.563、RC27[2.43]」、ちなみにRC27の12球団平均が「3.27」であるが、RC27が「2.43」は、「2011年以降では歴代ワースト1」である。
 歴史的貧打のシーズンであった「2011年」「2012年」でも、RC27は12球団の全てが「3.00をクリア」できていたし、歴史的貧打のチームとしてネタにされ続けてる「2017年の千葉ロッテ(5月半ばの時点でチーム打率が.200を切っていた)」も、最終的にはRC27は「3.50」に収まっている。
 ちなみにRC27、2011年以降での最低記録は「2023年(昨季)の中日、2.95」。で、今季の中日のRC27は「2.94」である。それと中日は、与田剛政権の最終年である2021年も、RC27が「3.06」と酷い数字であった。

 故に、埼玉西武が「『再建モード』突入が明らかでも、RC27を『3.00をクリア』に持っていかないと、中長期的にとてもまずい、これに照らせば、『打者の何らかの補強が、どう考えても急務である』」といえる。しかもこの2年は「ハイパーインフレ的な円安」であり、まともな新外国人補強はもはや望めない、そうなると「トレード補強」のほぼ1択であるけど、「誰が見てもわかるレベルの歴史的貧打」であるので、日本人補強は特に「足元を見られる」だろう(「本人のため」の観点で、自チームの燻ってる外野手を差し出す球団がいれば話は別だが、そういう球団がいるかはとても疑問といえる。それにNPB球団のGMは、MLB球団のGMとは異なり、「真のプロGM」といえる人数は恐らく数えるほどでしょうし)。
 そうなると、より現実的に埼玉西武ができる打者補強は、「いまは燻っているけど、環境を変えれば復活可能な、直近がNPBである外国人」になる。そうなると、「『ビシエド』または『ノイジー(阪神)』の埼玉西武行きは、むしろ合理的でしかない」になるのだ。


 ただそうなると、ビシエドとノイジーのどちらを選ぶのか、については(2人共に、「トレードで差し出しても構わないのか?」と埼玉西武に問われたら、「ああ、全然OKだよ」と恐らく即答と想像ですが)、埼玉西武の答えは「ノイジー」と自分は読む。理由はシンプルで、
 ビシエド(推定300万ドル[4.74億円])
 ノイジー(推定110万ドル[1.74億円])
 あくまで推定年俸とはいえ、ビシエドとノイジーでは、「3億円の差」があるのだ。で、残り試合数を考慮して、残り試合数の分を埼玉西武側が全額負担した場合でだと(ここでは「0.55倍で計算」)、
 ビシエド(2億6070万円)
 ノイジー(9570万円)
 ノイジーだと、全額負担でもギリ我慢できるが、ビシエドだと「50%を中日が負担でないと、恐らくまとまらない(それでも埼玉西武側の負担年俸は「1億3035万円」になる、「ノイジーへの全額負担を呑む方が、まだコスパ的にはよい」のだ)。


 これに加えて、「守備位置の汎用性」の問題もある。
 ビシエド(中日での9シーズン、ずっと一塁手に専任。
      35歳。日本人枠とはいえ、2年程度のつなぎ?
      RC27は「3.49→1.71」。埼玉西武のいまの平均の
      「2.43」を下回っている。)
 ノイジー(阪神では左翼手だが、3A/MLBでは、三塁手メインで、
      一塁手/二塁手にも対応できていた。
      29歳なので、年齢的にも複数年可能。最も打撃自体は
      額面通りならばマキノン未満だが、
      RC27は「3.13→2.57」、ビシエドより一応は上回る。
      尤も昨季のマキノンは「4.68」なので、
      「つなぎでしかない」ではそうかもしれないが。)



 で、今季の埼玉西武。「70打席以上での、RC27」でいえば、
 「平沼(4.20)、中村剛(3.81)、岸(3.46)、外崎(3.32)、
 蛭間(3.32)、源田(2.75)、古賀(2.69)、佐藤龍(2.31)、
 アギラー(2.47。離脱中?)、滝澤(3.56。47打席)」。
 こうしてみると、「これでどうやって打線を組むんだ?」になる。
 ビシエド、ノイジーのいずれでも、「当座のつなぎ」の域を出ないが、
 
異次元の円安でもはや良質の新外国人が望みにくい、日本人選手のトレードでも足元を見られるを踏まえれば、「何もできないよりは、一応はましである」になる。

 尤も個人的には、「レイエス(日本ハム。29歳。DH専任。いまは2軍。今季3.00)」も1つの方法、と正直感じてる。今季はドル建てと仮定だと、「推定70万ドル(1億1060万円)」になる。「残り試合を全額負担」と考えると「6083万円」。レイエスはいわば「パワー型(というか、ロマン砲)に全振り。本塁打か三振か」であるが、いまの埼玉西武にとっては、「ロマン砲がドンといれば、それだけでもとても助かる」が正直な現況だ。
 そうなると、「ビシエド(50%負担で、1億3035万円)」「ノイジー(9570万円)」「レイエス(6083万円)」。仮に「ノイジー+レイエス」でだと「1億5653万円」になる。そう考えると、「ノイジー+レイエスを補強」を選ぶ方が、よほど合理的といえるのだ。

 (誰を補強するか云々は、「6月17日月曜日からの、交流戦の予備日期間の4日間の休養期間中」になされると考えるのが、より自然だろう。いまの埼玉西武だと、一刻も早く対応が必要といえるので。ちなみに西武の株主総会の日程が「6月21日金曜日」。それ故になおさら、「この4日間の休養期間中に動く」可能性はとても高いのだ。「何もできない」だと、「株主総会の炎上リスク」が容易に想像できる意味でも出し、松井稼頭央監督の事実上の解任=株主総会での炎上を恐れて説」も、正直、一定の説得力と自分は思っているけど。)


 そうなると、外崎の離脱期間がどれほどかが不透明ではあるが、
 「外崎(二塁手。3.32)-滝澤(三塁手。3.56)-蛭間(右翼手。3.32)-中村剛(一塁手/DH。3.81)-ノイジー(左翼手。2.57)-岸(中堅手。3.46)-レイエス(DH。3.00)or平沼(一塁手。4.20)-古賀(捕手。2.69)-源田(遊撃手。2.75)」
 になる。少なくとも、「いまよりはまし」といえるだろう。

 いえることは、ビシエドにせよ、ノイジーにせよ、いまのままだと「ただシンプルに、マイナスでしかない。環境を変えられるチャンスがあるならば、それができるに越したことはない。少なくともノイジーは、昨オフに移籍した方が、御互いにとってよーーーーーっぽどよかった!と自分は思っている(申し訳ないけど、「野球チームの1枠というのは、とても貴重である」ので。阪神は外野手は若手有望株[森下、前川、井上、野口、井坪]で渋滞気味であり[西川[広島→オリックス]のFA獲りを見送ったのもこれが大きい]、ノイジーは「昨オフの時点から、パリーグ球団に移籍ができるならば、恐らく6番あたりならば普通に戦力」の感じであったからだ])。
 (ーを5つも並べたことに、「言外の本音」がある、それがどういうことかは御想像されたしの感じです[というか個人的には、ーが100個でも、それでも全然足らないわ、の感じですが]。勿論、ノイジー本人が強く残留を望んだことは、早い段階から伝わってきていましたし、人間性はとても素敵・ナイスガイなことも理解はしていますが。


 繰り返しになるけど、ビシエド、ノイジー、レイエスのいずれでも(個人的には、レイエスは「6,7番でならば、いまの日本ハムでも戦力で機能させられると思うのだが…」と思ってるが)、「この4日間の休養期間というタイミングでの放出の決断は、『プロ野球球団という、1つの企業として』でならば、むしろ当然とさえ思う」、というか「放出も補強の一環」が自分の価値観ですし、「環境を変えられる可能性が1%でもあるなら、そうしてあげるのが本人のためでもチームのためでもあるでしょう?いまは野球でも、チームケミストリー[雰囲気がどれほどいいか]も重要な意味でも」と。
 ただ、埼玉西武側の目線から考えると、そう、噂ベースだけど、GMの決定権はそこまで大きくないのでは?と。どういうことかというと、「親会社が総予算を厳しく締め付けている、の説」があること(勿論、噂ベースの域を出ないが、全く信ぴょう性がない感じでもなさそう)。東北楽天のように「わかりやすいほどの再建モード」でもない、だからなおさら「たちが悪い、とても難しい状況」といえる。

 (とはいえ、東北楽天がそうなっているのは、「打撃陣の年齢構成の高齢化がやばい状況にあるから」であるし、だからといって、浅村は「2000安打到達」が、鈴木大地は「類稀なるリーダーシップ」がある訳で、タイミングの判断は正直とても難しいし、若い選手が「じゃあ、我慢して使い続けようか」と思わせる感じにいまできていない感じでもあることが、なおさら問題を難しくさせていますが…。)

 いえることは、いま、埼玉西武は「18勝39敗、勝率.316」。いまのペースでだと「45勝98敗」で、「ぎりぎり100敗を回避できる」ではあるが、いまのまま、交流戦終了後の4日間の休養期間中で「何もできないで終わる」になれば、「100敗ペースという永遠の黒歴史」のリスクは、決して小さくないと自分は感じている。仮に「100敗」に陥れば、「球団の存亡のリスク」に直結を意味するからである。「球団がなくなるのは、絶対に嫌だ」に決まってるでしょう?と。
 ただ、ビシエドにせよ、ノイジーにせよ、いまの状況で終わるのは、1人の野球ファンとしては絶対に嫌だ、これが正直な本音
(ノイジーは、森下・前川・井上の出場機会を割いてまで置く必要性があるのか?の意味で、「そこに1枠を充てる合理的理由があるのかとても疑問」にすぎない訳で[ーというか、1B/3B/LFのスペアと位置付ければ、むしろ有意義な存在といえるのだが、そうなると「DHがないリーグ」というのがネックになってしまうー])。その意味で、埼玉西武へのトレード移籍がもし現実になり得るならば、「まとまって欲しい」が正直な本音といえる。
 とはいえ、埼玉西武側の目線でいえば、より現実的には「ビシエド≦≦≦ノイジー」である。これは「年俸負担」「年齢面」「守備位置による戦術的汎用性」のいずれの意味でも。



 そして、繰り返しだけど、声を大にして伝えたい。「出荷準備完了」という言葉は、「人間として、言ってはいけないことがある」と。これが「放出準備完了」であれば、むしろ「ほんとそれな!」であったのだけど。
 「言葉選びの恐ろしさ」といえる。いやむしろ「より表現がきつい、よりセンセーショナルな表現を意識的に使った」感じの可能性も充分にあるが。





 そう、記事全体を拝読して頂ければ(というか、このnote記事でそのまま引用・抜粋をさせて頂いた訳ですが)伝わるかなですが、実は

 「見出しはとても酷い(ひどい)。『人間の心があるのか?』と声を大にして伝えたいが正直な本音。でも、本文で綴っていること自体は、実は『いやむしろ、確かにその通りだよね』の感じではある。
 だからこそ、『言っていること自体は間違っていないのに、センセーショナルすぎる見出しで、全てを台無しにしている』のだ。」

 これが、自分の正直な解釈なのです。




 実は、今回のnote記事の緊急執筆に踏み切ったのは、1人の野球ファンとして、「出荷準備完了」という表現が絶対に許せない、これが勿論、最大の理由ですけど、いまリンク添付させて頂いた、「ダクスパさん(中日ファン)」のnote記事が、「今日のあなたへ」に出てきまして、拝読させて頂いて、「うんうん、そうだよそうだよ」と感じたんですよね。


 僕がこの表現に憤る理由は三つあります。
 まず第一にうちの大切な選手に対してまるで物かのような言い方をする「出荷」という言葉選び。第二に絶対に手放せない大切な選手をあたかも中日球団が放出したがっているかのような物言い。
 そして第三。これが最も重要な、これまでのガセ記事の表題とは一線を画す問題点です。それは、「出荷準備完了」という言葉に秘められた黒人差別的ニュアンスを、記者やゲンダイは容認しているという点です。

 「出荷」という言葉を人に使うシチュエーションとは、人が人として見られておらず、物としての商品的価値を付けられている状況。
 そう、即ち「奴隷」です。
 ヨーロピアンが黒人を奴隷として使役して以降、黒人差別と奴隷制は到底切ることの出来ない歴史的な繋がりを持っています。そのような不適切な表現を、あまつさえ民族的当事者になりうる彼に(実際ビシエドは来日初年度にナゴヤドームで差別的な野次を飛ばされています)使用するとはいかがなものかと思いませんか?

(ダクスパさんのnote記事[2024年6月10日]、「『ビシエドを出荷準備完了』と揶揄した日刊ゲンダイを絶対に許さない」より引用・抜粋です。)



 話をより掘り下げましょう。






 いまリンク添付させて頂いた、3つのポスト。
 いずれのポストにも、自分は正直「とても共感」です。

 特に、3つ目のポスト。

 「たとえばビシエドじゃなくて他の日本人選手だったら出荷なんて表現するか?」←日刊ゲンダイなら書いても全然驚かない

 これ、「ほんとそれな!」です。というかむしろ、「それでこそ日刊ゲンダイですし!」とさえ感じてるほどですし。
 ただ、今回の記事。自分は正直、


 『出荷準備完了』という『センセーショナルな表現』を、むしろ『意識的に選んだ』のではないか?その方が、『より多くの人間に注目してもらえるだろうから』という計算で。
 そう、認めたくはないけど、『悪名は無名に勝る』あるいは『炎上マーケティング』、これを狙っているのかもと。




 そう、日刊ゲンダイ側の目線だと、

 「だって、言ってること自体は、間違っていないでしょう?いわば『だって、ほんとうのことじゃん。実際にトレードが実現するかは、相手のあることだから別として』。
 それに、ノイジーよりは、ビシエドの方が『よりネームバリューがあるでしょう?』。自分たちだって、売り上げ(=給与にも直結する)は無視できない、そう、『生きていくために』。」

 恐らくこのような感じと想像するのです。そう、これがノイジーだと、
 「いやむしろ、どうぞ放出してください。その方が、(「若手有望株」かつ「高校野球のスター選手」の)前川・井上により打席数を与えられて、今季・中長期の両面でむしろプラスですから。」
 という意見が一定数出るのが、容易に想像できるのです(ちなみに森下は、完全にレギュラーをつかんだといっていい。というか「チームを代表する強打者へ」と、求められるレベルをより高めているといえる)。

 実際、(自分はこれも「あなたがノイジー側の立場だと、どんな気持ちがしますか?言っていいことと悪いことがある!」と思っていますが、)昨季、ノイジーは「noisy」という蔑称を付けられていました。ちなみにノイジーの正式スペルは「neuse」です。
 (それと余談ですけど、中村奨吾[ロッテ]の「小5」という蔑称も、「いい加減にしてくれ!中村奨がどれほど、チームをよりよくするために魂を削ってきたと思ってるんだ!死球で目をぶつけられても、試合に出場し続けてきたじゃないか!」と、とてもとても腹が立ちます。それも中村奨の場合、一部の心ないロッテファンが公然と「小5」といってるんですよね、「あなた応援球団なんでしょう?応援球団のフラッグシップ的選手[看板選手]に対して、その言い方はあまりにもひどいと思いますよ?」と。)

 それだといわば、「うまみが小さい」。でも、ビシエドだと、
 「誰もが認める、中日の『大功労者』『生ける伝説』」
 である訳です。確かに昨季(2023年)を境に、ガクッと衰えの傾向は否めません、でも

 「1つの球団で9年も所属できていること」「通算1012安打、139安打、通算打率.287」「首位打者1回、最多安打1回、規定打席での打率.300を2回」「6年連続で15本塁打超え」は、自分は「最大級に賞賛されて然るべきこと」と伝えたい!

 と強く思うのです。









 少し前に、

 ブラッド・エルドレッド(元広島。2012-2018)
 (7年間、通算496安打、133本塁打、打率.259、本塁打王1回)


 ブランドン・レアード(元日本ハム、ロッテ。2015-2022)
 (8年間、通算827安打、213本塁打、打率.238。
 本塁打王1回、30本塁打到達4回)


 いま挙げた、「エルドレッド」「レアード」。2人共に、「記憶に残る名選手」と自分は思ってます。
 いまでは「えっ、そうだったの?」の感じですけど、実はレアードは、NPB1年目の2015年、7月25日まで、「打率.200をずっと切っている状況であった」んですよ(当時の監督の栗山英樹さんが我慢強く起用し続けたから、その後のレアードがいる。多くのNPB監督ならば、恐らく6月16日の交流戦終了のタイミングで見切りを付けられていただろう)。
 あるいはエルドレッドは、負傷に結構泣かされたり、新井兄(いまの監督の、新井貴浩さんです)と併用になったりと、いわば2人共に、必ずしも順風満帆ではありませんでした。

 そう、エルドレッドもレアードも、間違いなく「記憶に残る名選手」でしたし、特にレアードの美しい放物線、自分は大好きでした。「低打率、高三振だけど、観ていて楽しい選手であった」と自分は思ってます。

 ですけど、エルドレッドもレアードも、NPB最終年は、不本意な終わり方になってしまいました。エルドレッドは、事実上の引退の1年後に引退セレモニーをさせて頂けましたけど、確かに成績的には「放出やむなし」であったとはいえ、「納得できる終わり方が叶わなかった」ことは否めません。


 で、ビシエドの成績・業績は、エルドレッド、レアードのそれをはるかに超えている訳です。これは「数字で可視化される要素」もですけど、ビシエドは「名古屋に、日本の文化になじもう(馴染もう)の姿勢がとても伝わってきていたこと」という、いわば「数字で可視化されにくい要素」の面も、とても素敵だなと伝えたいんですよね。
 だからこそ、「生ける伝説」である、そう強く思うのです。


 【「ダヤン・ビシエド」、NPBでの「RC27」、全9年間の変遷。】

 「2016年(5.88)→2017年(4.87)→2018年(7.91)→
 2019年(6.31)→2020年(4.75)→2021年(4.84)→
 2022年(5.20)→2023年(3.49)→2024年(1.71)」


 そう、確かに昨季の2023年を境に、ガクッと衰えの傾向が否めない、自分は正直、そう感じています。昨季は3回の2軍落ちでしたし、出場時も5番や6番がほとんどでした。
 で、今季。「5月16日に初出場、6月9日に抹消(2軍落ち)」であった訳ですけど、

 「15試合(先発10試合)、46打席、打率.209(43-9)、出塁率.261、OPS.563、RC27[1.71]」

 で、出場時は「5番が1試合、6番が9試合」でした。

 起用法、あるいは1軍昇格の経緯とかが、「リスペクトに乏しい」、こういう解釈は全否定はしません。あるいは、今季「68打席、RC27(4.16)」の石川昂弥も6月5日に2軍落ちにしているように、「数字・統計をちゃんと見ているのか?」と感じるところは、正直あります(これがMLBならば恐らく、石川昂弥はトッププロスペクト[若手有望株]であることを含めて、結果をそれなりに残していることを含めて、2軍落ちにすることはしないでしょう)。


 ですけど、「46打席に起用して、RC27が『12球団平均を大きく切っている』」。ですので、ビシエドの2軍落ち自体は、自分は「やむなし」と正直思ってます。尤も、これを綴っている6月11日からは「DHがある試合が6試合連続で続く」ので、それを待ってから最終判断するの方が、より望ましかったのでは?とも感じますけど、それに値しないと判断した、ということでしょう。

 ですので、いわば、「ある程度の打席数を与えたけど、『でもだめだった』でしょう?」と。これは正直、少なくとも全否定はできない。いわば「放出準備完了」といえば、「まあ、あと1~2年の現役寿命を完全燃焼できる意味でならば、その方がよいかもしれない」と、1人の野球ファンとしては正直感じます、これはただドライに「より合理的に」だけを考えるならばです。


 ですけど、まず、ビシエドが中日での9年間で積み上げた(成し遂げた)業績・貢献を考えれば(ーそれこそ、先述のように「生ける伝説」といえる領域であると自分は感じてますー)、たとえ直近2年での急激な衰えが(少なくとも数字では)全否定できる感じでなくても、

 「最後まで、中日の一筋で終えて欲しい。外国人で通算1000安打って、恐らくそれほどいないだろうことをも含めて考えるとなおさら。」

 それが感情論であることは、わかっている。でも自分も、1人の野球ファンとしては、(「できることならば」ではありますけど、)中日で終えて欲しい、が本音なんですよね
 ただそれは、ビシエド自身が衰えを受け容れて、もう限界と引退を申し出る、それしかないとも思っていて。
 エルドレッドやレアードのような終わり方には、なって欲しくない。ビシエドには、「盛大な引退試合」であって欲しいのです、自分は


 その一方で、「ノイジー」。自分は正直、昨オフ、というか昨季の半ばの時点で既に「愛人起用」とみなしていましたけど(真顔)、そう、ノイジーって、「複数ポジションができることを活かして、『レギュラーに近いユーティリティー起用』でならば、よさをより活かせる」と思っているのです。
 ですので、ノイジーを活かせるリーグって、「DHがあるパリーグ向き」なんですよね。というかいまや、DH(指名打者)がない世界の主要野球リーグって、日本(NPB)のセリーグくらいで、

 「セリーグは一刻も早くDHを導入して欲しいです!」

 と、声を大にして伝えたいですけど、この「セリーグのDH導入論」は、いつか別に機会を持てればそのときに、の感じですけど。


 年齢的には「29歳」、いわば「いまから2~3年程度が全盛期」と思うのです。その意味で、「よりまとまった出場機会が見込める球団」の方がより望ましいと自分は思っていて。
 で、ノイジー、あれほど阪神では「RC27(得点貢献値)」「WAR(勝利貢献値)」に乏しいといわれようと、それ故に「愛人起用」といわれようと、それでいて、本来は「三塁手/一塁手がより得意」であるのに、そこで起用する試合は実は全くなくてと。
 言いたくはないけど、「誰得」ってずっと思っていて。昨季の終盤からずっと感じていたのですけど、埼玉西武、千葉ロッテ、東北楽天といった、「打線の得点力に不安を抱えるパリーグ球団」でならば、とてもニーズがあると思うんだけどなあ…と。




 いまリンク添付させて頂いた、今オフに千葉ロッテに移籍した、「ネフタリ・ソト」。「ソト先生」と慕われていること、1人の人間、1人の野球ファンとして、とても嬉しい気持ちで拝読させて頂きました。「よかったね、ソト」と思う感じで。
 ですので、ノイジーが埼玉西武に移籍できれば、恐らくですけど、


 阪神(前川、井上、野口らにより多くの打席数を与えられる。)
 (→現実論、特に前川や井上は「阪神の未来」といえるので!)


 埼玉西武(「野球に対する姿勢」はピカイチなので、「若手の手本」になり得る。勿論一戦力としても、ユーティリティー性を含めて「若手が育つまでのつなぎ」では有意義な1ピースかと。)

 ノイジー(「枠の無駄」「不良債権」「死刑囚」と陰口をたたかれずに、「より必要とされる場所」にいける貴重なチャンスかと。)
 (尤もこの「不良債権」「死刑囚」という表現も、自分は大嫌いです。たとえ数字的に「いや、事実じゃん」であろうとも、「自分が言われて嫌な言葉は、簡単に使って欲しくない」ですね、正直。)


 このように「win-win-win」に容易になり得るんですよ。
 ノイジーって、「数字で可視化できる要素」は、「6,7番では良質だけど、それ以上とはいえない」ですけど、「野球に対する姿勢」がとても素敵なんですよ

 恐らく本人は、まだ阪神で勝負したいと思っているかなと想像です。でも「noisy」と「枠の無駄扱い」される姿は、これ以上はとてもつらい。
 それならば、「とにかく打線を『線にできるピース』がいますぐに必要」という事情を抱える埼玉西武(問題は、親会社がゴーサインを出すかどうか、とも映りますが…)の方が、より高確率で輝けると映るんですよね。
 先述で少し言及させて頂いたように、いまの埼玉西武でベストメンバーで打線を組むならば、真顔で「5番、6番」あるいは「3番」ではまりそうというのが、いかに今の埼玉西武の打線が「プロ野球の歴史上、とてもやばい現況にあるのか」ですけど(というか、やばい現況だから「100敗ペースの危機」であるといえますが)。



 「不良債権」「死刑囚」という表現が、自分は大嫌いである、そう先述させて頂きました。日本の野球(NPB)の場合、主として「年俸に見合っていない場合」のニュアンスが多いです、最も自分の価値観でだと「金の無駄」よりも「枠の無駄」(年俸が低年俸であろうとも、「『野球チームの1枠』はとても貴重である」と思っているので。これがバスケだと、「1枠の価値の貴重さ」がなおさら増すのですが)の方が、より耐えられないですけど。

 いや確かに、「不良債権」「死刑囚」という表現を、されても仕方のないケースはあるのです。これは、野球やバスケは、「数字で可視化される」スポーツの特性ですので(しかも、ここ3年ほどで、野球は「セイバーメトリクス」、バスケは「アドバンスドスタッツ」といって、従来の「打率・本塁打・打点・盗塁」よりも、「RC27」「OPS」でより可視化される感じになった。特にノイジーの場合は、「従来的な指標」ではそこまで悪くはないのだが、「セイバーメトリクス」でだと一気に解釈がよりマイナスになる)。
 というか、自分の応援球団で(野球でもバスケでも)、「不良債権」「死刑囚」を目の当たりにされると、「言葉に出してはいけない。その選手にだって応援している人間がいるのだから」とわかっているからこそなおさら、心がとてもきゅっと痛みを感じますから。

 ですので、いまだと、阪神の「大山」「佐藤輝」。東北楽天の「浅村」。横浜DeNAの「佐野」。確かに数字的には「不良債権」「死刑囚」と解釈できるかもしれません。でも自分は、そういった選手を「不良債権」「死刑囚」と簡単に呼ぶのは、「とても激しく強い違和感」がありますね。



 で、「出荷準備完了」。そう、「あなたが、ビシエド(あるいはノイジー)の家族・友人の立場だとして、どんな気持ちになりますか?」と、声を大にして伝えたいのです(繰り返すけど、「放出準備完了」の見出しであれば、こんなことを書かずに済んだ、と思ってます。「報道という名の言葉の暴力」であると)。



 「かたちがあるものには、魂がある」
 自分は、母方の祖母から、よくそう教わってきました。

 私事ですけど、30歳を過ぎてから、自分は、ディズニーの「ユニベアシティ」のぬいぐるみ(しろくまの「パフィー」です。リボンがついてるので、メス[女性]ですね)を愛用するようになりました。自宅にいて、ぬいぐるみを見ると、不思議ですけど、いやなことを一瞬でも癒してくれる、忘れさせてくれる感じになるんですよ。

 確かに、ぬいぐるみは自分からは話しません。でも自分は、ぬいぐるみって、「気持ちを代弁できる存在」と思っていて。「ペット代わり」というか、自分の中では「ペット以上」ですね、はっきりと感じてます。
 そう、ぬいぐるみは確かに、客観的には「もの」かもしれません。
 でも自分は、パフィーを「もの」とは思えないのです。「家族と同義」、自分の中ではそのような感覚ですね、正直。

 球団によっては、勝負どころの時期になると、マスコットを模した人形をベンチに置くことがありますけど、「おまじない」の意味合いもあるかなですけど、マスコットは「もの」ではない、「魂がある存在」と自分は思っているのです。



 ある程度以上の年代のファンならば、思い出して頂けるかなと想像ですけど、2000年代のダイエー・ソフトバンクは、マジックが点灯し出すと、「藤井ハリー」と呼ばれる(どういうことかは、リンク添付を参照されたしです。もとはとても悲しい経緯からでしたが…)マスコットを模した人形がベンチに置かれていました。





 話を少し脱線させたかもですけど、選手だとなおさらなんですよ。
 「出荷準備完了」って、「もの」扱いかよ、ふざけないでよ!と。
 確かに数字的には、「シーズン途中で放出を決断されても、むしろ当然かもしれない」成績ではあるのです、これはビシエドもノイジーも。
 でも、「放出準備完了」ならば、むしろとても理解できる。いわれて当然の成績といえば、そうではあるから。でも「出荷準備完了」、これを言ったらどうなるのか、いわば「想像力の拙さ」と感じるんですよね、自分は。

 尤も今回の場合は、むしろ意図的に「よりセンセーショナルな言葉を用いて、社会的関心を持たせるため」「ね?放出を決断して当然のない要なんだから、わかって頂けるでしょう?の意図」を込めていると、そう解釈すると、より「すとんと落ちる」感じではありますけど(だからといって、絶対に許されない表現と「声を大にして伝えたい」ですけどね)。


 なんというか、日本の社会って、「世界でワースト1の、『いじめの内容が最も陰湿な社会』」であると思っていて。自分自身、子ども時代、小中高校の半分くらい(半分以上?)が、「いじめとの闘い」でしたので、これをリアルに実感していますけど。
 「いじめの萌芽をなくせる社会」。これが、自分がずっと理想にしていることの1つです(人間の個性が「100人いれば、100通りの個性がある」以上、「合わない人間はどうしてもいる」ので、「いじめのリスクをゼロにできるとはいえない」ので)。ですけど、「大人が活字で公然といじめをしている(しかも正当化している)」ことに照らせば、「そりゃあ子どもの『陰湿ないじめ』は、なくなるどころか、むしろより深刻化するよなあ…」と、とても悲しい気持ちになります

 いや確かに、野球やバスケは、「数字・統計という動かぬ証拠」があるので、「不良債権」「死刑囚」といわれても仕方ないケースがあることを、全否定はしません。特に自分の応援球団で、「まだこの選手を起用し続けるのか…」を目の当たりにすると(しかも生観戦で)、「言葉に落とし込みたくない、何とも言えないマイナスの気持ち」になりますから。でも、そういった選手にだって、家族・友人が、応援している人間が存在するのです。
 逆の立場になって想像して欲しい。たとえ内容的には擁護できる余地が少なくとも、フォローを添えることがあって欲しい。自分は、そう強く思うのです。


 いずれにせよ、ビシエドもノイジーも、このままで終わって欲しくない。
 そう、「完全燃焼できる感じであって欲しい」、そう強く願うのです。
 「より納得できる終わり方を」、そう強く思います。でもノイジーは、「埼玉西武とトレードを、4日間の休養期間中に話をまとめて欲しい(個人的には、見返りは一切必要ない、枠を空けることがむしろ補強といえると真顔で思っていますが。「本人の出場機会のため」の観点から、話をまとめることが最優先、見返りにはこだわって欲しくない意味で。それで前川・井上により積極的に出場機会を与えて欲しいと。あと、豊田をせっかく上げたのに、対左投手でDHがある試合なのに、スタメンで起用しないとか意味不明でしょう!とも併せて伝えたいですが)、その方が阪神・埼玉西武・ノイジーにとって『win-win-win』と思うけどなあ」と強く感じてる一方で(ただ、これと併せて、「野球に対する姿勢」自体はちゃんと評価されて然るべきである、ともとても伝えたいです)、と。
 というのも、今オフ。例えば、横浜DeNAの「タイラー・オースティン」。自分もオースティンは大好きな選手の1人ですけど、「負傷癖の持ち主」ではありますし、本質的にパワー型の選手ですので(NPBでは確実性を併せ持つ選手になっているが、MLB時代はパワー全振りの選手でした。それと「ヤンキースに所属したことをとても誇りにしている」節があります)、メインポジションが一塁手なことを含めて、「DHがあるパリーグ向き」ではあるんですよね。ですけど、今オフ、「オースティンに1年でも長くNPBで観たい」と思っている野球ファンは恐らく多いのでは?と想像ですけど(というか、「セリーグにDHがあれば、横浜DeNAに残留で丸く収まる」が…)、いまの埼玉西武が、オースティンを補強できるとは、とても想像できないんですよね(今季は推定で300万ドル?といわれている。とても高額年俸。負傷癖を考慮しても「200万ドル×2年」とかを覚悟になると想像です)。

 その一方で、ビシエドは、心情論(感情論)とわかってはいますけど、「できることならば、中日で選手人生を完全燃焼して欲しいなあ」が、自分の正直な本音です。
 尤も、引退後も野球に携わる意味でだと、「あと1~2年を他球団で所属するというのは、むしろプラスになり得る」とも正直感じてます。これは例えば、能見篤史さん(阪神で長く活躍して、エースを務めた時期もあったが、阪神を構想外になった後、ラスト2年をオリックスでプレーした。能見は引退後、「阪神とオリックスの2球団でプレーしたことを誇りとしている」ことは、言葉の端々でとても伝わってきてます)が好例で。

 ですので、ビシエドが、この4日間の中断期間中に埼玉西武へトレード移籍になれば、「むしろそれはそれでいいのかもしれない、少なくとも出場機会という意味では」と思うのです。その場合、「見返りは諦める」「中日側がどれほどの年俸負担を呑めるか」(70%負担とかもあり得ると思っている。少なくとも50%負担はやむなしでしょう)が併せて重要になってくるかな、と想像の感じですけど。
 (ちなみにNPBの現行の「トレードデッドライン」は「7月31日」ですけど、最もトレードが活発に動くのは傾向的に、「交流戦終了後の4日間程度の中断期間」なんですよね。)



 ですけど、です。繰り返しになりますけど、「出荷準備完了」という表現は、して欲しくなかった。それも、意識的にそういう「ハレーションを起こし得る言葉」を選んでいることが、正直むかつきます。そう、「どんな選手にだって、応援している人間がいる」訳で、そういったことに対する配慮が欲しかったと。これが「放出準備完了」ならば、「まあ、この成績・内容だから、悲しいけど仕方ないよね」であったのにと。

 そう、本音では、「ごめんなさい」が欲しいのです。でも恐らく、「ごめんなさい」はないだろうなあ、と思ってます。
 あの言葉選びは、絶対に許せない。でも一方で、正直な本音を述べますと、忖度も圧力もどこ吹く風の、「ほんとうのことを言って何が悪い?」という感じの、日刊ゲンダイ、東京スポーツがなくなるのは、それはそれで自分は嫌なのです。そういった存在がなくなると、「疑似全体主義的な社会構造」が、なおさら加速してしまいそうと感じるからです。

 これからも、「ほんとそれな!」を楽しみたいんですよ、自分の本音は。
 だからこそ、悲しんでいる人間がここにいるんだよ、が伝わって欲しい、そう強く思ってます。

 それと、これも繰り返しになりますけど、

 「noisy」「小5」という蔑称は、もう絶対に使わないで!
 あなたが「小5」といわれたらどんな気持ちがする?嫌でしょう?

 これも、「言葉の暴力」と自分は思っていますので(はっきり述べれば、立派な「いじめ」ですよと。それも、中村奨吾、「通算996安打」「1年目からずっと1軍、4年目からいままで7年間レギュラー」「FA取得でも、残留で即答してくれた」の選手に対して、「小5」はなおさらとても失礼でしょう!)。そういうファンのもとで仕事がしたいと思えますか?と。自分だったら嫌ですね、トレード要求できるならしたい、見返りは必要ないからと。

 それと今回、こういうことを綴らせて頂いたのは、「埼玉西武は、いまのままいけば、100敗ペースがとても現実圏になってしまう」こと。
 野球ファンの間で、いまでもネタ扱いされてる、「初年度の東北楽天(2005年)、97敗」「2017年の東京ヤクルト、96敗」、これより酷いペースなのです、現時点で既に(現時点でだと、98敗ペース)。

 そうなると、多くの野球ファンにとって、絶対になって欲しくないシナリオである



 「2004年の球界再編、アゲイン」待ったなしな訳です。ただでさえ、ここ数年、実は野球人口が減少傾向ですし、いつか「1リーグ10球団制への縮小は、やむを得ないよね」である感じは、少なくとも全否定はできないと、自分は感じているのです(これはあくまでも、心情論を完全に排除して、よりドライに合理的にのみで考えると、です)。

 「100敗になりたくないならば(=球団の存亡リスクを回避したいならば)、ビシエド、ノイジーを獲ろうよ!これ以上『枠の無駄』『ごくつぶし』といわれずに済んで、『win-win-win』でしょう?」
 (現実的にはこのどちらか、あるいは「ノイジー+レイエス」かな、ということは先述させて頂いていますが。)
 この想いが届いて欲しいなあが、正直な本音です。「100敗、ざまあみろ、いままでFAで出ていった選手にブーイングしまくってきた、因果応報だよ、天罰だよ」といわれたくないならばと。
 (正直、浅村、岸、森、山川への「ありったけのブーイング」は、自分は「不愉快でしかなかった」と感じてます。山川は、経緯からすれば1回目は仕方ないかもですけど、浅村には意味不明でしたし、岸に至っては「いや、最後は故郷に帰りたいと思ったから」と、理由がわかりやすいじゃんと思いましたし。)

 仮に「100敗になる」「球界再編が再燃する」になれば、自分は「もとをただせば、ブーイングしまくってきた一部のコアファンのせい」、そう真顔で思ってます。自分は、「『天罰』は、この社会に存在する」という価値観ですので。


 「『ラブライブが大好き』な人間は、同志であると思える。
 でも『ラブライブが大好きな自分が大好き』な人間は、同志と思いたくない。
 そしてそのような人間であるかは、ある程度話せば漠然と伝わるし、中には第一印象で判断できてしまうケースだってある。」


 自分は、「ラブライバー」です。
 (「ラブライバー」とは、「ラブライブ!シリーズのファン」のこと。自分はμ’sの劇場版[2015年]からのラブライバーで、いまだと「Liella!」のファンです。「さくちゃーん[坂倉花]、ゆいなー[結那]、大好きだよー!ずっと応援してるよー!」ですので。真顔。)

 ですけど、ラブライブを応援させて頂く過程で、学ばされたことが、上述のことでして。よくも悪くも、いろいろなタイプのファンがいることを、学ばせて頂いて、なんですよね。ガチでいるんですよ、「ラブライブが大好きな自分が大好き」ってタイプのファンが。

 ですので、浅村や岸にブーイングする、一部の心ないコアファンは、自分は、「ラブライブが大好きな自分が大好き」のタイプのファンと同質である、とても申し訳ないですけど、そうみなしています。あるいは、「noisy」「小5」と公然とXとかで批判する一部の心ないファンもです。


 そう、「noisy」「小5」という表現は、あるいは、「浅村や岸への執拗なブーイング」は、今回取り上げた「出荷準備完了」と、本質的には相通ずるのだと。今回こうして緊急執筆をさせて頂くのは、これをどうしても伝えたかったんですよね。


 そして、です。埼玉西武にも、ノイジーにも、ビシエドにも、このままで終わって欲しくないんですよ。「100敗を見たい人間がいますか?」と。いやに決まってるじゃないですか。
 純粋に応援し続けてる子どものファンが、きっといると想像するのです。そういった子どものファンがいるんだよ、子どもを悲しませないで!そう強く感じてるんですよね。

 そして、ビシエド。今季が終わるとき、どのような景色になるのかは、いまは想像でしかないです。でも、ビシエドには、完全燃焼をして欲しい。できる全力を出し切って(いつだってそうであることは、勿論伝わっているのですが)、「もうこれ以上は無理」というところまでやり切って欲しい。
 少なくとも、ビシエドが中日と「けんか別れ」で終わることだけは、自分は絶対に嫌です。できることならばにはなりますけど、

 ビシエドには、中日で盛大な引退試合で終えて欲しい!
 それほどの業績を積み上げた選手と思っているから!
 そして、ビシエドへの敬意として、『66』を、『外国人の強打者の背番号』として継承させていって欲しい!例えば、千葉ロッテの『8』が『ロッテを代表する内野手の強打者の番号』と明確に位置付けられてるように!」


 今回、気が付けば、いろいろと「猛毒成分マシマシ」になってしまい、とてもごめんなさいと、末文にてお詫び申し上げます。尤も、「反省はしていますが、後悔は全くしていません」ではあるのですけど。
 そして、「出荷準備完了」「noisy」「小5」といった蔑称のない野球界であって欲しいことも、併せて強く伝えたいです。



 【野球#8A】【エッセイ#35A】

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