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医療現場でなぜ子どもに遊びが必要不可欠なのか?

しばらくnoteから離れていましたが、戻ってきましたaikoです。
よろしくお願いします。

今日は、今から何年前だったか、大学を卒業してから10年以上経っていた時、大学時代の恩師からの案内を受け参加したホスピタル・プレイ・スペシャリスト(HPS)のシンポジウム&ワークショップのお話です。


01:ホスピタル・プレイ・スペシャリスト(HPS)とは?

ホスピタル・プレイ・スペシャリスト(HPS)は、イギリスでは国家資格で、遊び(ホスピタル・プレイ)を用いて小児医療チームの一員として働く、英国生まれの専門職です。(日本の国家資格とは意味合いが違うらしいのですが、でも国に認められている資格)
医療環境をチャイルドフレンドリーなものにし、病児や障がい児が医療とのかかわりを肯定的に捉えられるよう支援します。

02:医療現場でなぜ子どもに遊びが必要不可欠なのか?

シンポジウム当日はイギリスからもゲストの方をお迎えし、イギリスにおけるホスピタル・プレイ、小児医療現場や事例報告、現状についてのお話や、また日本でHSPを立ち上げた先生から日本におけるホスピタル・プレイや小児医療現場と子どもの現状、家族との関係、心的状態等々について、「医療現場でなぜ子どもに遊びが必要不可欠なのか」について伺いました。
 
あっ!先に写真について説明しておくと、
えっとー、これは「う〇ち」ではありません。
お菓子にお水を混ぜ、ソレに見立てたものです↓

これは病院で自分で排便が上手くできない子どもに対して、目に見えない体の中を、遊びを通して楽しみながら目に見える形で説明し、子ども自身が遊びを通して得た感覚を元に、改善方法や治療に臨める状態へサポートする手法です。
「いいうんち」とはどんなうんちなのか、「目に見える形」と「感覚」で子ども自身が理解するサポート手法。
あ!!さっきは「〇」にしてたけど、そのまんま言ってしまった!(@_@。
そうです!このワークのテーマは、『うんちの出る仕組みって?』です。

03:子ども自身が納得できる説明をきちんとする必要性 

「子どもだからわからない」ではなく、
「子どもにも、子ども自身が納得できる説明をきちんとする必要性」

その手法として、
子どもの身近なものである「遊び」を用いて、不安な気持ちを緩和し、
子ども自身が自分で選択することができる環境があること、
子ども自身が納得した上で治療に臨むこと。
これが「医療現場でなぜ子どもに遊びが必要不可欠なのか」の答えです。
  
恐怖心を取り除く」
「安心感、信頼感を作り出す」
すべて大事なことです。
 
 

04:aikoと医療現場との接点

現在の私は、親の闘病・介護でかなり病院や医療現場は近い存在ですが、このシンポジウに参加した頃の私は、高校1年生の夏に「やってみたい!」と思い立って参加した外科病棟での1日看護師体験をした時以来の医療現場との接点でした。
私自身訪問保育をしながら、様々な家庭をサポートする立場として、医療現場の内側は当時未知の世界でしたが、HSPという職業はとても興味深い点が多くあり、私が普段感じていることにすごく共通するマインドがありました。
そして、シンポジウムに参加したことで自身の活動へのモチベーションが上がった反面、今も子どもたちがタオルケットでぐるぐる巻きにされ、バタつく手足を押さえつけられ看護師さんに馬乗りされた状態でドクターに採血や注射をされている現状が多くあるという事実に驚き、とてもショックでもあったことを今も記憶しています。(そんな場面でそういう事が起きないように子どもの立場を守る役割を果たすのがHSPなのです)
 

05:「子ども」にとっても「大人」にとっても必要なこと

今回のシンポジウムは「医療現場で、そこに入院・治療している子ども」という限られた環境がテーマでしたが、環境、ケースは違いますが医療現場に限らず院外の「子ども」にとっても「大人」にとっても、「必要なことはみんな共通している」と私は感じます。そして、HPSのマインドは、院外でも活用できるマインドやワークがたくさんあると感じました。
また一つ私自身知らなかった世界を知ることができたこと、それぞれの立場に寄り添い理解しようと様々なことを想像するキッカケをいただけたことに感謝します。

06:実はすべての人に必要なこと

ここ数年のコロナ禍で、様々な問題や各々の考えを目に耳にすることがこれまで以上に増えたように感じます。
何が正しい情報なのか、何が安全で、何が危険なのか。
コロナ禍に限らず、今の時代に限らず、子どもも大人も関係なく、この記事の太字で記載した内容は、すべての人に必要なことであると私は思います。

「~だからわからない」ではなく、
「その人自身が納得できる説明をきちんとする必要性」

そして、
その人の身近なもの、言葉を用いて、不安な気持ちを緩和し、
その人自身が自分で選択することができる環境があること、
その人自身が納得した上で治療やDOに臨むこと。

そんなことを思ったのでした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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