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Q&A すっごくいいネタ思いついた!と思ったら、すでに書かれてました…。こんな時、どうしたらいい?

こういうことってありますよね。
「すごいもの思いついちゃった!」
その時は、自分って天才?なんて思っているけど、
あれこれ調べているうちに、「あれ、なんだもう書かれてるじゃん…」
ってなるとき。

でもですね、残酷な真実を申し上げますと、
あなたが考えついたネタ、実はすでに、どこかでほぼほぼ書かれています。
書かれていないものなど、ないといっても過言ではありません。

人が考えることなんて、まぁ所詮、似たようなもんなんです。
しかし、斬新なネタでなくても、いろいろな要素を追加したり、
まったく別の人が書くと、またそれは違う作品になったりします。

特にラノベのジャンルでは、「ネタかぶり」はしょっちゅうです。
「今は転生ものが流行っているよね」となると、
「転生もの」という設定の中で、読者が好む要素を入れたり、
人気が出そうなキャラにしたりすると、あらら不思議なことに
「これデジャブ?」って感じに既視感のあるものばかり
なってしまうんですよね。

プロ作家本人が「これがいい」「これが書きたい」と言っても、
「いやそれすでに有名なシリーズがあるから……」とか、
「あまりにも他の作品に似すぎている」となると、
やはり、書くことはできません

そうした場合、どうするかというと、
その「書きたいもの」に別の設定やキャラ、世界観を
プラスアルファ
して、「ちょっとだけ新しいもの」に作り変えます。

「ふぅ、これでなんとかオリジナルになったね!」
という感じです。

それでも、あまりにも有名すぎる設定と似ている場合は、
同ジャンルでは出すのが難しいかもしれません。

ジャンルが変わると、また新しく感じたりするんですけどね。
例えばラノベで流行っている「転生もの」
絵本になったらちょっと新しいと思いませんか。
まぁ、その業界で受けるかどうかはまた別問題ですが。

ネタは大体、すでに書かれているものと思って、
あとはそこにどんな要素を付け加えるか
どう料理するのか、それが一番大切なところです。

作家によって「作風」というのは違いますので、
たとえ同じネタであっても、出来上がりはまったく
違ったものになる
可能性もあります。

つまり、この世で食べられる食材は、すでにある程度、
出尽くされているんです。
新種の食材なんて、なかなか出てこないわけです。

でも、同じ食材でも、蒸したり焼いたり揚げたり、
そして他の食材と組み合わせることで、
ニューテイストなお料理に変身させることはできます。

それと同じで、「どのように組み合わせて書き上げるか」
「何をメインに、どういう味で、どんな見せ方をするか」
「読者がどんなふうに感じるように仕上げるか」
ということが大事になってきます。

つまり、食材よりも、調理法。
コックさんの腕前がよければ、
たいしたことのない食材も、驚くような美味な作品
仕上がるというわけです。

というわけで、結論。
質問のお答えは……

答え:それが書きたくて思いついたのなら、書いたらいいと思います。
ただし、そのまま書くのではなく、別の方向性から考えたり、
他のものと組み合わせたり、ちょっと変化を入れたりして、
自分だけの「新しいもの」にしてから、書いてください。


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