朱黒のモダン その一 漆紙文箱
こんにちは。
花器・漆器・酒器・石など
古物を中心に日本の手仕事を
紹介している逢季荘です。
朱黒のデザイン
縄文時代には既に弁柄や朱を
用いた赤色漆と黒漆を使った
漆芸品が多く作られている事から
(例 縄文彩漆土器)
赤と黒の混じり合いを愛で
その色味に対する感覚は何千年も前から
磨かれ育まれてきた事が分かります。
(縄文時代のウルシと漆工文化について)
そんな朱と黒の対比を用いたデザインは
現在においても、私達の目を引き
心を揺さぶります。
今回から朱黒のモダンとして
続けて少しずつ日本の手仕事から
ご紹介していきたいと思います。
漆紙文箱
まず一つ目はこちらの時代 漆紙文箱。
紙箱でありますが、外側は和紙を
塗固めて中は紙でありながら
とても堅牢に作られています。
その図柄は鹿革に漆で模様を付ける
甲州印判から着想した事が伺えます。
赤漆(恐らくカシュー漆)を
型押しにして立体的かつ
連続的に浮かび上がる紋様は
とてもモダンな雰囲気が漂います。
日々溜まりがちなちょっとした
書類整理や手紙の保管に
こんなものを使ってみるのも
暮しの愉しみ方のひとつではないでしょうか。
朱黒のモダン あと4回ほど更新予定です。
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