逢季荘

四季の移ろい と暮しの器 漆・花・古美術 手仕事の"カタチ" から見える日本の情景 http://aikiso.com

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『花ト器』 藤袴・黒漆蕎麦猪口・古銅灯火器

花ト器形も良く侘びれた雰囲気の古銅の灯火器は 腐食により緑青を帯びている 総黒漆塗の蕎麦猪口は 意外にこれまで時代が上がるものは 見つかりにくいもの 布着せが施され経年により やや飴色に変化した黒漆 ソリッドに立ち上がった造形 秋の七草である藤袴に枯れ草が 絡んだ狗尾草を添えて 花:  藤袴・狗尾草 器:  黒漆蕎麦猪口・古銅灯火器

    • 新年の器 〜漆器編〜 沈金・蒔絵・朱椀

      こんにちは。 花器・漆器・酒器・石など 古物を中心に日本の手仕事を 紹介している逢季荘です。 あらたな年を迎える 初春の吉事を祝う品々を ただ今storeでご紹介しています。 本日はそんな中から新年にぴったりな 時代漆器を紹介していきたいと思います。 輪島塗 縁金皆朱椀四つ椀 初めは明治~大正期ほどの輪島塗の縁金朱椀。 四ツ椀と呼ばれる形状は入子にして 重ねて納めることもでき また蓋付椀として使用する事が 出来る椀になります。 刷毛目四つ椀 こちらも朱椀ですが刷

      • 朱黒のモダン その一 漆紙文箱

        こんにちは。 花器・漆器・酒器・石など 古物を中心に日本の手仕事を 紹介している逢季荘です。 朱黒のデザイン縄文時代には既に弁柄や朱を 用いた赤色漆と黒漆を使った 漆芸品が多く作られている事から (例 縄文彩漆土器) 赤と黒の混じり合いを愛で その色味に対する感覚は何千年も前から 磨かれ育まれてきた事が分かります。 (縄文時代のウルシと漆工文化について) そんな朱と黒の対比を用いたデザインは 現在においても、私達の目を引き 心を揺さぶります。 今回から朱黒のモダンと

        • 黒侘びる古錫

          こんにちは。 漆器や古美術を中心に 日本の手仕事のカタチを 紹介している逢季荘です。 古錫茶托 錫製の茶托は、古来からより黒ずんで 侘びたものが良いとされています。 堅牢な錫製は時代跡が蓄積しながら 一生物として使う事ができます。 決してピカピカに磨いてはいけないのです。 割引クーポンはコチラから

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        記事

          木曽十一宿への旅路 奈良井宿

          こんにちは。 暮しの器や漆器を中心に 日本の手仕事を紹介している 逢季荘です。 木曽十一宿への旅路数年ほど前の今時節、バックパック
担ぎ 木曽の中山道に出向きました。
 初めて、奈良井宿に降り立った時
、 宿宿の建材からであるのか 囲まれている
針葉樹からなのか 定かではありませんが 甘い匂いがふっと
漂い   「木曽は全て山の中である」 
という言葉を肌で感じ得たような 思いを致しました。 

奈良井宿へ 

奈良井宿からスタートして、 かつての旅人のように
山々

          木曽十一宿への旅路 奈良井宿

          骨董の入口 江戸の情緒 古伊万里 蕎麦猪口について 〜手仕事のカタチ〜

          こんにちは。 逢季荘です。 日本の手仕事の姿を 過去の形から探っていく ”手仕事のカタチ” 本日は、骨董の入口とも いわれる古伊万里 蕎麦猪口 について記していきたいと思います。 ^古伊万里とは古伊万里とは江戸時代 旧 肥前国(佐賀県及び壱岐・対馬を除く長崎県)で焼かれた磁器の事を指します。 秀吉の朝鮮出兵により 陶工を日本に呼び寄せた事によって 磁器の原料である陶石が発見され 初めてこの国で磁器を焼成できるように なりました。 (それ以前まで日本の焼物は陶器や土器し

          骨董の入口 江戸の情緒 古伊万里 蕎麦猪口について 〜手仕事のカタチ〜

          時代 会津本郷焼の魅力 釉薬から見る手仕事のカタチ

          こんにちは。逢季荘です。 本日は会津本郷焼の魅力について語りたいと思います。 会津本郷焼とは福島県の焼物で文禄二年(1593年)、蒲生氏郷公が会津の領主となり、若松城の修復のため播磨国から瓦工を招き、瓦を製造したのが始まりとされ寛政一二年(1800年)には佐藤伊平が、有田に潜入して技術を持ち帰った事により磁器の生産にも成功したとされています。幕末には会津藩の産業として栄え、現在でも13の窯元が続いてるとされています。 会津本郷焼の多様性 会津本郷焼は、時代の中で多様な陶

          時代 会津本郷焼の魅力 釉薬から見る手仕事のカタチ

          手仕事の"カタチ" 日本の姿

          手仕事のカタチ その脈絡と続く歴史と 自然が織りなす素材 から生み出された 地方豊かな 手仕事のカタチから 浮かび上がる日本の情景。 改めてはじめまして。 逢季荘(aikiso.com) と申します。 これから暮しの器を中心とした 日本の手仕事のカタチを 遡っていきたいと想っております。 先人達や忘れさられたり 失われたつつある 少し懐かしきカタチ から感じ取れる 培ってきた文化に想いを馳せる事 流れゆく季節に心を寄せる事 手仕事の跡から感じられる事

          手仕事の"カタチ" 日本の姿

          名残りの椿

          桜が咲き誇り 散る頃には 投げ入れた椿も もう名残りとなります。 春は足早と過ぎてゆきます。

          名残りの椿

          花は移ろふ 枯れゆくまで

          花は移ろふ 散りゆくまで  無常の如く                刹那にと 人の想いもまた 留まる事を 知らずして 常日事にぞ 美は秘め 名残り惜しみと 今日も暮れゆく 逢季荘

          花は移ろふ 枯れゆくまで

          雪と水仙

          ヒラヒラと舞い散る雪 渇いた土器に染み渡り 仰ぎみるは可憐な水仙。

          雪と水仙

          縄文の赤と漆の文化

          〜漆ノ話 二〜 日本の永く続く漆の文化 その起源は縄文時代に 見出すことができます。 アフリカ大陸を出て 日が昇る方向へと目指した 縄文人の祖先達にとって 繰り返し再生する太陽 食と肉体 生と死の証である血   朱という色は生命の象徴を 表す魂の色であった事は 想像するのに難しくありません。 縄文時代のウルシと 漆工文化について記しました。 朱漆・根来の漆器はこちらから

          縄文の赤と漆の文化

          雨の日

          本日はとても冷えます。 こちらは雨です。 皆様いかがお過ごしでしょうか。

          日本の漆  〜漆ノ話 1〜

          日本の漆の歴史は深くかつては 比較的浅い時代に 大陸から渡ってきたものとされてましたが、 北海道で世界最古の漆器 が出土して以来少なくとも、 縄文時代の約9000年前から生活に寄り添う文化であると考えられています。 奈良時代には乾漆仏 平安時代には蒔絵 中世には根来塗や茶の湯の銘々皿など 時代を経ながら日本で使われていましたが、 特に江戸〜明治時代にかけては 高貴な人々達のみならず 庶民の生活の中にでも漆器が息づく 時代となりました。 明治時代には“殖産興業”の

          日本の漆  〜漆ノ話 1〜

          日本の暮らしと文化を語る為に必読の五冊 その1 陰翳礼讃

          この島国で暮らしてきた 私達が持っている、特有の文化 美意識とはなんだろう。 西洋が先駆けて発展させてきた 哲学から派生した論理的思考 を優先する社会に 近代のゆき詰まりがみえはじめ その解決策として 特に美意識の重要性が叫ばれる 時代になりました。 その中で 情緒や感覚が先行される 東洋ひいては日本的な 価値観をいかに感じられるか、また 言語化できるかが求められるように なってきたと感じます。 日本の美と 一言でいっても多種多彩の の感覚があります。 縄文の感覚、

          日本の暮らしと文化を語る為に必読の五冊 その1 陰翳礼讃

          逢季荘

          いつ迄も廻ると 思われていた 季節の移ろい 朽ちゆく想いと 自然と共鳴する 生活に情愛を込めて 「四季」と「器」 漆・花・古民藝・古ガラス..etc Store coming soon..