糸
1.糸を張る
相手を誘う時は糸を張る感覚が大切です。
これは手をピンと張るとかいう意味ではありません。
飽くまで、心理的に糸を張るということです。
少し何言ってるか分からないですよね(笑)
誘いをかけた時に相手は、自分の手や肩を取りに来ますよね。
その時点で相手の気持ちは、前に前に出ています。
そこで前に出た気持ちを継続させることが重要です。
前に前に引き延ばす感覚ですね。
そうすることで、相手の勢いは失速せず、むしろ加速します。
この時点で、直接触れていなくても繋がっています。
この状態を糸を張ると表現しているんですね。
2.途切らせない
この張った糸を途切らせないことが大切です。
ポイントは飽くまで相手の全体を捉え続けることです。
誘っている部位に注意が行くと動きが小さくなりますし、
小さくなると取りに行く相手も失速していきます。
取りに行く先がどんどん萎んでいったら、
何だかこっちも取る気、失せますよね?(笑)
なので、大きく相手の取りに行く意思を助長させる
絶妙なスピードで誘い続けることが大事なんですね。
3.釣り竿
まあ、分かり易く言うと、釣り竿ですよね。
強く引きすぎると糸は切れますし、
かといって弱いと自分が引きずり込まれます。
なので、糸の張り具合を上手く調整する必要があります。
この感覚は全ての誘いに使えます。
片手でも、両手でも、肩でも、横面でも全部、同じです。
汎用性の高さが分かると、誘いも面白くなってきます。
共感していただけたら、ぜひ稽古に活かしてみて下さい。