TOEIC400点台でフランス語に手を出した結果
クリスマスつながりで英語を学ぶ
突然ですが、イタリア語で「クリスマス」は何ていうか、知ってます?
イタリア語で「クリスマス」は、
「Natale(ナターレ)」と言います。
私、イタリア語を勉強しはじめて半年くらいなんですが、最近知りました。
・・・だから何?
私、イタリア語勉強してないから関係ないんですけど・・・
って思わないで聞いていただきたいんです。
私は今、イタリア語を勉強しています。フランス語も勉強してきました。多言語学習に慣れてくると、こういう単語を見てピンと来るようになるんです。
「nataleって、英語のnativeとかnaturalとかに似てるな」と。
実際、nataleというのは「誕生日」「出身」という意味です。
つまり、キリストの誕生を祝うのがnataleなんですね。(※まあ、史実的にはキリストは夏生まれという説がありますが)
かたや、英語のChristmasは「Christ(キリスト)+ mass(ミサ)」が元になっています。イタリア語とはだいぶ違いますよね。
で、英語のnativeは「生まれつきの」っていう意味で、naturalは「生まれたままで手を加えてない」っていう意味です。nataleと親戚の単語です。
他にも、英語でnataleと親戚の単語には、以下のようなものがあります。
・natal(出生の)
・prenatal(出生前の)
・innate(生まれながらの)
・neonate(新生児)
など。
また、こういうキリストの誕生を表す置物が、特にカトリックの国では飾られることが多いのですが、↓
nativity scene(降誕場面)と言います。このnativityも親戚単語ですね。
ちなみに、こういう同じ語源の単語、つまりルーツ(生まれ)が同じである単語をcognate(同語源語)と言います。これもnatが入ってる単語ですね。
で、
・natal(出生の)
・prenatal(出生前の)
・innate(生まれながらの)
・neonate(新生児)
・cognate(同語源の)
これらの単語の多くは英検1級レベルを超える難単語です。単体で覚えようとすると、「難しいな、覚えられないな」ってなります。
でも、これがイタリア語の”natale”を知っている人にとっては「ああ、『生まれる』系の単語だな!」と推測できるようになるわけです。
イタリア語で「クリスマスイブ」は?
では、イタリア語でクリスマスイブはなんというか、知ってますか?
Vigilia di Natale(ヴィジーリア ディ ナターレ)と言います。
Vigiliaは「前夜」という意味です。diは英語のofに当たります。
・・・って偉そうに言ってますが、私もイタリア語はまだ初心者なので、vigiliaっていう単語は先週知ったばかりですが(笑)
でも、このvigiliaっていう単語を見て、私はピンとくるわけです。「なんか、英語でもこれ系の単語を見たことがある!」と。
そんなとき、私はまず「”vigilia”ってどんなイメージなんだろう?」とgoogleで画像検索してみます。(※google画像検索は、単語が覚えやすくなるのでめちゃくちゃお勧めです!)
すると、夜に教会に多くの人が集まって、暗闇でろうそくを灯している画像がたくさん出てきます。
それを見ながら「なるほど、クリスマスイブって、キリスト教では教会でミサをするよな〜。みんなでろうそくを灯して、歌ったりお祈りしたりして、キリストの誕生の日を待つのが"vigilia"なんだな〜」とイメージします。
夜、多くの人が集まって何かを待っている。
悪いことが起こらないように注意深く見守っている。
それが、vigiliaのイメージです。
すると・・・
こういう英語を見たとき、今までだったら
「vigilantって、なんか知らん難しい単語出てきたな・・・( `·ω·)」
だったはずが、
「あ!クリスマスイブのvigilliaに似てる単語だ!警備チームが主語だから"見張ってる"みたいな意味だな!」
と、推測できるようになるわけです。
vigilantも、英検1級レベルの難しい単語です。
ほかに
・vigil(夜警、通夜)
・vigilante(自警団)
・invigilation(試験監督)
・unvigilant(油断した)
みたいな、英検1級レベルを超える超難関単語さえも、意味が想像つくようになるんです。
これを読んでくださったあなたは今後、vigilが含まれる英語を見たら「あ、クリスマスイブのやつだ!」と、きっと思い出せるはずです。
これは、わたしたち日本人が難しい漢字を見たとき「くさかんむりだから、なんか草花系の言葉なんだろうな」って部首でなんとなく意味を想像できる、それと同じ現象です。
ラテン語系の言葉を学ぶメリット
いかがでしょうか?
これが、第二外国語で特にラテン語系の言葉を学ぶメリットです。
だって、英単語の実に3割が、ラテン語系の言葉なんです。ヤバくないですか!?
ラテン語系の言語には
・フランス語
・イタリア語
・スペイン語
・ポルトガル語
などがあります。
私はフランス語を大学生で始めましたが、ほんとに、ほんとに、やってよかったと思います。
あのおかげで、私の今の英語があります。多分、フランス語をやってなかったら今頃、とっくに英語は諦めて終わってたと思います。(苦笑)
私がフランス語をやって良かった理由、この記事に書いてます。↓
英語も中途半端なのに次の外国語?
まあ、でも
「フランス語やイタリア語を勉強するといいですよ!英語にもすごくいい影響があります」
って誰に勧めても、
「英語もまだ中途半端なのにさらに新しい言語なんて、とても無理です・・・」
って、絶対言われるんですよね〜。
じゃあお聞きしたいんですが、あなたの英語が「中途半端」じゃなくなる時っていつですか??
来年?
5年後?
10年後?
・・・私の英語は、まだ「中途半端」です。まだまだ、自分の理想には程遠いです。
そして、おそらく一生中途半端なままで終わるんだと思います。
ていうか、母国語の日本語すら中途半端ですからね(笑)
TOEIC400点台レベルでフランス語に手を出す
私がフランス語を始めた大学1年生の時って、TOEICを受けたら、多分400点台くらいです。
そんな、めちゃくちゃ中途半端だった時に、私はフランス語を始めました。
先日、私たちのコミュニティのAmbassador Language Program (ALP) で、この話を朝活のときにシェアしたんですが、私はこう言いました。
「あの時フランス語を始めたことに、今、1ミリも後悔はないです」
後悔はないどころか、むしろ、良いことしかなかったです。
英語に悪影響?ないない。
大学生のとき、英語は勉強らしい勉強をやってませんが、それでも、英語力は伸びていきました。
特に、難しい単語がどんどん分かるようになりました。(上でお伝えしたような同語源語が大量にあるので)
もちろん、英語が仕事でどうしても必要で、それもすぐに大幅レベルアップが必要・・・とかなら仕方ないですが、ほとんどの人は、英語に緊急性はそれほどないはず。
であれば、第二外国語学習(特にラテン語系言語の学習)をぜひともお勧めしたいです。
さらに新たな世界が広がるし、しかも英語への別の視点が得られて今までより楽に英語が分かるようになります。
2024年は、新しい外国語を学びながら英語もさらに伸ばす年にしませんか?
私は、2024年はイタリア語をもうちょっとレベルアップしたいと思ってます!具体的にはB2レベル(英検で言ったら準1級〜ギリ1級レベル)に到達したいなと思ってます。
あなたは、何語を勉強してみたいですか?
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