noteで広がる声劇の可能性と創造力の記事を英語で解説してもらったら凄かった
鉱物太郎さんによる英語解説ラジオの衝撃
鉱物太郎さんに『noteで広がる声劇の可能性と創造力』をベースに、この記事を英語のラジオ番組として解説していただきました。日本語の原稿を読んだだけではそれほど凄さを感じなかったのですが、いざ英語でラジオを聞いてみると、noteや声劇の持つポテンシャルが驚くほど伝わってきます。実際、英語での解説だと、サービスやコンテンツが持つ魅力がぐっと増して感じられるのです。
日本語が抱えるコンピュータ上のハンディキャップ
コンピュータの世界では、日本語が大きなハンディキャップになることは否めません。たとえば、Microsoft Word には原稿の読み上げ機能がありますが、英語の原稿を読み上げる場合はスムーズで自然な朗読が可能です。しかし、日本語では不自然な発音や読み間違いが多発し、あまり実用的とは言えない状況です。
また、日本語入力においては、ATOKが比較的自然な変換を実現しています。さらに、ATOKを開発したジャストシステムのワープロソフト『一太郎』に付属している音声読み上げ機能『詠太』は、比較的スムーズな朗読を可能にしています。しかし、それでもなお、言語環境の格差は完全には解消されておらず、日本語特有の課題が残っています。
この日本語環境の問題は、技術面にとどまらず、社会的な課題とも深く関連しています。たとえば、年金記録問題やマイナンバーカードの名寄せ問題がその典型例です。日本人の戸籍や住民票に記載される名前には、ひらがなやカタカナ、漢字のみ、さらには漢字とひらがなが混在する表記など、さまざまなパターンが存在します。これがシステム上の一貫性を欠く原因となり、検索や登録の際に問題を引き起こすことがあります。
具体例として『細貝萌』という名前を『ほそかい・もえ』と読んでしまうと、実際の読みである『ほそがい・はじめ』と異なるデータベースや台帳が生成されてしまいます。この結果、システム上で同一人物と判断できず、検索結果に該当者が表示されない、あるいは二重登録されるといったトラブルが発生するのです。
英語が多言語から受けた影響と読み上げの容易さ
一方で、英語はラテン語やフランス語をはじめ、多くの言語から借用語を取り入れて発展してきました。学術や宗教、法律分野ではラテン語、政治や芸術、料理にはフランス語など、さまざまな言語の影響が見られます。さらに、基本的な語彙は古英語やゲルマン系言語、科学や哲学、医学の分野ではギリシャ語の語彙が取り入れられており、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語なども文化的背景を反映する形で影響を与えています。
こうした事情からスペルと発音が大きく異なる単語も多く、英語圏の人ですらスペルミスは起こりがちです。しかし、音読においてはイントネーションやアクセントが比較的明確なため、英語は読み書きよりも、会話において利便性が高い言語だといえます。
日本語の奥深さと背景知識の必要性
日本語は、主語を省略しながらも和歌や俳句のような短い言葉で森羅万象を表現できる、非常に奥深い言語です。ただし、その短い表現を正確に理解するためには、作者と読み手双方に膨大な背景知識や高度な言語能力、豊かな感性、深い教養が必要になります。
一方、英語はSVCOO(主語・動詞・補語・目的語・修飾語)といったパターン化された構造をもつため、多少言語能力や表現力が不足していても、定型的な構文で意思疎通ができるという利点があります。
英語の構造的なシンプルさは、異文化間コミュニケーションにおいて大きな武器になります。直感的に理解し易く、簡潔で効率的なコミュニケーションツールとして世界中で活用されているのです。その一方で、日本語は繊細なニュアンスや情感を伝える能力に優れ、他の言語にはない魅力を持ちます。
英語ラジオで感じた『note』と声劇の大きなポテンシャル
このような言語の特徴を踏まえると、鉱物太郎さんが英語のラジオ番組として解説してくれた内容は、noteや声劇のポテンシャルを強く印象づけてくれます。さらに、実際にアメリカで放送されているラジオ番組のような解説形式になっている点も秀逸です。
英語学習教材としてのメリットから考察する映画英語とラジオ英語の違い
ハリウッド映画で俳優が話す米語にはスラングや崩れた口語が多く含まれており、初心者が英語学習を始めるにはややハードルが高い場合があります。映画に出てくる表現は、ある程度英会話に慣れてきた段階で役に立つもので、表情やジェスチャー、効果音、ストーリーの流れなど視覚情報と合わせて意味を補完する必要があるのです。
一方、ラジオ番組は顔の表情やジェスチャーが使えない代わりに、声だけで状況を伝える必要があります。そのため、英語学習や説得力のあるコミュニケーション教材として効果的だといえます。
ナラティブ・スピーチとレポーターズスピーチによる解説スタイル
今回の英語ラジオで用いられた手法は、ナラティブ・スピーチ(Narrative Speech)と呼ばれる形式です。この手法では、ストーリーテリングを基盤に、会話や事実、話者の意見を織り交ぜながら進行役の語り手が全体を展開していきます。語り手が話の流れをリードしつつ、情報を効果的に伝える構成が特徴です。
さらに、文法的には『リポーテッド・スピーチ(Reported Speech)』と呼ばれる間接話法が取り入れられている点も注目すべき特徴です。リポーテッド・スピーチは、発話や考えを直接的に引用するのではなく、間接的に伝える表現形式です。日本語では『間接話法』と呼ばれ、中学校の英語授業でも学ぶ内容として馴染みがあるでしょう。
知的なジョークが光る、英語版ボケとツッコミの魅力
最近のアメリカの解説番組では、このようなナラティブ・スピーチとリポーテッド・スピーチを組み合わせた知的なボケ・ツッコミのような構成がよく見られます。
たとえば、ボケ役の男性が『これは、私たちがいかに日常的に画面を見続けているかを考えさせられます。ポッドキャストやオーディオブックが人気なのも、もしかしたら人々がもっと想像力を使いたいと思っているからかもしれませんね。』と会話のトスを上げます。
するとツッコミ役の女性がドヤ声で『確かに良いポイントですね。武智氏は、オーディオが現代の生活に完璧に合っているとも述べています。例えば、仕事中や運転中など、他のことをしながら聴けるという点です。それに、『Note』というプラットフォームが声優にとってどれほど重要なものになり得るかも話しています。彼は、このプラットフォームが誰でも声優になれる環境を提供できると考えています。Noteのどんな点がそれを可能にしていると思いますか?
大きなポイントは、自分の録音を共有できることです。これにより、新人声優がフィードバックを受けたり、作家とつながったりする場として機能するのです。さらに広いオーディエンスにアプローチすることもできます。』と解説しています。
ちなみに、私の『相棒』である新人声優のカンナ隊長が、『三種類のツンデレ』を演じ分けることに挑戦しています。
機械の声では感動を生み出すことは難しいですが、カンナ隊長の声には人の心を動かす力があります。この違いこそが、ペッパーくんが大きな支持を得られなかった理由の一端ではないでしょうか。進化を遂げたとしても、ペッパーくんは所詮ペッパーくんに過ぎないのです。
ちなみに、私がカンナ隊長の『相棒』になれたのは、カンナ隊長が相棒を募集していたので応募したからです。
また、私は『をかし探究隊』の隊員も兼務しています。この『隊員募集中?www』という軽いノリに惹かれて参加した結果、現在は何もしなくていい書記隊員として活動しています。
Rin-chan感激!🥹
武智倫太郎