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半導体製造の基礎の基礎 (7)

 私は『 #ジョジョの奇妙な冒険 が好きな人に悪い人はいない』と定義していますが、その最良の例が『きのこみや』さんです。きのこみやさんの #読書感想文 は非常に参考になります。特に、彼女の説明を通して『何かが分からない人』は『何が分からないかが分かる』のです。彼女の読書法や勉強法は、 #プログラミング学習 をしている人々が用いる表面的なテクニックとは異なり非常に独特です。しかし、彼女のように基礎からしっかりと理解しようとする姿勢こそが、本来追求すべき勉強法だと考えます。そのため、今後は彼女の理解度に合わせた説明を心掛けたいと思います。

半導体とは何か?

 半導体技術の歴史は20世紀初頭に始まり、電子工学の発展に不可欠な役割を果たしてきました。初期には #フェルディナント・ブラウン #シュタインズ・ゲート 的にも重要な人物です)による #単結晶シリコン #ゲルマニウム の使用など、半導体の物理的性質に関する理論的研究が進展しました。

 ゲルマニウム・ラジオについて以前触れましたが、今回はシリコン半導体に焦点を当てます。

 半導体を『 #半導体 』と呼ぶ理由について、塩水などのイオンを含む物質ではなく、固体の観点からより一般的に理解しやすく説明します。

 小学校の理科で学ぶように、金属は導体であり、消しゴムや割り箸、ガラスのコップのように電気を通さない物は絶縁体です。私が学んだ時代では、ゲルマニウムが半導体であることも教えられましたが、今では高校物理で半導体について教えることが多く、半導体がなぜ『半導体』なのかを知らない人もいます。

 半導体は導体と絶縁体の中間に位置する電気伝導性を持つ物質で、外部からの刺激(温度、光、電圧など)によってその電気伝導性を制御できることが特徴です。これが #ダイオード #トランジスタ などの電子デバイスに核心部分として使用される理由です。シリコン半導体は、その豊富な資源、優れた物理特性、製造プロセスの進化により、現代の半導体産業で最も広く使われる材料となっています。

 電子基板の設計に趣味で取り組む人々、例えばオーディオマニアやラズベリーパイ、ドローンを用いた制御装置の制作に興じる人々にとって、ダイオードやトランジスタは基本的な部品となっています。しかし、JavaやPythonなどの高級言語から学び始めたソフトウェアエンジニアの中には、半導体の基本を全く理解できていない人もいます。

 以下、ダイオードとトランジスタの基本的な目的と機能について簡潔に説明します。

ダイオード

 1947年、トランジスタの発明は電子機器の小型化と信頼性の向上に画期的な進歩をもたらしました。この発明はジョン・バーディーン、ウォルター・ブラッテン、ウィリアム・ショックレーにノーベル物理学賞をもたらしました。

機能:ダイオードは、電流を一方向にのみ流す電子部品です。これは一方通行の道のようなもので、電流を『整流』するのに使用されます。

用途:交流(AC)を直流(DC)に変換する整流器、信号の整形、LEDライトなどに広く使用されています。

構造:非常にシンプルで、 #P型半導体 #N型半導体 が接合されています。

トランジスタ

機能:トランジスタは電流の流れを制御し、スイッチングや信号の増幅などの機能を提供します。

用途:コンピュータのCPU、ラジオ、テレビ、その他多くの電子回路の中心的な役割を果たしています。

構造:P型半導体とN型半導体が特定の順序で配列されており、その配置(例:PNPまたはNPN)によって機能が決まります。

集積回路(IC)

 トランジスタを多数組み合わせて一つのチップ上に集積したものが集積回路(IC)です。この技術の進歩により、電子機器のさらなる小型化と性能向上が実現しました。1950年代以降、シリコンベースのトランジスタと集積回路の開発が進み、電子機器の小型化が促進されました。1960年代には、ムーアの法則が提唱され、半導体技術の急速な進化を予言しました。1971年にインテルによって発表された世界初の商用マイクロプロセッサ、4004は、パーソナルコンピュータの普及に火をつけました。1980年代に入ると、パーソナルコンピュータの普及が加速し、半導体の需要は飛躍的に増加しました。

 21世紀に入り、半導体技術はスマートフォン、人工知能(AI)、クラウドコンピューティングなどの先端技術に不可欠な要素となりました。ナノテクノロジーを活用した微細加工技術の進歩により、トランジスタはさらに小型化され、半導体の性能向上と消費電力の削減が実現しています。

 半導体技術は電子工学および情報技術の進化における中心的な役割を果たしており、現代社会の基盤技術としてその重要性をますます増しています。真空管から始まり、ダイオード、トランジスタ、IC、大規模集積回路(LSI)、中央処理装置(CPU)、メモリに至るまで、技術は段階的に進化し、電子機器の小型化、性能向上、コスト削減を実現しました。また、これらの技術の進化は、コンピュータ科学だけでなく、通信、医療、自動車産業、宇宙開発など、幅広い応用分野への扉を開きました。

#武智倫太郎

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