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ハリー・ポッターの街から学ぶ、ブランディングに必要不可欠なマインド

数年前、地元で街づくりを推進している顧問先の社長に同行し、スコットランドの首都エディンバラを訪れました。

エディンバラという街はOld Townと呼ばれる旧市街とNew Townと呼ばれる新市街で構成され、美しい街並みを形成しています。


どれほど美しいかと言うと、街全体がユネスコの世界遺産に登録されているほど。

画像出典:ユネスコ世界遺産センター(https://whc.unesco.org/ja/list/)


その景観はどこを切り取ってもスキがなく、すべてが調和されていて圧巻の一言!

散歩中、適当にシャッターを切っても絵になる風景ばかりです。

朝食後の散歩で撮った風景 〜その2〜


ちなみに、Premier Innというホテルに宿泊したのですが、チェックインをして、部屋に入り、窓を開けると目の前には!!

エディンバラのシンボルであるエディンバラ城がどど〜んと!!!

言葉を失うくらい感動した瞬間でした。


さて、この街並みを見てお分かりの方も多いと思いますが、実はこのエディンバラは、世界中で愛されている「ハリーポッター生誕の地」としても有名な街。

ハリーポッター作者J.K.ローリングが同シリーズの執筆をしていた場所であり、シリーズ最初の作品「ハリーポッターと賢者の石」は、ここエディンバラで執筆されたそうです。

エディンバラ城から見た市街

その街並みに触れ、何となく感じたのが「どこか京都に似ているなあ」という感覚。

建物の構造はまったく違うのですが、雰囲気というか、佇まいというか、そういう感覚を覚えたのです。


気になって調べてみると、なんと!エディンバラと京都府は姉妹都市でした。

人の感覚って当たるものなのですね!驚きました。



ここで少し考えて欲しいことがあります。

世界都市でもあるエディンバラと京都。ともに共通するのは旧跡と調和のとれた街並みです。

では、自分たちが住む街を、同じような街並みするためには一体何が必要だと思われますか?



・・・


・・・


・・・



行政による制限や規制、旧跡を整備するための財源はもちろん必要だと思います。

ただ、エディンバラの街並みに触れ、実際にそこに住む人々の話を聞いて、それよりも大切だと感じたのは…

「この町は私たちの町だ」「この町は私たちが創っている」という誇り、そして「私たちが町を守っていく」という覚悟でした。

総じて表現すると、【住人のプライド】でしょうか。


これは会社のブランディングを進める時と実に良く似ています。

一般的にブランディングというと、ロゴを作ったり、ホームページを作ったりと目に見えるものだけに気を配りがち。

もちろん、お客様の目に触れるツールを整えることはブランディングにとって必要不可欠なことです。ここを否定するつもりはありません。


しかし、それらはあくまでブランドを構成する要素のひとつ。
それだけでブランディングが完結することはありません。

では、他に何が必要なのでしょうか?



それは先程の街づくりと同じ「プライド」です。

ブランドを体現する経営者や従業員全員が、そのブランドに対する「誇り」や「覚悟」、「プライド」を持っていなければブランディングが成功することはありえません。

「仏作って魂入れず」

いくら見栄えの良い仏像を作っても、作った者の魂が入れなければ、それは単なる石です。

仏像を観て拝む人はいても、石を観て拝む人はいません。


ブランディングが浸透しない時は、ブランディングに取り組むマインドから見直してみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

散歩中、「経済学の父」アダム・スミス像の頭にコーンが…。どうやって乗せたんでしょうね。



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