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きれいな字のひと。イデミスギノのケーキについて。
何度か来ている。イートインもしているし、ホールを買ったこともある。これまでレビューしなかったのは言葉が見つからなかったからだが、久しぶりに訪れて、やっと見つけられた。
仕事相手の事務所でスタート打ち合わせ。アメジスト、マングキャシス、メルベイユ、ポムデーブ、フレゼットを購入。すべて630円。自分がチョコ系食べないもんだから、手土産もついすべてフルーツ系にしてしまう。反省。
わたしが食べたのはメルベ
美味しくて、圧倒しないもの。
手塚治虫がさ、漫画を描くなら、漫画だけ読んでちゃダメだよ、映画も観なきゃ、って言ったから、トキワ荘のひとびとは、映画をたくさん観るようになった、と赤塚不二夫にインタビューしたとき、教えてくれた。
淀川長治がさ、映画について語りたいなら、映画だけ観てちゃダメだよ、たとえばバレエや歌舞伎も観なきゃ、って言ってたのを、聴いたことがある。
だから、というわけじゃないが、バレエに入れ込んだ時期もあったし
わらび餅ばかり食べて生きています。
若いころ、西のひとと、ほとんど逢うことなく、仕事をしていたことがあった。
夏になると、食欲がなくなるらしく、「わらび餅ばかり食べて生きています」という私信が記憶に残っている。
西のひとの、夏場の、やせ細った躰を、支えるにふさわしいと、考えられる、わらび餅に、出逢ったことがなかった。
そもそも、わらび餅を追いかける趣味は持ち合わせていない。
しかし、時折、食べる機会があると、あのひとが食べていたわら
タイマンはろうぜ:2009年11月の中目黒「聖林館」
メニューのかくかくしたカタカナ表記からして普通じゃない。これは一種の果たし状に近いノリである。
正午すぎなのにすんなり入店。二階へ、と誘導するピザ焼き職人と女性の態度はクールだが、失礼はない。身構えたり緊張したりするよりも、よし行くぞ、とわたしは軽やかに螺旋階段をのぼった。
THE80年代バーのような雰囲気は、奇をてらってはいないし、無駄なノスタルジアを演出してもいない。
カッコつけてねぇで、かか
2008年9月の金沢「小松弥助」について。
2008年9月執筆
金沢「小松弥助」
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美しい言葉があるのではない。
言葉が美しくなるのだ。
そんなフレーズを目にしたことがある。
誰が言った言葉かはわからない。
私はいまこう思う。
美しい寿司があるのではない。
寿司が美しくなるのだ。
美しくなる、とはどういうことか。
小松弥助の寿司はそのことを教えてくれる。
寿司を食べるということ。
「寿司を食べるということ」(2011.3.9)
寿司は基本的に素手でつくられるものなので、こちらも素手で食べるようにしている。
握手するようなものだ。
自分なりの信頼の証。
事実、相手を信用していないと食べられないと思う。
別に衛生面の話をしているわけではなく、ある種、無防備に覚悟を決めないと無理な食べ物なのだ。
ごく一部の店を除いて、わたしは飲食店に通いつめることを、本能的に回避している。
わたしたちのエロス。
大島弓子が1988年に描いた「夏の夜の獏」のなかに、次のようなフレーズがある。
「あたしね パフェつくるの得意よ 自家製パフェ
大きなガラスの器に 最初に季節の果物を入れて 次につくっておいたシロップをそそぐの その上にバニラアイスを すきなだけ入れて ギュッとおす ギュッとおすとシロップが 上ににじみ上がって きれいなの その上にまた 季節のフルーツ その上にまた アイスクリーム その上に