第18夜😺ふーぱぱさんと野良子ネコふーこさんの物語

相棒たちとの暮らし方

5月のお話は、奥さんと近所を散歩中に土手の茂みの中から、かすかに聞こえた鳴き声に引き寄せられ、野良の子ネコ(生後1.5ヵ月)と出会った”ふーぱぱさん”の物語です。

●これから子ネコや、猫を飼う人に参考になる内容

『「で、あなたたちこの子猫をどうするの？飼うの？」と獣医から直球の質問が。その場で私たちは即答できず、顔を見合わせましたが、戸惑いながらも決意を固め「飼います」と二人で答えました。』　本文より
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生後１.5か月ほど、体重もわずか500ｇの子ネコを発見した、ふーぱぱさんご夫婦。
犬派の２人には、子ネコの情報は全くありません。
突然出会った小さな命を守るために奔走するご夫婦の姿が、軽快な文章で描かれています。これから猫を飼う人にとても参考になる必見の内容です！

ぜひ、お読みください。

相棒たちとの暮らし方

１.  ふーことの出会い

ちょうど10年前の5月、妻と多摩川沿いを散歩していた時のことです。散歩コースの茂みの中からかすかな鳴き声が聞こえてきました。まさかその日、人生を共にする小さな命に出会うとは思ってもいませんでした。

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「なんだろう？」と思い、妻と一緒に恐る恐る茂みをかき分けて入っていくと、そこに一匹の小さなキジトラの子猫が。

なんとなく犬を飼いたいとは考えていましたが、猫を飼うことは全く考えていませんでしたが、その日から後日ふーこと名付けることになる（しばらくオスと思い込んでふーたと呼んでたけど、、）子猫との運命の出会いが始まりました。

子猫はずっと車の行き交う騒音の中でも分かるくらいの声で必死で鳴いていて、放っておくことはできませんでした。ご飯をあげようと思いましたが、もちろん家には猫のえさなど何もなく、どうしたらいいのか悩みましたが、最終的にその辺にあった段ボール箱に子猫を入れて近くの動物病院に連れて行きました。

病院でみてもらったところ、怪我などしておらず1.5ヶ月ぐらい500gの幼い子猫であることがわかり、粉ミルクをあげたらいいと言われ、すぐ近くのホームセンターで必要なものを揃えて病院に戻りました。

最初は純粋に子猫を助けたいという思いからの行動でしたが、動物病院の先生から「で、あなたたちこの子猫をどうするの？飼うの？」と直球の質問が。

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その場で私たちは即答できず、顔を見合わせましたが、戸惑いながらも決意を固め「飼います」と二人で答えました。そうして、私たちはふーこを飼うことを決めたのでした。

２.  ふーことの新しい生活

私たちにとって子猫を飼う準備も情報もなにもない状態で突然始まった子猫との生活だったので、何を準備すればいいのか、どうやって世話をすればいいのかまさに手探りの状態でした。

ホームセンターで揃えたとりあえずのトイレや猫用のミルクを買い揃え、ふーこを迎える準備をしました。

野良猫でノミもいたということでノミ駆除の薬を塗ってもらいましたが、まだその状態では部屋の中には入れられずに一旦玄関のスペースにカゴを置いて、そこにふーこを置きました。ふーこは初めての環境にもかかわらず、暴れたりすることなく少しずつ慣れていっているようでした。

ふーこを迎えた初日の夜は、外で初めて出会った時と同じようにふーこが大きな声でずっと鳴いていました。

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心細いのか、部屋に入りたいのか、とにかく初めて飼う子猫の夜鳴きで睡眠不足になり、こんな眠られない毎日が続くのかと心配になりました。数日後にノミ取りが終わった日から、玄関から自由に部屋に入れたのですがそれからすぐに私たちと一緒の部屋で寝るようになってから夜鳴きしなくなり、結局は一人でいるのが不安で一緒に寝たいと思っているふーこを見て、家族になった気がしました。

３.  ふーこの成長

日々の生活の中で、ふーことの絆は深まっていきました。ふーこが家に来てから数週間、一生懸命子猫と格闘しながら、私たちは少しずつ猫の飼い方や子猫について学んでいきました。
例えばふーこの目は子猫の時だけキトンブルーで青く、後から変わっていくことやふーこは尻尾がまっすぐ長いけど、他の猫は曲がっていたり、短かったり、ふーこだけのサンプル１ではわからない猫の個体差があることを知りました。

ふーこさん（多くの子ネコは瞳が青色から、数ヵ月でイエローなど本来の色に変化します）

ふーこはすぐに私たちの生活の一部になりました。朝ちょっと早く起きて（時には起こされて）ご飯をあげて、一日の終わりには一緒に遊ぶのが日課になりました。ふーこは遊ぶのが大好きで、私が仕事から帰ると、勢いよくリビングから走ってきて玄関で迎えてくれるようになりました。ただ、たまに夜玄関を開けて帰宅する時にさっと足元から外に出て、気づかず玄関ドアを閉めてしまい、しばらくして外でふーこが開けてと鳴いているのを聞き慌てて中に入れたりすることもあります。

子猫の成長は早く、２ヶ月ぐらいであっという間に元気な成猫へと育ちました。時々二人で、「こんなに子猫時代が短いと知っていたらもっと写真や動画を撮っておけばよかったね」と話すぐらい子猫時代は短いものでした。

あっという間の子猫時代

水は嫌いだけどなぜかお風呂にはよく入ってきたり、ふーこの存在は大きな癒しとなり、家族の一員として欠かせない存在になりました。

４.  ふーこの脱走

バルコニーから川を眺めるふーこさん

ふーこはリビングからバルコニーに出て、川を眺めながら日向ぼっこするのが好きでした。2階なのでうっかり落ちても大丈夫ですが、手すりの上で風に吹かれることも多く注意してみていました。しかし何ヶ月か問題なかったので安心していた矢先、ふーこはいつの間にかバルコニーから外の世界に出ていってしまいました。

気づいたあと二人で一日中ふーこを探し回りましたが、見つかりませんでした。妻もすごく心配で私よりも悲しんでいました。妻が近くの病院に迷子猫のビラを貼ることをお願いしに行くと、病院の先生は「メス猫は遠くに行かないのではないか」と教えてくれました。

結局、発見したのは次の日の夜でした。病院の先生の言葉通り、マンションの1階の物陰でふーこと呼びかけにひっそり隠れているふーこがミャーと小声で鳴いて教えてくれました。そのあと病院の先生に見つかったことを伝えると「一度怖い目にあったら同じことはしないはず」と。ふーこはそれ以降、一度も脱走することはありませんでした。

５.  ふーこのチャレンジ

少し膀胱の問題があったぐらいで健康にすごしてきたふーこでしたが、マンションの大規模工事期間でバルコニーに出せなくなったのが原因なのか、7歳あたりから、舐め壊しという行為が始まり、すっかりお腹が禿げてただれてしまいました。

病院でみてもらい塗り薬やエリザベスカラーなどいろいろ試すも、今度は脚など別の箇所を舐めたり、猫知恵でカラーをうまく外してしまいます。

柔らか素材のエリザベスカラーを装着したふーこさん

今は精神的な負担とのバランスで服を着せていますが、毛繕いはできるだけできるように切ったり、逆に舐め壊す部分は食いちぎろうとするので厚手の布で補強したり、数年立ってますが現在も格闘中です。

また最近自宅の引っ越しがありました。引っ越しは猫にとって大きなストレスになるとは思い心配していましたが、意外とすぐ馴染んだようです。ただ今度は２階より高いので落ちてしまうと助からないのでバルコニーには出せず、そこがストレスなようで、バルコニーがダメならと廊下に出せと、夜鳴いてアピールします。粘り強いので時には１時間玄関前でアピールするので根負けして少し散歩させたりすることもありますが、今は如何にふーこの気を紛らわせるかを模索中です。

パパを見つめる、ふーこさん

６.  ふーことの10年

熱帯魚など他のペットは経験しているものの、初猫ふーことの出会いからの１０年間で体験によっていろんな学びや変化がありました。

命を預かる責任感が芽生え、犬派から猫派に変わりYoutubeは猫動画のタイムラインが増えました。一番驚いたのは、動物を飼うことに消極的だったのが今では大の猫ファンになった妻の変化かもしれません。逆に１週間海外に旅行をするようなことはできなくなったけど、その分自宅でのふーことの時間を過ごすことで、これまでになかった癒しの時間が増えました。

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ふーことの出会いもあらためて振り返ってみると、その数日後に同じ土手のコースを散歩した時にはもうふーこの隠れていた雑草の茂みが綺麗に刈り取られており、あのタイミングで散歩してなかったらふーこの隠れる場所も無くなっていたわけで、今にして思えば運命の出会いだったと言えると思います。

10歳のふーこは今や人間年齢に換算すれば私よりも年上になりました。昔と変わらず小心者だけど私たちだけの時はおてんばな内弁慶のふーこと、これからもできるだけ長く一緒に暮らして行きたいと思います。

おてんばで、

内弁慶の愛しいふーこさん💕

最後までお読みいただき、ありがとうございました！

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＜おまけ＞

偶然にも！お話頂いた5月は、ふーこさんとの出会いの月でした。

5月17日、土手の茂みの中で心細く叫んでいた子ネコの瞳に写った、巨大な影。ふーぱぱさんは、その後10年間もたくさんの愛情でふーこさんを包んでくれました。そして、これから先も”ふーぱぱさんご夫婦”との、しあわせな暮らしは続きます。　ふーこさん、あきらめずに叫んでいてよかったね。

●そして、アニマル・コミュニケーターのルミさんとの対話で『呼び鈴』

ふーこさんを助けたヒーロー”ふーぱぱさん”を、今やお店で『呼び鈴』をならすように鳴いて用事を伝える時もあるという、ユニークな話も飛びたしました。
ふーぱぱさんは、笑いながら『呼び鈴』に納得されていたごようすでした笑

●クラブハウスで、ふーこさんの子ネコの時と今の声も聴けるよ
ふーぱぱさんの物語の中で、ふーこさんの子ネコの時の鳴き声や、今のちょっとハスキーな鳴きもも収録されています、物語と一緒にお楽しみください

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24-5-14【相棒猫との暮らし方】第18夜　ゲスト：ふーぱぱ　さん

≪参考≫

・キトンブルー：https://www.axa-direct.co.jp/pet/pet-ms/detail/8562/#:~:text=%E3%81%BB%E3%81%A8%E3%82%93%E3%81%A9%E3%81%AE%E5%AD%90%E7%8C%AB%E3%81%AE%E7%9B%AE,%E3%81%AF%E3%80%81%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%83%8B%E3%83%B3%E8%89%B2%E7%B4%A0%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82