挑戦してよかったこと

コーナンのレジのバイトかな。
意外と自分レジできるんだってことかな。
何もできないと思っていたから。
自分を卑下してたらだめだな。
本当はもっといいところがたくさん出てくるはずなのにね。

コーナンのバイトは私にとっての挑戦だった。
なぜなら私は接客業が全く向いていない人見知りだからだ。
かといって、レジの業務を直向きに向き合うにあたって人見知りは邪魔にならなかった。
ただ商品を持ってくるお客さんの品物をレジに通すという単純作業だと気付いたからだ。
媚びへつらい、愛嬌が必要な理由がない。
 
コーナンは私の夢だ。夢の中で自分が活躍していたみたいだ。
普段の自分では決して応募していないだろう。

というのは、私が精神疾患を患って、3回目の入院のあとに、2年引きこもっていたからだ。なんとかこの投げ出したい衝動に駆られ、
コーナンのバイトに応募した。
なんの迷いもなかった。あったとしたら、私の弱いどこかに飛んでいきそうな心の表れだった。

前職は介護だった。職務中に大泣きしたのはちょうど3年前くらい。利用者の意思を理解し、
今までの間違った自分の支援を理解した。
多分もう介護はできない。
感情移入が過ぎる。泣いたのは、紛れのない自分だった。今でも思い出すと、利用者さんの笑顔が思い浮かび泣けてくる。利用者さんは私の希望である。
その希望を自ら逃げ出していたなんて、やっぱりだめだと思ったんだ。

そして2年あいて、コーナンのバイトは感情移入する相手もなく、するする半年続いた。
理由があって辞めたが、なんの後悔も反省もない。
挑戦してよかったと心から思う。
レジができないと思っていたから。
レジができないと思ったままやらないのと、
レジの経験があるのとは全然違うから。

だからコーナンに挑戦して良かった。

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