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藍あいり aiaili
2020年12月12日 19:51
素足に砂のあたたかさ広い海は砂丘のようだった駆けだすそばから 風 が髪も頬もつぶてのように叩く春 の 海はまだ冷たく波打ち際での攻防で悲鳴にも似た歓声をあげる春は時々 混線する別の世界が入り込んできて現 実を多層構造にする現 実 現実現 実夜桜が舞い散る道路を車は眠たげに進んだラジオからは飛行機失踪のニュースどこか遠くの世界のはなしここにいるのはわたし です