【講師:古川渉一さん】AIと作る未来を創造する AI未来検討会#6(IT×ビジネス講座著書が語るAIの未来)
【AI未来検討会】とは?
AIがもたらす未来は、もはや誰にも予想できません。
少なからず私たちの生活や仕事、社会全体に影響を与えることが考えられます。
人間とAIが共存することで、より効率的で便利な社会が実現する一方で、AIによって失われるものや、人間の役割が変化することによる課題も生じることが予想されます。
【AI未来検討会】では、専門家の方や既にAIを活用されている方をお招きし、活用事例を知ることでAIとの明るい未来をどう切り拓いていくか参加してくださった皆さんで学ぶ会です。
◆内容
・AIを実際に活用している方、AIに知見のある方をお呼びしてのセミナー
・原則水曜21:00~22:00開催予定(参加無料)
・カジュアルにAI活用事例やAIの未来について語る会です。
(夜も遅いのでドリンク片手にといった感じで参加ください)
・後々はオフラインのセミナーや規模を大きくした会を開催していく
「AI未来検討会」Peatixはこちら↓(ぜひフォローください)
◆運営メンバー(プロモーター)
ころすけ
メディア関係の企業に勤める会社員。文系出身。
2023年はAI学ぶ。
【Twitter】https://twitter.com/korosuke_tv
ウエツ
No.3代行(経営者のスキマ時間づくりをお手伝い)を事業として行う。
現在は8社掛け持ちパラレルワーク。
※「No.3代行」詳しくはこちら
【Twitter】https://twitter.com/threetno3
#6 スピーカー :古川渉一さん
日本でもいち早くAIに取り組まれていた企業の株式会社デジタルレシピ。
ライティングAIの【Catchy】
PowerPoint資料をホームページに変えてくれる【Slideflow】
などなど、どんどん新しいものを生み出しています。
そこでCTOを務め、【Catchy】開発の第一人者でもある古川渉一さんにご登壇いただき、Chat GPTを中心としたAIの動向や活用法、そして”AI×ビジネス”について独自の目線で語っていただきました。
◆古川さんを構成する3つの数字
①58,403
2022年6月にリリースをした【Cathy】の現在のユーザー数です。
この【Cathy】の初期の開発から事業責任者をやっております。
②11"24
開発やプログラミンがというと昔からパソコンを触っていたと想像されると思いますが、中学・高校時代は陸上に打ち込んでおりました。
100m走でジュニアオリンピックにも出場しております。
③12,000+8,000
2023年4月6日(セミナー翌日)発売の書籍「先読み!IT×ビジネス Chat GPT」の初版発行部数12,000部+発売前重版8,000部という数字です。
◆現在の仕事内容
株式会社デジタルレシピのCTO(技術に関する最高責任者)をやっています。
CTOと言ってもずっとパソコンに向かっているわけではなく、【Catchy】に対するユーザー数を増やす、売上を伸ばすという活動をしておりました。
たとえば、採用、広報活動、マーケティングなどです。
ただ今は、2023年4月からは信頼できる後輩に任せています。
そして私は、AIに対する世界最先端の情報や論文に触れて社内外に広めて行くという活動に時間を割いています。
◆AIに興味を持ったきっかけ
”AIに興味を持った”という感覚が実はあまりありません。
マーケティング界隈で「AI搭載」などという言葉が使われすぎていて逆に身構えていました。
それよりも、元々なにかのサービスを組み合わてなにかを作り出すというものが好きでした。
例えば、”APIを組み合わせてミニアプリを作り出す”などです。
その中で、文章を組み合わせてなにか作り出せるものがあるらしいと知ったのが【GPT-3】でした。
はじめて触ったのは2022年1月くらい。
ただし、英語圏では2020年6月にはリリースされていて盛り上がっていたそうです。
◆Cathyを開発しようと思ったきっかけ
【Cathy】の前にデジタルレシピで作っていたプロダクトで【Slideflow】というものがあります。
パワーポイントからワンクリックでWEBサイトができるサービスです。
こちらもリリース事前登録で6,000人くらいの方に登録していただいていたのですが、課題が見つかってきました。
それは、皆が知っているもので誰でも簡単にWEBサイトが作れるというコンセプトではじめたサービスの【Slideflow】でしたが、最後のテキストができず公開できないということでした。
そのため、要点だけいただいたあとはいい感じにテキストを考えることができるものがないかと探していたときに出会ったのが【GPT-3】です。
それが【Cathy】のはじまりです。
◆Catchyの上手な使い方
オススメは、”記事制作ワークフロー”というものです。
通常は、キャッチコピーの生成ですとか、文章の生成などを単体で行っていきます。
このワークフローでは、
1.タイトル作成
2.導入文作成
3.見出し作成
4.本文作成
のように次になにをすればいいのか順を追って作っていけば記事が完成します。
◆Cathy以外のAI活用事例
Chat-GPTはめちゃくちゃ使っています。
有料版ですが、スピードが遅くなることがあるのでGPT-3.5ですね。
【Cathy】では少し足りない具体例や抽象的な表現を増やしたいときに対話形式で使うことができるので重宝しています。
言葉のキャッチボールをして擦り合わせていくといったイメージです。
◆先読み「Chat-GPT」を書いた経緯と内容
2022年12月上旬に出版社の方からお話をいただいて書き始めました。
内容は【Chat-GPT】について3つの観点があります。
①実用面
コミュニケーションが取れるところが面白いので、どういう対話をしたら上手く使えるのか具体例を踏まえて紹介しています。
②技術面
機械学習、ディープラーニング等、どういった考え方の基に組み立てられているかを紹介しています。
③ビジネス面
題名にも「IT×ビジネス」とあるので、ここは力を入れています。
内容としては海外の先行事例などを7〜8つ紹介しています。
ひとつ例を挙げると、お客さまの声を集めてマーケティングするのではなく、AIで集合人格(ペルソナ)を作ってしまって、その人格に色々な質問をしていくといったものです。
◆AIを使うメリット、デメリット
メリットは一言でいうと時短です。
自分のリソースや気力、体力を節約できるという点です。
デメリットは思考停止になるということです。
せっかくリソースを節約したので、どこで使うかを目的を考えなければならないと思います。
◆AIは人々の仕事を奪うと思いますか?
結論から言うとYESです。
ただ、歴史を見れば活版印刷や洗濯機、電話、など人々が今までやっていたものを節約できるようになったものはたくさん生まれているのでそこは表裏一体かなと思っています。
◆10年後、AIによって私たちの生活はどう変わると思いますか?
イメージはドラえもんができるという感じです。
今のスピードでいくと10年後ぐらいはないでしょうか。
音声アシスタントなのですが、まるで友達のようにコミュニケーションを取るのが当たり前になっていくような世界観です。
そして、そんなドラえもんを創りたいと思っています。
◆AIを使って複業もしくは副業は可能でしょうか?
これはYESです。
例えば、Chat-GPTに関する本をChat-GPTで作っているという本がAmazonでは出ています。
堀江さんも同じように2時間で本を作ったと言っていました。
ただ、先程も述べたように、AIを使って時短した分、他にどのスキルが必要なのかを考えて工夫する必要があると思います。
AIが創る未来
今回の検討会では、ドラえもんがいる世界がどんどん近づいているなと感じました。
今回はIT×ビジネスにフォーカスしたお話でしたが、AIを使えるようになった分、ビジネスで使うには人が生み出せる価値とは何かをより考えなければならないのではないかと思いました。
ただ、思考停止で使うのではなく、AIを使っている目的、そしてそれを使ってどうしたいかをしっかり踏まえた上で上手にAIを使う。
スキルだけではなく、そういった目的が必要となります。
古川さんも【Catchy】は、人が考えるための余白を残していると仰っておりました。
すべてAIで完結するのではなく、人が考え付加価値を与えることでよりAIの価値も上がるのではないでしょうか。
共存という意味では、思考停止にならず、AIに考えさせ、人も考えるといったことが大事になりそうです。
次回のAI未来検討会
AI未来検討会は毎週水曜日の21:00〜22:00開催してます。
次回は2023年4月19日となります。
ご参加いただいた方々でAIについて「あーだこーだ」と語りたいと思いますので、是非ご参加ください。
【AI未来検討会】の情報はTwitterアカウントでも発信しております。
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