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詩集

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詩:佳人薄命

詩:佳人薄命

私の生きる命は短い

儚くて、割れ易い

息を吐くように心憂く声がしずくする

怜悧な言葉と背馳する情調は
時に我が心をも蚕食し

そんな火の通っていない私の声を
誰が聞いてくれるだろうか

私の生きる命は短い
花車のように脆弱で、
張り裂けるほどに壊れやすい

息を吸うように暢気な言葉を
心の内に受け容れることができたなら
どれほど造作無い人生を送れるのだろう

詩: 永劫回帰

詩: 永劫回帰

悪意のない尨大な生き物

顔は見えない 

そんな生き物の足元に私は奉じていた

宿世結びに気を取られ
その世の記憶は曖昧で
それでも身体を触り合う度に
幸せの智覚はあった気がする

そんな睦まじい日々に終止符が打たれたのは
突然の話
ある日
突如として
その生き物の大きな足に踏み潰された

そして今世
数少ない記憶の中の
致命傷を勲章にして
尨大な生き物として目を覚ました

足元に佇む小さな生き

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詩:白玉楼中

詩:白玉楼中

心の中の私は
崖っぷちにいて
頼りなく切れそうな糸に吊られるまま
いつも宙ぶらりん

幽渓に堕ちていく時を只管待ち
時々聞こえてくる声に掴まろうともせず

死後の楼閣に逝く時を待ち侘び
一手に空の中へ飛び立とうともせず

生きることもしない
死ぬこともしない

この世界は吹雪の暗中
空の糸が切れればきっと谷底に堕ちて
死後の世界は白刃の如く煌めいている

そうやって私は白玉楼中に希望を抱き
搏動を

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