あい
蒼白の空を泳ぐ小さな鳥
春
ふと鏡を見たとき
私たちを繋ぎ止めていたのは歪んだ愛だったよ それは不恰好な幸せだった でも心から大好きだった この人のために生きたいと思った でも、いつの日かこの人のせいで死にたいと思うようになった 生きるってなんだろうね 死ぬってなんだろうね 生と死の狭間にいる私には分からない。
私の生きる命は短い 儚くて、割れ易い 息を吐くように心憂く声がしずくする 怜悧な言葉と背馳する情調は 時に我が心をも蚕食し そんな火の通っていない私の声を 誰が聞いてくれるだろうか 私の生きる命は短い 花車のように脆弱で、 張り裂けるほどに壊れやすい 息を吸うように暢気な言葉を 心の内に受け容れることができたなら どれほど造作無い人生を送れるのだろう
暗峠の中に佇む私
私は22歳の時、元彼に暴力を振るわれ2年半の記憶障害を負った。 彼と過ごした日々を思い出せない。 どうやって生きていたのかわからない。 彼の顔も声も思い出も、写真や動画が残っているだけで、私の頭の中は空っぽだ。 それでも、私の心の中には、
私は検察官を目指している。 そのために、県内随一の進学校に入り、高校1年生の頃から受験勉強に耽る日々。そして某大学の法学部に入学した。 高校生の頃から法律が大好きだった私にとって、法律と向き合う毎日はとても楽しく、幸せで恵まれた環境だった。 ところが、 大学2年生の冬、事件は起こった。
私のことを知らない人はきっとこのタイトルに驚いたかもしれません。 文字通り私は、“元彼”の実家で1ヶ月生活していました。 詳しく言えば、 元彼のお母さん、元彼の妹さん、元彼のお母さんの彼氏さん と暮らしていました。 なぜそうなったか、その経緯をここに残したいと思います。
悪意のない尨大な生き物 顔は見えない そんな生き物の足元に私は奉じていた 宿世結びに気を取られ その世の記憶は曖昧で それでも身体を触り合う度に 幸せの智覚はあった気がする そんな睦まじい日々に終止符が打たれたのは 突然の話 ある日 突如として その生き物の大きな足に踏み潰された そして今世 数少ない記憶の中の 致命傷を勲章にして 尨大な生き物として目を覚ました 足元に佇む小さな生き物や 自分と同じ丈の大きな生き物 私はそれを差別することなく 地に足つけて 足
心の中の私は 崖っぷちにいて 頼りなく切れそうな糸に吊られるまま いつも宙ぶらりん 幽渓に堕ちていく時を只管待ち 時々聞こえてくる声に掴まろうともせず 死後の楼閣に逝く時を待ち侘び 一手に空の中へ飛び立とうともせず 生きることもしない 死ぬこともしない この世界は吹雪の暗中 空の糸が切れればきっと谷底に堕ちて 死後の世界は白刃の如く煌めいている そうやって私は白玉楼中に希望を抱き 搏動を感じることもなく ただ露と消える刻を待っているのかもしれない ちがう 一本の
20歳から23歳になった今までの壮絶な自分史です。今生きている感覚がない自分の生を残すために、またいつか記憶がなくなった時のために、未来の自分のために言葉にして残そう。そう思って書きました。 ・20歳 大学2年生。上京してから初めての彼氏ができた。相手は3つ上の社会人。マッチングアプリで出会った。家族思いで友達思い、目標が明確にある人で情熱家。レディーファーストで気配りも良く、見た目も清潔感があり、大人の余裕があるなあというのが会話の中での第一印象。連絡は週に4回ほど取り合
暴力を振るわれた後、彼に送ろうと思って携帯のメモに書いた手紙。もう送ることはないけれど、ここに残しておこうと思います。 (弁護士費用を貯めるため、有料化させていただいてます。過去の彼への純真な気持ちをお金に変えようとする私の姿をよく思わない人もいることは承知の上です。不快な気分にさせた方、ごめんなさい。) またいつか私の記憶がなくなった時のために、あの頃の私の気持ちをここに記しておきたくて。
死にたい。 消えたい。 数ヶ月前はそれしか考えていなかった。 20歳でレイプされPTSDになり、21歳で浮気妊娠中絶され不安障害になり、22歳で元彼にDVされ全治2ヶ月以上の怪我とPTSD、記憶障害、解離性障害、統合失調症になった。 最後のそれがとどめだった。 幻聴や幻覚でリモコンを食べたこともあった。 だから生きていても辛いことしかなかった。 記憶障害で楽しかった記憶は全て失くなってしまったから。 私はなんのために生きているんだろう。 誰かを幸せにすることもできず、自分の