令和阿房列車論~その27 相鉄が東京を目指した結果
はじめに
本日は3月18日…JR各社をはじめとしたダイヤ改正の日であります。
ただ、「改正」と言える内容かは各鉄道事業者によって考えさせられるところもありますけれども…
相鉄東急新横浜線開業
ダイヤ改正で大きな改正と言えるのは新線の開業が一番大きなものと言えるでしょう。
関東では相鉄東急新横浜線開業が今回のダイヤ改正の中で新線開業の大きなものです。
相鉄(相模鉄道)は横浜から神奈川県県央地域を結ぶ私鉄ですが、ここ数年は東京進出が凄まじい勢いで進んでいます。
第一段階としてJRの東海道貨物線に乗り入れて新宿に進出したのが「相鉄JR直通線」です。
そして、第二段階として東急電鉄に乗り入れることになりました。相鉄は西谷から分岐して羽沢横浜国大をへて新設された新横浜までを相鉄新横浜線、東急電鉄は新横浜から新設の新綱島をへて日吉に到達する路線を東急新横浜線として開業しました。
日吉に到達した電車は主に目黒線をへて都営三田線の西高島平、東京メトロ南北線〜埼玉高速鉄道の浦和美園、一部は東京メトロ副都心線〜東武東上線小川町まで行く電車も設定されました。
新線に乗ってみた
私は横浜市営地下鉄グリーンラインで日吉まで回って新線に乗車しました。
日吉から新線に入り、今回開業した新綱島から新横浜をへて西谷まで乗車したあと、新横浜まで戻ってきました。
一番混雑していた新横浜駅では(相鉄東急新横浜線に)乗るために券売機には長蛇の列が出来ていました。
ちなみに私は今回Suicaで乗りました。
一方、横浜方面は?
横浜と海老名を結ぶ特急は残されたものの快速と普通が中心となって、かつての主力だった「急行」の種別が本線系統からなくなりました。
快速は、かつての急行に星川・西谷・鶴ヶ峰が追加されたものですが、横浜〜二俣川ノンストップの急行がなくなったことは神奈川県県央部から横浜に向かっていたベクトルが(横浜方面より本数は少ないものの)東京方面にシフトしたのは明らかです。
運賃は新線経由の方が高いものの、乗り換えの手間を考えると横浜で乗り換えて東京方面に向かっていた利用者はいずれ直通線を利用するでしょう。