三鷹歌農書 2521-2540 三鷹歌農書 2024年11月19日 23:12 天壇のつもりで作るボッチなり落花生あをき空へ積み上ぐ三鷹歌農書(二五二一)ハッカ鉢から溢れ伸びんとせるを採り淡き友情のごとき茶を淹る三鷹歌農書(二五二二)トウゴマの深ムラサキの葉の鎧 われのあやふやなる型を恥づ三鷹歌農書(二五二三)大胆に省略したる松林かとも若葉のサフラン並ぶ三鷹歌農書(二五二四)西安と北京の二種のサンザシを並べ詩(シ)と詞(ツ)の違ひをおもふ 三鷹歌農書(二五二五)文字見ても花を想へるดอกแค(ドークケー)もう諦めてゐしにひらきぬ三鷹歌農書(二五二六)わはははと時を笑ふかシロゴチョウ三鷹の秋の深みに咲きて #鷹歌農書(二五二七)ナーベラーなり始めるは何事ぞここ武蔵野は霜月なるに 三鷹歌農書(二五二八)絹さやのスジをきれいに取るやうに白胡蝶からシベを抜き取る三鷹歌農書(二五二九)絹さやのスジをきれいに取るやうに白胡蝶からシベを抜き取る三鷹歌農書(二五三〇)オイスターソース多めに炒めたるシロゴチョウ丼でお昼を済ます三鷹歌農書(二五三一)白胡蝶ならばなほさら妬くばかり葉がその花を影もて摑む三鷹歌農書(二五三二)撤去する日の近づきてヘビウリの二つを並べ音符をつくる三鷹歌農書(二五三三)ハラビロの卵鞘と種とり用を取りトロンボンチーノを抜かせてもらふ三鷹歌農書(二五三四)トロンボンチーノを下に並ぶれはヘビウリの線の旋律かがよふばかり三鷹歌農書(二五三五)ヘビウリとトロンボンチーノの一幅の絵を見下ろせり送り出す朝三鷹歌農書(二五三六)敷き詰めし白菜の浦すべり出す野菜の船を見送るあした三鷹歌農書(二五三七)大根の横波うけてかがよへる野菜の船の実りの重さ三鷹歌農書(二五三八)採りたての野菜を積んで宝船ニンジンの櫂も朝日を浴びて三鷹歌農書(二五三九)農業祭へ蕪の白浪押し分くる野菜宝船の稲穂の舳先三鷹歌農書(二五四○) ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #短歌 #農業 #家庭菜園 #tanka #三鷹歌農書