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30代実家暮らし、働かず家にいる男の日記(あぎるnote)

著者は1985年生まれの男性。 不登校、社会不適応、人付き合いが苦手。 内向型人間。HSP。エニアグラムタイプ4。 宗教・哲学(生き方)、文学、美術、ジェンダー、語学 などに関…
月に4記事以上投稿しています。1記事の文字数は1000~1500字ぐらい。社会に適応できない人間の…
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2022年5月の記事一覧

国立西洋美術館の思い出 2022年4月11日~15日

【4月11日】 大学時代、上野の国立西洋美術館はお気に入りの場所だった。 絵画の展示は中世の宗教画から始まる。私はキリスト教徒ではない。でもその文化には惹かれる。 基本的に描かれた年代順に展示されている。平面的な宗教画が立体的になっていく。冷たい顔に体温が通っていく。絵がグラデーションのように変わっていく。いわゆるルネサンスだ。ここではそれを、実物を観ることによって体験できる。 私は、特に西洋美術愛好家というほどの者ではない。ただ雰囲気が好きなのだ。ここに来ると、古い時

池袋はちょうどいい 2022年4月8日~10日

【4月8日】 ここ2年ほど、遠出しなくなった。そのせいか、遠出していた頃を懐かしむことが増えた。 池袋という街は、身近な都会のひとつだ。自宅の最寄駅から電車に乗って30分ぐらい。大学時代はここで乗り換えをしていた。ジュンク堂やリブロ(2015年閉店)といった大型書店にはしばしば足を運んでいた。 用もなくサンシャイン60通りを歩いた。アニメイトをはじめ、アニメ関連のお店にはよく立ち寄った。 そしてサンシャインシティに向かう。いつも東急ハンズ(2021年閉店)から地下に降り

新宿と言えば映画館 2022年4月5日~7日

【4月5日】 私にとって新宿と言えば映画館だ。一番よく行ったのは2015年頃。特に新宿ピカデリーには足繁く通った。 所沢から西武新宿線に乗って終点・西武新宿駅で下車。地下街(サブナード)を通り、アドホック前で地上に出る。最もよく観た作品は「ラブライブ」。 ロビーの吹き抜けがシャレているが、これのせいで人がとどまれる空間が少ない。すぐに混雑してしまう。デザインのために実用性が犠牲になっていると感じる。 次によく行ったのはバルト9。最寄り駅は新宿三丁目だが、西武新宿駅からひ

2022年4月2日~4日 そこまでしてバズりたいか

【4月2日】 noteに5年ぐらい投稿し続けているが、未だに何がヒットして何がヒットしないのか、わからない。 ただこれだけは言える。自分の好みや労力とは関係がない。書いていて楽しかろうが、つまらなかろうが、時間をかけようが、かけまいが、「スキ」は0だったり10だったりする。 「書き手が楽しんで書いていれば人気になる」というのは、読んでいて心地の良いメッセージだが、実際にはそんなことはない。 バズる方法みたいなものは、ググればいくらでも出てくる。その方法に従って人気者を目

男性がレディースを着ることの葛藤 2022年3月29日~4月1日

【3月29日】 レディースを身にまとうと、気持ちが明るくなる。しかし同時に精神的苦痛も生じる。 周囲と溶け込んでいない。変な格好をしている。すべきではない格好をしている。こんな服を着るのはやめるべきだ。こんな思いに悩まされる。 トイレにも困る。男女兼用しか使えないからだ。多機能トイレを使わざるを得ないことが多い。その際、身体障害者でもないのに使っていることに後ろめたさを感じる。清掃員と鉢合わせして不審な目で見られたこともあった。 メンズを着ていれば、周囲との軋轢が生じな

『男らしさの終焉』レビュー 2022年3月27日~28日

【3月27日】 グレイソン・ペリー『男らしさの終焉』を読んだ。「従来の『男らしさ』はもういらない」「時代に合った男性像を築いていこう」といった内容。概ね同意だ。 気になった点を挙げる。「男らしくあれ」という要請は、社会全体からの圧力だ。それに従わなければ同性からも異性からも否定される。いわば男性は社会から責められて「男らしさ」を演じてきたのだ。 著者はその「男らしさ」を茶化したり、皮肉を言ったりする。芸術的表現として、男性器を強調した人間や、それををかたどったビルを描く。

出かけなくてよかった日々 2022年3月25日~26日

【3月25日】 今回のパンデミックによって、外出しない習慣がついた。 元々、外で遊ぶ子供だった。中学時代は運動部に所属していた。高校以降は、読書やネットサーフィンなど、インドア趣味の人間になった。でも同時に街をぶらつく青年でもあった。野球場や映画館などにもよく行った。 2020年2月から、世界は外出しないことを推奨するようになった。私はこれをきついとは思わなかった。むしろ負担が減ったように感じる。 それまで私は「余暇に家にいるのは悪い過ごし方だから、外出しなければいけな