【将棋】詰将棋を毎日やるようになった話
こんにちは。
今回は詰将棋の話です。
私は詰将棋が特に好きというわけではなかったのですが、ここ数か月、詰将棋を毎日解くようになったので所感を書いていきます。
きっかけは北尾まどか先生のnote記事です。
この方法が面白そうだったので試しにやってみました。
やり方を簡単にまとめると
・すらすら解けるレベルの詰将棋を用意する
・5分で50問を目標にする
・5分で解いた数を記録する
・目標クリアするまで同じ50問を繰り返す
目標の5分で50問は1問6秒のペースです。
5手詰は絶対無理。私のレベルなら3手詰をやろうと思い高橋道雄先生の3手詰将棋でトライしました。
だいたいそれほど考えずともすぐ解けるレベルの問題でしたが、最初のトライでは20問程度しか解けませんでした。
1分で4問ペース。50問には遠く及ばない…
うん、それ無理。
「問題を見る→解く→ページをめくる→答えを見る→ページをめくる→次の問題…」
このルーティーンで「解く」にかけられる時間は ないです。
北尾先生の解説にある通り、このトレーニングは「詰み筋の確認作業」であって「知らないことについて答えを導き出すために考える」ではないのがポイントですね。
1通り解いてから再スタート。
今度は「問題を見る→答えを思い出す→ページをめくる→次の問題…」とルーティーンを変えました(答えを見るは省略、すぐわからなければ飛ばす)。
これで解ける数は30後半~40問程度に増え、連日解いてようやく50問に到達となりました。
こんな感じ↓でメモ帳で記録しています。
とりあえず1冊終えての感想です。
〇 1冊分やりきった達成感がある
〇 だんだん早くなっていく爽快感がある
〇 毎日継続できる
× 元々少し考えれば解けたものを覚えていってるだけ感
× 3手詰だと手応えがあまりない
記録を付けるのは重要ですね。やって良かったと思えた理由はどれも記録を付けたことに起因します。
これで別の3手詰の本を買って継続していれば詰み筋がもっと身につくのでしょうけど物足りなさがあるのは否めません。
かといって5手詰は難易度が跳ねあがります。ひと目でわかることよりは1分以上かかることの方が多いのでとてもじゃないけど50問/5分は無理
……(o_ _)o パタッ
悩んだ結果、浦野真彦先生の5手詰ハンドブック(2)を買いました。
早解きは一度諦めて、のんびり解ければいいかなという気持ちで。ちなみに初見だと5分で7問とかでした。ぐはぁ。
ところが、何問か進めた後で最初に戻ってみたら意外と覚えていてすんなり解けることに気付きました。「解く」というより「詰み手順を思い出す」感覚ですね。
これなら3手詰と同じようにやれると方針変更。
まず1周目は見て10秒程度でわからなければ解答を見てしまい、さくさく読み進めました。最初の50問を終えたところで5分早解きチャレンジスタートです。
今度は5分で20問程度でしたが、日に日に解ける数が増えて7日目で50問もクリアできるようになりました。
解答スピードが3手詰めとほとんど同じなのは意外でした。やっているのは詰み筋の確認作業であって、頭の中で駒を動かすのが3手が5手に増えても時間的にはさほど変わらないということですね。
まだ1冊の半分終わったところですがここまでの感想です
〇 5手詰めがひと目でわかるようになるのは衝撃的
〇 5分はちょうどいい時間(最初の1分は速くて最後の1分はへたれる)
やっていて思うのは「詰将棋は覚えゲー」だということ。初見の問題を解く楽しさを多少切り捨てて解答を見て覚えてしまうことでより多くの問題を解くことができます。1つ1つの問題を考えるのは楽しいけど覚えてしまった方が効率がいいのはある意味葛藤ですね。
「高校数学は暗記科目」だと思っていた人には共感してもらえるかもしれません(大昔の記憶ですが)。
高校数学では問題を解いてパターンを覚えると一見難しめの問題でもどのパターンに当てはまるのかが自然にわかるようになっていきます。そして、本当は自分で考えたいという気持ちを抑えて、わからないときにはさっさと解答を見る方が効率良く学習できてしまう。それで試験の成績が良くなっても本当に思考力が鍛えられているか…?というのは置いといて、なんとなく似ていると思いました。以上余談でした。
それで実際に棋力が上がったかというと…
私の将棋倶楽部24のレート推移がこちらです (´っ・ω・)っ
色々要因があるので必ずしも効果が検証できるわけではないという前提ですが。3手詰を解いていた期間、5手詰めを解いていた期間を書き加えてみました。サボっていた期間ぇ(´Д`)
3月にぐーんと上がってから4月に3手詰を始め、レート上がってないよ!5月に詰将棋をやっていない期間でちょっと下がった? その後3手詰再開後もフラット。7月に5手詰めを解き始めてからも…上がってないですね!
詰将棋は筋トレみたいなものという認識なので、すぐ棋力が上がるわけではないので当然ですね(´・ω・`)
ということで、このやり方は楽めているのでこれからもしばらく継続すると思います。
5手詰ハンドブックが終わったら別の5手詰にするか7手詰に行くかは悩み所さん。
ところで「初見の7手詰め」を「最終手を口頭で答えるルール」で1分間に9問正解できるプロ棋士って…異次元ですね。17問答えたあのお方にはいったい何が見えてるんだろう…