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Int 5:顧客からフィードバックを引き出す!共創の場、スプリントレビューを成功に導くヒント

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この記事で学ぶこと

「スクラム」における重要なイベント、「スプリントレビュー」について、その効果を最大化するための、具体的な方法を学びます。

スプリントレビューは、顧客からフィードバックを得る、貴重な機会ですが、ただ成果物をデモするだけでは、十分とは言えません。

この章を読めば、顧客から、本当に価値のあるフィードバックを引き出し、スプリントレビューを、プロダクトの成長に繋げるための、秘訣を理解することができます!

この記事って要はこういう話

スプリントレビューは、顧客と開発チームが、共にプロダクトの価値を高めていくための、共創の場です。この章を読めば、あなたも、顧客の本音を引き出し、スプリントレビューを、より価値のあるものに変えることができるでしょう。

「スプリントレビュー」、ただのデモになっていませんか?

Step 41では、スプリントレビューの基本的な進め方について、学びましたね。スプリントレビューは、スプリントの最後に、開発した成果物(動くソフトウェア)を、顧客や関係者にデモンストレーションし、フィードバックを得るための、ミーティングでした。

しかし、あなたのチームのスプリントレビューは、以下のような、形骸化した、ただのデモに、なってしまっていませんか?

  • 開発チームが、一方的に、成果物を説明するだけで、顧客は、黙って聞いているだけ。

  • 顧客から、表面的なコメントは出るものの、具体的なフィードバックが得られない。

  • 結局、何も改善されないまま、次のスプリントが始まってしまう…。

もし、あなたのチームのスプリントレビューが、このような状態に陥っているとしたら、それは、非常に、もったいないことです。

スプリントレビューは、本来、顧客から、本当に価値のあるフィードバックを引き出し、プロダクトの成長に繋げるための、貴重な機会なのです。

顧客から「本当に価値のあるフィードバック」を引き出すには?

では、どうすれば、スプリントレビューを、形骸化したデモから、顧客と開発チームが、共にプロダクトの価値を高めていくための、共創の場へと、変えることができるのでしょうか?

ここでは、スプリントレビューで、顧客から「本当に価値のあるフィードバック」を引き出すための、具体的なヒントを、いくつか紹介します。

1. 目的を明確にする

まず、スプリントレビューの目的を、明確にすることが重要です。

何のために、スプリントレビューを行うのか?

顧客から、どのようなフィードバックを得たいのか?

この目的を、チーム全員、そして、顧客と共有することで、スプリントレビューを、より効果的なものにすることができます。

2. 参加者を厳選する

スプリントレビューには、誰でも彼でも、招待すれば良い、というわけではありません。

プロダクトに、深い関心を持ち、建設的なフィードバックを提供してくれる、適切な参加者を、厳選する必要があります。

3. 事前に情報を共有する

スプリントレビューの前に、顧客に対して、スプリントの目標、成果物の概要、確認してほしいポイントなどを、事前に共有しておきましょう。

顧客が、事前に情報を理解しておくことで、スプリントレビュー当日に、より具体的で、価値のあるフィードバックを得ることができます。

4. デモは、シナリオに基づいて行う

成果物のデモンストレーションは、単に機能を羅列するのではなく、顧客にとって、価値のある、具体的なシナリオに基づいて、行いましょう。

例えば、「ユーザーが、商品を検索し、購入する」といった、一連の操作を、ストーリー仕立てで、デモンストレーションすることで、顧客は、成果物の価値を、より具体的にイメージすることができます。

5. 質問しやすい雰囲気を作る

顧客が、自由に意見を言える、質問しやすい雰囲気を作ることも、重要です。

そのためには、開発チーム側から、積極的に質問を投げかけたり、顧客の意見を、否定せずに、丁寧に聞く、といった姿勢が大切です。

6. 「問いかけ」で、フィードバックを引き出す

顧客から、より深いフィードバックを引き出すためには、「問いかけ」の技術が、非常に効果的です。

例えば、

  • 「この機能は、あなたの業務に、どのように役立ちますか?」

  • 「この機能について、何か改善点はありますか?」

  • 「この機能以外に、あなたにとって、必要な機能はありますか?」

など、顧客の視点に立った、「問いかけ」を投げかけることで、顧客の本音を、引き出すことができます。

7. フィードバックを、記録し、共有する

スプリントレビューで得られた、顧客からのフィードバックは、全て記録し、チーム全員で共有しましょう。

そして、それらのフィードバックを、プロダクトバックログに反映させ、次のスプリントに活かしていくことが、何よりも重要です。

「スプリントレビュー」は、共創の場

スプリントレビューは、単なる成果物の報告会ではありません。顧客と開発チームが、共にプロダクトの価値を高めていくための、共創の場なのです。

スプリントレビューを、効果的に活用することで、あなたのチームは、顧客満足度の高いプロダクトを、より早く、より確実に、開発することができるでしょう。

まとめ:「スプリントレビュー」で、顧客と共に、価値を創造しよう!

スプリントレビューについて、詳しく見てきました。スプリントレビューは、顧客から、本当に価値のあるフィードバックを引き出し、プロダクトの成長に繋げるための、貴重な機会です。

この章で紹介したヒントを参考に、ぜひ、あなたのチームのスプリントレビューを、より価値のあるものへと、変えてみてください。

さあ、次のステップでは、チームの成長を加速させる、「スプリントレトロスペクティブ」について、詳しく見ていきましょう!

理解度チェック

Q1. 「スプリントレビュー」の目的は、次のうちどれでしょう?

  1. 開発チームの、成果を、顧客に報告すること

  2. 顧客から、成果物に対するフィードバックを得て、プロダクトの価値を高めること

  3. スプリントの、目標と計画を、話し合うこと

Q2. 「スプリントレビュー」を、成功させるためのポイントとして、最も適切なものは次のうちどれでしょう?

  1. 顧客には、一切質問させない

  2. 顧客から、より深いフィードバックを引き出すために、「問いかけ」の技術を活用する

  3. 開発チームが、一方的に、成果物を説明する

Q3. 「スプリントレビュー」で、顧客から得られたフィードバックは、どのように扱うべきでしょうか?

  1. 全て無視する

  2. 全て記録し、チーム全員で共有し、プロダクトバックログに反映させ、次のスプリントに活かす

  3. 一部だけを記録し、開発チーム内だけで、共有する

解答
A1. 2. 顧客から、成果物に対するフィードバックを得て、プロダクトの価値を高めること

A2. 2. 顧客から、より深いフィードバックを引き出すために、「問いかけ」の技術を活用する

A3. 2. 全て記録し、チーム全員で共有し、プロダクトバックログに反映させ、次のスプリントに活かす

全問正解できましたか?間違えてしまった方は、もう一度記事を読み返してみてくださいね!

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