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桜に鶯 七草かじる 人日の節句

#至福のスイーツ

食べ物のことばかりで恐縮ですが、『仙太郎』へうっかり寄ってしまったので


1月7日、人日の節句

一年間に五つの節句があり

人日(じんじつ)が本日、一月七日
上巳(じょうし)は三月三日
端午(たんご)はおなじみ五月五日
七夕(しちせき)も馴染みのある七月七日
そして、重陽(ちょうよう)は九月九日

春の芽吹きの七草食べて邪気を払うとか、罪人の処刑の何とかからとか、”あつもの三昧“の胃腸を休めるためにお粥を食べましょうとかあるようだけどつまるところは『無病息災を祈る』というのが共通の行事のように思う

祝い箸の用意も間に合わず、お雑煮も食べず、甘い物とビールで至福のお正月を過ごす

美味しくて楽しくて幸せならそれで良い

丸餅ではなくても家にある玄米餅で、祝い大根と金時人参が無くても蕪や青菜で、白味噌があるのだから、好きなときに食べれば良い

お粥も本当に調子が悪いときに食べれば良い、と七草粥も食べない

全く問題ない

冬休み最後の日の、日曜日のこと

いつも通り制作に励むも、新年のご挨拶に行こうかな~、と、15時前に一旦切り上げ、家を出る

早足小走り挟みつつ、松原通りを東へ

見飽きましたか?
そんなことないわよ
本日も美しい

スーパーマーケット『ハッピー六原』の前を通り抜け、轆轤町を歩き、東大路通りへ出る

1本東の通りは車や人で賑やか
こののぼり道は別世界のように静か
窯元の煙突越しの夕日

相変わらずの人・人・人の横断歩道を2回渡り心臓破りの仕上げの坂を上りきり、売店へ駆け込む

本堂にお水とお線香をお供えし、手を合わせる

大谷本廟

閉門ギリではあったけれど、年末の時のギリギリよりは少しの余裕があるので中を通って帰る

帰りも松原通りを歩いていたけれど、宮川町で曲がり北へ歩く

風情がありますなあ

新道小学校跡の隈研吾プロジェクト的なのも進んでいるみたいで、何人かの方が興味深そうに眺めておられた

団栗橋から河原町へ出る

『村上重本店』(お漬物屋さん)の店先の仏手柑

高島屋へ立ち寄り

こうなるよね
ここも寄るよね

何年か前までは、お正月はお洋服を買いに行っていたけれど、最近はわざわざ人の多いときに行きたくないな~、とか、あんまり物を増やしたくないな~、とかが勝ち、お正月にお買い物に行くことはなくなった

そう言っては甘い物を買い、贅肉を増やす

『仙太郎』
右から
うぐいす餅・七草まんぢゅう・桜餅

並んでおられる方がいつもより少ないし、年末何度かその列の長さと商品の少なさに諦めたので嬉々として並ぶ

本日中の桜餅は日曜日の夜
餅生地は道明寺製、ピンクではなく生成の白
餡子はこしあん

もち生地の粒々モチモチと、餡子の甘さと塩漬けの桜の葉の風味がたまりませんな

私は口に残る感じが好きではないので、二枚も撒いてあるけれど葉は食べない

葉で撒かれたままのお餅を手で持って食べると、鼻先に葉が近づきとても良い香りがする

ぜひ手づかみで食べていたゞきたい
黒文字等でつゝきまわさず、あっさり
”パクリ“ ”ムシャリ“
とやっていたゞきたい
と書いてある
手で食べて正解なのよ

”七草まんぢゅう”と”うぐいす餅”は、無事社会復帰(冬休みが明けたって事ね)出来た事を祝して月曜日の夜にいただく

1日経っても“うぐいす餅”のお餅は滑らかで柔らかく粒あんのはっきりした粒々と甘さにうなる

七草まんぢゅうも、薄皮まんじゅうのような皮に刻み入れられた七草の食感を楽しみながらどっしり詰まった餡子にうなる

せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ、これぞ七草

七草粥は食べてないけれど、これで行事に参加したことにしよう

小正月の小豆粥も良いけれど私はどろりとしたお善哉が食べたいな

まだまだ寒いけれど、春の装いのお菓子の甘さに心も体も解けたら、春を思ってウキウキ

雪が溶けて川になって鴨川に流れてくる頃、気取って、何かに誰かにどこかに恋をして、楽しく笑って過ごしている

絶対

ほんの少しの憂鬱とこんな私も社会生活を営んでいる事への喜びと幸せを噛みしめつつ、また、いつもの日々が始まる

ピスタチオグリーンの無事を確認後
地上へあがると、天高く伸びる飛行機雲が見える
何か良いね






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