奈良へ行く─正倉院展へ─
奈良国立博物館 第76回 正倉院展
10月25日に行われる内覧会のご招待状なるものを、『僕は行かないから、君、行ってきたら?』と頂いた
体調も万全ではなく、多くの人がいて、知っている人に会うたび挨拶をするのも億劫だし、それほどまでご興味があるわけではないというご様子だったのでありがたく頂戴した
私は平日のお昼に奈良へ行くことは出来ないので、図録進呈にはあやかれないが(買えよ)通常展示の初日である、昨日10月26日に張り切って奈良へ出かけて来た
観光も、何か美味しいものを食べたりするでもなく『正倉院展』に行った記録
時間ごとの予約制なので事前予約が必要だけれど、頂いた招待状の封筒を提示したら予約は不要とのことなので身軽に奈良へ向かう
寝坊せず起き、少し体が冷えているので30分ほど歩いて京都駅へ向かう
いつものコースを元気よく歩く
必ず覗くお掘りの鯉
京都駅はすごい人で、切符を買うのも階段降りるのも時間がかかる
急がないので別に構わないけれど、予定通りの『みやこ路快速』に乗車する
44分後には古都、奈良に到着
賑わう三条通りを歩いて
興福寺南円堂へご挨拶してから行こうかな
お参りをして振り返ると修復中の五重塔
興福寺は通り過ぎるだけ
興福寺を出る頃には、お馴染みの獣臭がする
奈良公園は、鹿と外国の方と聖書を持って立っておられる方で混沌としている
予約している人たちに混じって列に並ぶこと数分
学生の頃やもう少し若い頃は、2時間待ち3時間待ちの正倉院展も、ルーブル美術館展も、鳥獣戯画展も、風神雷神図屏風も嬉々として並んで観に行ったけれど、ほとんどきちんとは覚えてはいない
ここからは撮影は出来ない
初日の午前という事もあってか、たくさんの鑑賞者がいらっしゃる
私も背伸びしたり、空いているところから見て回る
物差しや、魚の形のガラス細工をアクセサリーとして腰からぶら下げていたものとかすごく小さくて美しくて可愛らしいものや、豪華絢爛な装飾の箱など技巧を凝らした“宝物”の数々は息を呑むほど素晴らしい
舞台で使用されたお面や麻で出来た衣類、勾玉や天蓋から吊るされた絹の織物など、今この時代にどこがで見かけても全く違和感のないようなおしゃれで素敵な品々は眺めているとうっとりするほど
最後のゾーンでは正倉院そのものの資材などの最新の研究やなんかの資料的な部品や木片(シタン材)を展示したものと、当時の手書きの資料や夥しい数の写経などを中心とした書物が展示されていた
紙や、絹など、衣類の素材ひとつとってもその当時の極上のものが使われていたのかその原型をとどめるかのような姿・形には驚きを隠せないし、漆の塗られた脚付きの台などは実際に何かを置いたり使用されている部分は当然摩耗しているけれど脚の部分は艶々のままだったりする
持ち運びや、出し入れの際には随分気を遣って大切に扱われてきたのだろう事が伺い知れる
資料がない上に(展示目録を取り忘れた)、歴史や美術に詳しくないので拙い説明だけれど、何を置いてもやはりその貴重な宝物の数々が大切に受け継がれているというところに、今回も私は心を動かされた
正倉院展を見終わったら、地下道を通ってなら仏像館へ行くのもお楽しみ
※写真撮影可能な像はマークがあるので、それを撮影してまいりました
仏像館もゆっくり見たし帰ろうかなと、思いつつ
人で溢れかえる東大寺も少しだけぶらり
人をかき分け、鹿をよけ、糞を踏まないようにステップを踏みながら歩くも、今日はもう帰ろうと引き返す
『奈良に来たのに、自動販売機の缶コーヒー1本飲んだだけで歴史の浅い京都に帰ろうとする女がいるんですよ』
『な〜に〜』
『女は黙って、写真映えするかき氷!』
JR奈良駅の券売機もスーツケースを持った外国の方が列をなしている
並びながら調べていると、数分後の電車に乗れれば京都に戻ってから五条高倉のあの喫茶店にコーヒーとスコーン食べに行ける
希望ある空腹のまま、電車に揺られ帰る
帰りも『みやこ路快速』で44分
京都駅もなかなかのにぎわいで、電車を降りて階段を上ったら人でごった返している
朝も見かけた、『EV自動車フェア』でズラリ車が整列する西本願寺前を帰りも通る
高倉通まで東へ移動して、あのお店へ
閉まってる。。。
ま、これはまた次のお楽しみということで
ハイ次!
高倉通をそのまま北へ歩いて大丸へ
今からラーメンやお蕎麦は晩酌に響くし、ハロウィンももうすぐ終わるから、と美味しいジェラートを頂く
パンプキンとピスタチオ(課金して)のハロウィン仕様のをいただきます♡
あれ?前もこんな展開あったな。。。
ということで、奈良へ『正倉院展』にだけ行ってきましたよ、という記録
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