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耐震診断の『数値』にとらわれない安心の見方

こんにちは
agent-matsukuraです

今日は、次男が学校行事で電車遠足に行ってきたようで、
楽しかった様子を話してくれました。
話の途中で「グループ行動は何人だった?」と聞くと、
「5人」と即答。
そこで「メンバーの名前は覚えてる?」と聞くと、
「〇〇さん、△△さん、■■さん、◇◇さん…あ、あと一人忘れた…」
と苦笑い。なんと、次男は自分がメンバーに入っていたことを
すっかり忘れていたのです。子どもの発想って、時に驚きますね(笑)。

さて、今日は「不動産業界で不思議に思うこと」を
テーマにお話ししたいと思います。
これからお話しすることは、
私個人の考えや感じたことをお伝えするものですので、
「そういう見方もあるのか」というスタンスで
読んでいただければ幸いです。
ぜひ、気になる点やご意見などもコメントでいただけると嬉しいです!

耐震診断について考える

先日、お取引中のお客様と話しているとき、
「耐震診断」について話題が出ました。
耐震診断は1から3までの等級があり、
多くの方は「3が一番安全で、1は少し心もとない」
というイメージを持っているかもしれません。
私も、どちらかと言えばそうした印象で説明を
することが多かったのですが、
お客様が建築に詳しい方で、
思いがけず新しい視点を
教えていただいたのです。

そのお客様が言うには
「長期優良住宅にするには耐震等級2以上が条件って知ってる?
避難所になる小学校の校舎とかでも、耐震等級2くらいが多いんだよ。
それに、タワーマンションって耐震等級はないはず」とのこと。

たしかに、耐震等級は今までに何度も耳にしていましたが、
住宅の使用目的や場所によってその必要性が変わるのは少し驚きでした。
タワーマンションのように耐震等級を表記していない建物も多いですが、
構造そのものに免震や制震が取り入れられているので、
耐震等級という尺度が必ずしも当てはまるわけではないようです。
私のように、つい「3が良くて1は不安」と等級で判断しがちですが、
実際には建物の種類や構造に応じて適切な強度があり、
それが安全性に影響しているんですね。


耐震等級の「数値」とその印象

不動産広告やハウスメーカーのカタログなどでは
「耐震等級3」という言葉がよく出てきます。
耐震等級が3であれば「大地震でも安心」
といった印象が伝わりやすいため、
確かに安心感はありますが、
他の建物に対して「1」や「2」が悪いかのような
印象を与えることも少なくないでしょう。
耐震診断の等級は、あくまで
「地震にどの程度耐えうるかの目安」であり、
必ずしも「3でないと危険」というわけではないのです。

例えば、住宅地で2階建ての家を建てる際、
過剰な強度はかえってコストが高くなるだけでなく、
実際には2の強度でも問題ない場合も多くあります。
地震対策はもちろん重要ですが、
建物ごとの使い方や構造によって、
最適な耐震レベルは異なるのです。

耐震診断と安心感のバランス

結論として、耐震等級は一つの目安ではありますが、
それだけで安心できるとは限りません。
例えば、住居用としての日常生活では2の耐震レベルでも充分ですし
1が「不安」と感じるかどうかは、住む人やその建物の用途に
よっても変わります。タワーマンションなどの高層ビルに
耐震等級がないのも、免震や制震といった
最新技術で補われているためです。

とはいえ、数字で「強度」を示されると、
どうしても安心感が高く感じられるのが不思議なところ。
私たちは目に見える数字に頼りやすいため、
耐震診断の等級だけで安心感を抱くのではなく、
建物の構造やどのように使われるか、
という点にも注目していくことが大切です。

耐震診断とその本質

こうして考えると、「耐震等級」の数値が持つ意味は、
あくまでその建物が何を想定して作られているかの
目安に過ぎないのかもしれません。
住宅や建物の安心は、数値だけでなく、
建築基準や構造、そして実際の使用目的を含めて
初めて見えてくるものだと感じました。
耐震診断ひとつとっても奥が深く、
改めて「数字の印象」に惑わされない
大切さを考えさせられます。

今後も、こうした気づきや学びを
少しずつ共有していきたいと思っています。
読んでくださった方の中でも、
ぜひ感じたことやご意見があれば
教えていただけると嬉しいです!

読んでいただき、ありがとうございました。


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