コロナの時間の使い方
コロナウィルスで自宅勤務が広がる中、何をして過ごすべきなのか?もちろんこのパニックで全面的に売られている株式市場の中、かねてから狙っていたブルーチップ(優良銘柄のこと)に密かに投資しても良いし、比較的安心な田舎にある実家に帰って家族孝行するのもよい。うちの母は認知症で話が噛み合わないので僕は手を繋いで散歩してハグをするだけだ。オキシトシンの分泌はこれでよい。
免疫力を高めるために空きまくっている箱根(昨年の噴火、台風、コロナで踏んだり蹴ったりの状態)の吉池旅館でゆっくり日帰り温泉に浸かって免疫力をあげるもよし。年賀状の返事も今更だがした方がいい。積読された本もさばこう。でも一番大切なことは、ここ数年で急ピッチで変化を遂げた世界と日本の情勢を俯瞰的に捉えてあと20年、つまり2020年から2040年までの自分の生き方のコンセプトとスタイルを確立する(言語化する)機会に充てることだ。
第一に、新旧産業の交代は2025年だと僕は予測しているが、一番しんどいのはガラガラと崩れてゆく2020年後半から2023年までの3年間をどう過ごすかだ。ベストは「大企業正社員」という立場を手に入れることであろう。その事業性に将来はなくとも今の遠隔業務化の流れなどは管理職でない正社員にとっては最高のシチュエーションだ。ある意味、ベーシックインカムを確保しながら副業とボランティアを通して来るべき未来の産業に関われる機会が圧倒的に増える。大企業が(なぜか)いまだに持っている信用を利用して狙っていた23区内の中古不動産でも買おう。大企業勤めなら金利は0.5%程度(ただ同然)だし、35年固定金利なら盤石だ。もちろん税金控除が終わるタイミングの14年目(2040年まで)までには完済して欲しい。東京はインフラ・治水・食文化・利便性・安全性のあらゆる面で世界最高峰の都市国家として残る。たとえ日本が沈没してもだ。
フリーランスであれば生活コストを極限まで下げる用意をまずしよう。ときめかないものは捨て、ストレスのある人間関係は整理して、もう一度語学をやろう。適当でもいいから英語ともうひと言語ができるようにしよう。お金は大切だが信頼と信用の方がもっと大切だ。信頼は(貢献)行動(doing)によって溜まり、信用はあり方(being)が築きあげるものだ。パートナーを作って寄り合って暮らそう。
ベンチャーや中小企業経営者は大変だと思う。雇用もビジネスも家族も守るものが多すぎる。諦めよう。パラダイムは変わる。もし古い事業なら手離してしまおう。もう少し頑張ればなんとかなるなら株を譲ってでも幹部に入ってもらい(たくさんみてきたがひとりでは無理だ)、IPOやM&Aのマーケットで値段がつくまで頑張ろう。でも無理は禁物。仕事以上に健康に意識を向けよう。免疫力をあげる最高の方法は運動でも食事制限でもない、毎日をご機嫌に過ごすことだ。
その他の人は、とりあえずこの時期(2020-2023年)、できれば日本からあるいは東京から離れた方がよい。スナフキンのように。インドは空気がよごれているが、東京では人の意識が淀んできている。意識の周波がぴったり合う所にしばらく滞在しよう。人は空間で出会うのではなく、意識の波長がシンクロした時に自然に出会うものだから。もはや空間にはなんの意味もない(やがて時間もそうなる)
では、2025年からの(日本の)新産業といえば、これはしつこいようだが、ロボティクス(輸出によるGDP増加)、医療(80兆に迫ろうとする医療・介護費の削減。歳出の7割)、コミュニティインフラ事業(社会関係資本の蓄積によるGNH増強)だ。これが僕の産業創造の3本の矢だ。
2020-2023年にガラガラと崩れてゆくのは産業だけではない。社会システムもだ。トランプ大統領が示したのは議会制民主主義の終わり。もはや2000万人のフォロワーへのTwitterのダイレクトな呟きが国家の方向性を決める。民主主義に階層はなくなった。政治家はカリスマでないなら無意味な存在になる。古代ギリシア・ローマのようにアゴラ(今ではTwitterか)で直接民主主義が行われる。衆参議員は中間管理職に過ぎなくなる。首長と市民がコミュニティの方向を決める。
ウィルスはまだ僕らの勇気を挫いていない。皆がそれぞれの立場から2020-2040年のライフを構想すべき時だ。
注意)図は2015年のヒカリエでのイベントの際、作成したものです
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