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みんなと私の『動機づけ面接』ーークライエントとの同行二人指南(7) 『煙探知機』


(つづき)

精神科外来に来た菲須武具さんと精神科医師の、悪い空気の面接を再掲する。菲須さんは、この会話の直前で、薬を飲むと幻聴がなくなるが、仕事をするのに薬をやめた、とチェンジトークと維持トークの両方を述べていたものとする。

(薬とは医者の出す薬、治療薬である)


不協和面接.001

一方、これとは別の流れになった面接がこちらだ。


不協和面接.002


【DISCUSSION】
自身やグループで、2つの面接についてどう思うか、考えてはいかがだろう。



1は菲須さんに「幻聴がなくなるから薬を飲んだほうがいい」と、一応本人がそれまでに言っているので、それについて聞き返し、それを話してくれたことを是認している。2は同じ聞き返しでも、幻聴のことだけに触れている。

是認のあるなしは、さほど問題ではなさそうだ。どちらも菲須さんの話を踏まえている。ていねいに聞き返している。

だがわずかに2のほうが空気がいいような気がする。違いはなんだろう?


次の表を眺めてもらいたい。

共感MITI.001

これをヒントに面接を考えてみてもらいたい。


前回のはこちら



2021/3/27 Ver.1.0

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