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あがり症は「個性」だ!僕が、自分を受け入れられるようになったきっかけ

人前に出ると、

決まって頭が真っ白になる。



声は震え、

手足はガタガタと震え出す。

僕は、絵に描いたような

「あがり症」だった。



子供の頃から、

人前に立つことがとにかく苦手だった。



中学校の時の自己紹介では、

自分の名前を言うだけで精一杯。



クラスのみんなの前で音読をすると、

緊張のあまり、

文字が頭から全て吹っ飛んだ。

周りからは笑われるし、

先生にはいつも

「しっかりしろ」と注意されるし、

そんな経験ばかりを積み重ねてきた。



大人になってからも、

症状は一向に良くならなかった。



会社のプレゼンでは、

大事なポイントを言い忘れ、

上司に叱責された。



大勢の人の前で話す機会では、

途中で言葉に詰まり、

頭が真っ白になって、

惨めな思いを何度もした。

「なんで僕は、人並みに話すことすらできないんだろう」



僕は、そんな自分が

嫌でたまらなかった。



あがり症は、

僕にとって「弱点」であり、

克服しなければならない

「欠点」だと思っていた。



だから、自分を責め続け、

自己肯定感は下がる一方だった。

そんな僕が、ある日、

一冊の本に出会った。



その本には、

「短所は、見方を変えれば長所にもなる」

と書かれていた。



その言葉が、

僕の心に深く突き刺さった。



「もしかしたら、あがり症も、見方を変えれば『個性』になるんじゃないか?」




そう思った僕は、

自分の「あがり症」と、

もう一度向き合ってみることにした。



自分の「あがり症」な

エピソードを書き出し、

それを客観的に見つめてみたのだ。

すると、不思議なことに、

あがり症は

「弱点」ばかりではないことに気づいた。



例えば、

人一倍緊張しやすいからこそ、

入念な準備をするようになった。



その結果、

人前で話す時には

内容の理解度が高く、

質問にも的確に

答えられるようになっていたのだ。



つまり、

あがりやすいという「個性」が、

準備を頑張るという、

新しい自分を生んでいた。



あがり症は、

僕の「個性」。



そう思えた瞬間、

心がスッと軽くなった。

無理に「普通」になろうとせず、

「あがり症の自分」

を受け入れることで、

僕は、少しずつ

自分を好きになれるようになったのだ。



もちろん、今でも

人前で話す時は緊張する。



でも、

「あがり症の自分」も、

自分の一部。



そう思えるようになってからは、

以前ほど苦ではなくなった。



「あがり症」だからこそ、

できることがきっとある。

僕は僕なりのやり方で、

一歩ずつ、

前に進んでいこうと思う。




そう、あがり症の自分と一緒に。






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