動くのは億劫で

体験する事に億劫な今は全てが終ってくれたらいいと思う。

死ぬ寸前ぐらいにワープしてしまいたい。

そして思い出を振り返りたい。

僕は思い出す事で満足を得る。

実際に何かしている時は本当に楽しいのかはわからない。

終わった後に楽しかった事を実感するのがほとんどだ。

リアルタイムで感じられるのは辛さだけだ。

辛いことだけはしっかり分かる。

なら今から体験するであろう出来事も実際に味わえなくてもいい。

おかしな話だが、体験もせずに思い出したい。

年を取った時に思い出すぐらいでいい。

楽しかったこと、辛かったこと、不思議なこと、悲しいこと。

味わったこともない事を脳裏に刻むことは出来ないのだろうか?

人の思い出を買える未来が来たら僕は真っ先にサービスに申し込むと思う。

だけどそれにはお金が必要なのか…。

サービスを得るには対価が必要でその対価を支払う為には僕は苦しみを見ないといけない。

楽しみと苦しみは表裏一体だ。

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