12年目の追悼

 最初に言っておきます。この記事の内容は暗いです。いつもと同じノリで書ける内容ではないので、今回は雑録という言葉は敢えて使いませんでした。

 今日は亡くなった友人の誕生日です。彼が生きていたら、42回目の誕生日を迎えていました。今までmixiで彼のことについて亡くなってから数年間、触れてはいましたが、6年前を最後に書くことも止めていました。
 勿論忙しい日々が続いていたのもありますが、思い出すとどうしても当時の事を考えてしまい、どこか僕自身もネガティヴな気持ちになってしまうし、福岡に住んでいる今、考えてはいけない、それに彼もそんなことは望んでいないと勝手に思っていたんですね。
 でも、それは違っていて、本当は僕自身がこの事実を冷静に見ることが出来ていないし、今までの自分自身とも向き合えていなかった事の現れなんですよ。
 地元に戻ってきて、物事の見方も少しずつ変わってきている今、改めてこの事について書こうと思います。

 2008年の終戦記念日、その報せは突然やってきました。1週間前に北九州に赴任したばかりの最初の日曜日、寮で部屋の片付けを終えて、休憩がてらmixiを見て、友人の日記を目にし、一瞬時間が止まりました。
「Dが亡くなった・・・。嘘だろ・・・。」
直ちに僕は、Dの携帯に電話をかけました。
「鳴ってる!何だ、あれは嘘だったんだ。何かの間違いだったんだな、やっぱり。そうだよ、そんなはずはない!」
 しかし、その期待は一瞬で打ち砕かれました。出たのはDの家族の方で、亡くなった事を改めて告げられました。その後、どうしていたかは正直覚えていません。気づいたら夕食が終わっていた、本当にそんな状況でした。
 なんて言うのかな、今でも言葉に表すのが難しいくらい、感情がわかなかった。悲しいのだけど泣けないし、ただ、言葉に出すことの出来ないような、なんとも言えない感覚でした。
 しかし、時間が経って事実を認識するに連れ、本当の意味でのつらさと悲しさが同時に襲ってきました。思えば、元々その兆候があったこと、そしてそれに気づけなかった自分にも腹が立った。けど、どうすることも出来ない。そんなやりきれない気持ちを胸に時間は経っていきました。

 ようやく気持ちの整理がつき始めたのは1年近く経ってからかな。それからは、良い意味で「あいつが生きていたらこうしただろうな」とか前向きに考えるようになりました。新しい事にも積極的に取り組むようになりました。

 そして12年経ち、あの頃話していた未来とは違った人生を僕は歩んでいるけど、ネガティヴだった僕も今は前向きな気持ちになれています。
 これからの人生、後悔のないよう、生きていきたいと思います!

 最後はこの曲で締めたいと思います。

 Thank you & Good-bye (布袋寅泰)


 ありがとうございました!

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