人と会い深まる気づきと広がる世界~ZINEフェス浅草(雨雲出版)
昨日6月23日は、ZINEの大きなイベントZINEフェス浅草に参加した。
雨雲出版としては4度目のイベント出店となる。
あいにく、10日ほど前にハイキング中に足を怪我し、整形外科に行ったらじん帯を損傷していると言われ、安静にする必要があったためずっと自宅に引きこもっていたから、けがして以来の外出となった。
足の痛みが不安だったため、いつも大変にお世話になっている方に恐縮ながらお手伝いを頼んだ。
その方は、書き手や編集のプロとして長年活躍されている大先輩で、ベリーダンス仲間。おかげで、雨雲出版についてもあれこれブレスト的に話を聞いていただき、ありがたすぎる時間だった。
(その話はまたいずれ)
もともとは、ベッシー・ヘッドの長編小説の日本語訳を出版するために立ち上げた雨雲出版だが、肝心の翻訳の方は絶賛準備中。そろそろ具体的目途がつくかもしれないが、出版はもう少しだけ先になりそうだ。
現在、このレーベルで出しているのは4冊+準備中の長編小説のイントロ本の計5冊。
われながら、たった一年でここまでよく頑張ったなぁと思う。
イベント出店は、多くのひととお話をする貴重な機会だ。
立ち止まってくださる方とお話をすることで、多くの気づきを得られている。色んな視点で考えを聞かせてもらえれば、世界が広がる。
もちろん冊子を買っていただくことや名前を知っていただくことは、今後の出版に繋げるためにとてもありがたく嬉しいけれど、それ以上にこの他者からいただく気づきが何より大切なのではと今回しみじみと感じた。
例えば、アフリカの小説には触れたこともないけれど、興味がある。でも、良く知らないから背景情報がわかった方が良い、など。
長年ベッシー・ヘッドに関わり過ぎて見えなくなっていることに、本への純粋な興味を持ってくださる方が気づかせてくれ、学ぶことは多い。
これだけでも、イベント出店は意味があるだろう。
本当は、長編小説の日本語訳といういちばん大切な本をお贈りできればベストだ。
それは少し先で、今は、関連本やわたしのベッシー・ヘッド繋がりのことを書いたエッセイといういわば予告編だけ。
それでも、地道にこの作業を続けていきたいと思う。
雨雲出版という名前も、二秒で思いついてさっさと公表してしまってからちょうど一年。
ベッシー・ヘッドの本を届けるのは大前提だけれど、少しずつ熟してきて、これから何を出していきたいのか考えるようになった。
逆説的だけれど、ベッシー・ヘッドのことばかり出していては、かえって彼女のメッセージが伝わらないような気もするのだ。
だからこそ、誰かの心にふと寄り添う言葉を本にして出すにはどのようなアプローチをとりたいか。
そんなことを考えているのは、少し余裕がでてきたからかもしれない。
今あるエッセイは、いわばベッシー・ヘッド作品を読むための副読本でもある。
ちなみに、『水面(みなも)をすべるモコロのように』は実際の動画も12本YouTubeに上がっている。
これを楽しんでいただきつつ、いずれは彼女の小説を読者の皆さまへ贈りたい。
このように面白いイベントを開催してくださった方々、ZINE仲間の皆さまにも感謝です。
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