「ボツワナ?そんなものはありません」と言われた初アフリカ出発の思い出
1998年、大学生だったわたしは、いよいよ初めてのアフリカに旅立とうとしていた。
この件について、少し事情があって実は今まではっきり書いたことはなかったんだけれど、最近よく思い出すので書くことにした。
23年前、大学生の私。
ボツワナはセロウェ村のミュージアムに保管されている作家ベッシー・ヘッドの書簡や文献を見たい。
なにより彼女ゆかりの地であるボツワナや南アフリカを訪れたいと思い、あれこれと試行錯誤した。
苦労したが、多くのひとに助けてもらったおかげで(もちろん、やたら止められもしたが)なんとかボツワナ政府の文献調査許可も取得し、ボツワナ大学の受け入れも決まった。
実はわたしの持っていたチケットは特殊で、かなり制限のあるものだった。
当時、南アフリカ航空が関西空港に就航していた時期だった。
わたしが入手できたのは、関空からヨハネスブルグまでのチケットのみ。
そこから先、第一目的であるボツワナまでのチケットがなかったのだ。
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