見出し画像

むしろ心遣いにすくわれた話。#141文字目から #aeuな日々。


先日、同じ楽団に所属している方がケーキをくださった。
同じ低音パートのおじいちゃん先生。

(※失礼ながら、記事にてわかりやすくする為と
 親しみを込めて、以下「おじいちゃん先生」と
 呼ぶことにする。)

かれこれ5年くらいの付き合いになるが、
今までこのような贈り物を頂いたことはなかった。

突然のプレゼント。
素敵な紺色の紙袋の包装。

「えっ!えっ!?い、いいんですか!?
 えっ、私にくださるんですか!?」

今日はべつに誕生日でもないし、
本当に私が頂いていいのかと戸惑っていたら、

「あんたのために買ってきたんだよ」と。
「いつも心遣いをありがとう」と。

“心遣い”
私自身あまり身に覚えがなかった。

おじいちゃん先生がご高齢でLINEをされておらず、
楽団のLINEに参加されていないため、
必要な伝達事項をこまめに連絡していただけ。

ただ、それだけ。

それ自体に感謝をくださったのか、それとも
そのなかのやり取りを真摯に感じてくださったのか。
こまかなニュアンスなんて、
たぶんご本人にしかわからないけれど、

自分が当たり前に思っていたことを、
誰かがうれしいと、ありがたいと
感じてくださることがあるのだなあと、
なんだか心がギュッとした。

私は、逆に、心遣いを頂いた気持ちがした。

慣れない役員の仕事とパートリーダー。
急な会議だなんだで、音出しもろくにできずに
合奏に臨まなければならない時も少なくない。

自分の練習も思うように時間取れなくて、
執筆との両立もうまくいかなくて、
辞めたらいろいろ楽だなって、
何度思ったかわからないけれど。

もう少し、まだ少し、このまま頑張るかーって。
思わせていただいた出来事だった。


なんでもない時のプレゼントって、
自分のことを考えてくれる人がいるって、
とても嬉しい。

こちらこそ、心遣いをありがとうございます。





(743文字)

●おまけ●
毎週投稿のために、本当はつぶやきにしようと思ったのだけど、どうにも140字に収まらなくて。



いいなと思ったら応援しよう!