【旬杯】勝手にaeu賞(まだまだつづく→短歌部門)
目標はPart1よりも900字ほど短くまとめることです。
はたして私はこの戦いに勝利することができるのか、こんばんは aeuです!(ここまで無駄に64文字←)
というわけで。
当記事は、今月上旬にグランドフィナーレを迎えた『みんなの俳句大会~旬杯~』の私設賞『勝手にaeu賞』発表の記事 Part2です:)
一昨日《Part1》を投稿しました👇
【旬杯】勝手にaeu賞(はじめに&川柳部門)
本日は『勝手にaeu賞』【 短歌部門 】ということで、引き続き、自身の推し作品を全力で推し推しさせていただきます:)
はじめに(簡易ver.)
あらかじめ【3つ】お断りをさせてください。
川柳のほうの《Part1》記事にて全文を掲載しております。そちらを読んでくださった方は読み飛ばしていただいてOKです。
「ド素人」なので大目に見てください。
私は「俳句」「短歌」「川柳」に関しては「ド素人」です。
僭越ながら記させていただく感想では、かなり的外れなことを堂々と言う恐れがありますが、どうか大目に見てください。妄想が行き過ぎることがあります、ご了承ください。
私は「言葉」や「作品から想いを巡らすこと」が好きです。しかーし!勝手な深読みをして斜め上方向に感動したり、作者の方の意図とはまったく違う解釈を繰り広げたりする恐れがあります。
作者の皆さまにおかれましては「そんなふうに感じる人もおるんやな」と生ぬるい目で見守っていただくか、「おいaeuそれちゃうで!」と作品への真の愛をご教授いただけると幸いです。『勝手にaeu賞(短歌部門)』は6枠に限定させていただきます。
選ばせていただいた作品以外にも「良いな」と感じた作品はたっっっくさんあります。けれど今回は敢えて、限られた数にしぼって選ぶことに挑戦させていただきました。
賞ってやっぱり特別なものだと私は思うから。
数をしぼることによって、より「私らしい選歌」をしながら、本気で悩み抜いて選んだ「これぞ!」という作品に忖度なく賞を贈りたいのです。
誠に勝手な理由ですが、それだけ本気で捧げる賞なのです。
以上
真心をこめて、勝手にaeuが
「私の琴線に触れた作品」を選びました。
【 短歌部門 】
(選考の流れ)
『勝手にaeu賞(短歌部門)』(6首)
それでは発表です!
この6首のなかで順位はありません。投稿順に発表します。
10.
夕闇にふたりしゃがんでそれぞれの
線香花火が落ちずに散れば
佐竹紫円さま
一目見て大好きだと思いました。まず、声に出して読んだときの音や、目で見たときのひらがな漢字のバランスが美しいです。そして何より、この御歌だけで掌編小説が書けてしまうほど情景的です。結句の「落ちずに散れば」で終わるのが秀逸だと思っていて、その先につづく言葉や展開の想像を掻き立てられます。
ここからは完全に私の妄想ですが(笑)お互いを想い合う二人が「落ちずに散れば」と大切な約束をする。軽快なふうを装っての提案でも内心は真剣。三句の「それぞれの」があることで、自分の線香花火が落ちずに散って、まだ灯っている君の線香花火はどうだろうか、どうか落ちないでと見守る、そんなドキドキ感まで肌で感じられるようです。けれど線香花火に託した二人の願いは、哀しいかな、もしかするとこの場では果たされないような、そんな切なさもどことなく内包しているように感じられます。
はい。そんなaeuの行き過ぎた妄想はさておくとしても(1首目から炸裂させて申し訳ございません……)、そんなふうに情景がどこまでも浮かぶ素敵な御歌でした。
95.
一目見ていいね好きって言い合える世界
私が望んだ世界
うつスピさま
一目見ていいね好きって思いました。
そして真っ先に、みんなの「好き」って気持ちをとてもとても大切にしている、みんはいのことが浮かびました。この『勝手に賞』も然り、もっと言ってしまうと「みんなの俳句大賞」の投票も、純粋に「いいね」「私はこれが好き」って、そんな気持ちでポチッとしてる。それが心地良くもあるのです。
作品一覧でこの御歌を拝見したとき、ひと際、温かくて、やわらかい、そんな印象を受けました。たぶんそれは上の句の言葉が、優しくて易しい、二つの意味でやさしいからだと思うのです。温かくて素直なやさしい言葉。
けれどそれだけではなくて、なんとなく胸がぎゅっとする感覚をも受けるのは、下の句の効果なのでしょう。「世界」「私が望んだ世界」この繰り返しに、噛みしめるような気持ちを感じました。そんな世界を望む。それはもしかすると、そうではない世界の息苦しさも知っているからなのかもしれません。
どうかこのあたたかな世界が絶えないことを切に願いたくなるような、尊さをも感じる素敵な御歌でした。
287.
紅色に青や紫金色の
目に焼き付けた「ヒュ~」初花火
旬さま
さて、ここらであらためて喚起しておきましょう。
私aeu、妄想が行き過ぎることがあります。
しかもまさかのホストである旬くんの御歌だった!そうとは知らず、今回かなり斜め上方向な解釈を繰り広げております。先に謝っておきます、ごめんなさい。この御歌が好きゆえなので、大目に見ていただけると。
この御歌を拝見した時、おそらく素直にシンプルに情景を思い浮かべることができる方は、赤や青、紫、金色などカラフルで美しい花火を想像するのでしょう。イメージで言うとこんな感じ👇
ところがこの御歌を拝見した時、私がいちばん最初に思い浮かべたのは、夜空に咲く花火ではなく、花火柄の紅色の浴衣でした。イメージで言うとこんな感じ👇 正確に言うと、夜空の花火と両方を思い浮かべました。
好きな女の子と念願叶って花火大会。隣を歩く君はいつもと少し違う雰囲気。まとう紅色の浴衣には青や紫、金色の花火が咲いている。君の綺麗な浴衣姿につい目が奪われてしまう。目に焼き付けよう。君の浴衣姿も。「ヒュ~」君と初めて一緒に見るこの花火も。
はい。勝手にそんな妄想を繰り広げていたため、「目に焼き付けたのは花火だけなのかしら~?」なんて鬱陶しい親戚のおばちゃん風なコメントが頭に過ぎってしまいました(笑)もはや「ヒュ~」が花火が上がる音だけではなくて、同級生の愛のある冷やかしの声にも聞こえてきます(重症やん)。
初句。「赤色」ではなく「紅色」を選ばれたのが、紅花(キク科の植物)由来の色ということで、菊花火を連想させるのもとっても好みです。
色鮮やかで賑やかな花火の音が聞こえてくるような素敵な御歌でした。
295.
突然の訃報に耳の塞がれど
往生際の良き夏空よ
ひろ生さま
一目見て私の癖に刺さりました。「突然の訃報」という「陰」な要素を含む上の句に対しての「往生際の良き夏空よ」という下の句が本当に秀逸で。たまりません。大好きです。
この上の句に、一見「陽」に見えそうな下の句が合わさることで、かえって切なさが増しているように感じます。普段なら幸せに感じるプラスな事が今はかえって切ない、生きているとそういう瞬間があります。
逆接の接続助詞を含んだ「塞がれど」。ここに「のに」と「けど」の両方のニュアンスを感じます。泣きたいのか痛いのか苦しいのか心はもやもやとしたまま、私はまだうまく受け止めきれず耳を塞ぎたい思いだというのに、空は潔いほどに晴れて眩しい。その空の青さに、それでも世界は変わらずに進むし、今日も明日も当然に生きる私は、後悔や思い出を糧にして進むしかないのだということを思わされる。
自分の心とは裏腹に潔く青い夏空への「のに」。そして亡くなってしまったことは残念だけど寂しいけど、最期まで輝いていたあなたを見送るには良い青空で、きっと晴れやかに昇って逝ったんだねと仰ぐような、すこし上を向くような「けど」。共存する複雑な心情を見事31音に詰め込まれた素敵な御歌でした。
(こちらの御歌を拝見して、とある自身の記事を彷彿してしまったため余計に妄想が行き過ぎています。スミマセン)
298.
空は青 信号も青 海も青
青い車で 青いぼくらは
島風ひゅーがさま
いきなり余談ですが、人の心を掴むのって一瞬で十分だなと思うことがあります。その一瞬がすごく良かったから好きになってしまう、そういうことって往々にしてあって。
こちらの御歌がそれでした。一見シンプルな夏らしい御歌ですが、結句の「青いぼくらは」で、私は一瞬にしてグッと心を掴まれてしまいました。
初句、二句、三句と並べられた目に映る「青色」。ドライブ日和なよく晴れた青空の下、青信号をすいすいと進む車の窓からは、広がる青い海が見えます。そんな走る車の色も「青色」。四句までずっと色の「青」が描かれていたのに、結句の「青」は唯一「若い」というほうの意味なんです。うわあ~!ってなりました(語彙力。笑)
それまで「名詞+青」の語順だったのが、四句で「青い車で」の語順になっているのも結句への良き架け橋となっています。
結句のたった7音で、元気で明るく気分が上がるようなとにかく夏らしさが前面に出ていたこの御歌に、一気に「エモさ」が加わるのです。どこまでも続くこの道のように、きっと永遠だと感じていた、あの日の青春が蘇るような素敵な御歌でした。
328.
赤に変わる前に駆けてくきみの日傘
まだ渡れないぼくの影ここ
オラヴ153さま
向き合えば向き合うほど惹かれていく、味わい深い御歌だと思いました。
まず御歌のなかでは一言も「信号」という言葉は使っていないのに、信号と、横断歩道を駆けていく後ろ姿(日傘)と、立ち止まる足元に伸びる影。そんな情景がありありと浮かびます。この情景を描くとき、5音の「赤になる」より6音でも「赤に変わる」のほうがしっくりくるんだなと感心してしまいました。
「軽やかに駆けていくきみ」と「渡れず立ち止まるぼく」の対比。そして「日(傘)」と「影」の対比。それはもしかすると性格的な面でも「きみ」と「ぼく」を対比しているのかもしれません。
きみの表情を表す言葉だって何も使っていないのに、きっと振り返れば、無邪気で眩しい太陽みたいな笑顔を見せるのだろうと想像できます。きみはぼくにとっては眩しすぎて、その明るさに救われることもあって大好きで、だけど時にそんなきみが羨ましくて、そんなきみに気後れしてしまう。
でもそこで終わらないのがこの御歌の素敵だなと思う部分で。「まだ」渡れない、なんです。赤信号はいずれ必ず青に変わります。そんな未来への希望も感じる、コントラストが素敵な御歌でした。
以上、私の感情を揺さぶってくれた素晴らしい6首に
『勝手にaeu賞』を授与いたします🎊👏✨
おめでとうございます!
そして素敵な作品をありがとうございます!
《おまけ》
最終選考の様子をチラ見せ(短歌部門)
《Part1》はこちら👇
【旬杯】勝手にaeu賞(はじめに&川柳部門)
《Part3》はこちら👇 ※8/24(木)公開予定
【旬杯】勝手にaeu賞(おわりに&俳句部門)
(5,072文字)
なーにが「目標はPart1よりも900字ほど短くまとめることです」だよ!!!!!🤣🤣🤣600字以上増えてるじゃねーか!!!🤣🤣
私の妄想が炸裂しすぎて、感想コメントが一首あたり450字とか平気であったので当然ではある。まあ「好き」を叫ぶのに費やされた文字数だと思えば、まあいっか。
そして、一晩で記事仕上げるの無理すぎて、1日予定を遅れて投稿いたしましたことをここにお詫び申し上げます🙇🙇
最後に、まさかの5000字以上すべてしっかり読んでくださった方、いらっしゃいましたら、ほんっっっっっとうにありがとうございます!!!😭✨
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#ありがとうみんはい 🐜