『もう好きじゃないよ』【才の祭歌詞】(※審査対象外)#aeuの詩。
『もう好きじゃないよ』
原案:ちょこ
作詞:aeu
無口なスマートフォン 鐘の音は鳴り響いてる
大きなツリー見上げ はしゃぐひと 俯く私
凍えそうな 手 赤くって
一人きりで 繰り返し
思い出すのは 君の言葉
「もう好きじゃない」なんて
胸を刺す 君の 静かな声
頬をつうっと流れては 冷たくなっていく 雪と雫
瞳に映った白 暖かい毛糸の生地
迎えに来た君の手 連れ出され 向かった先で
君の耳が 赤くって
全て解った気がして
想い巡らす 本当の意味
もう「好き」じゃ足りないほど
大事と伝えて くれて ありがとう
そっとずっと抱えてた 過去を溶かしてく 愛と気付く
最上階のレストラン
最大級に痛い言葉が
いま、最上級の愛に 変わっていく
「もう『好き』じゃないよ」って
胸を打つ 君の 愛の言葉
もう つうっと流れてた 冷たい雫は ほら乾いた
May this be the first of many great
anniversaries to come.
まずは、こんな素敵な企画に参加させて頂いたお礼を言いたい。
小説から歌詞、曲、動画、そして運営。企画を運営されている方々は貴重なお時間をやりくりされて、数々の作品に真心込めて向き合ってくださっている。それってきっと当たり前にできることではないと思うから。
お疲れさまです、本当にありがとうございます。
さて、歌詞公募の締切が11/30だったのですが、残念ながら私、間に合わず!!!(ノД`)アター でもでも完成させたいと思い、こうしてこの歌詞を完成させました。
伝わってほしいこだわりは幾つも詰めて込んでいるけれど、何よりいちばんこだわったのは、原案である、ちょこさんの小説『「もう好きじゃないよ」ってどういう意味?』の世界観をそのまま全編歌にするということでした。
だからできれば、こちらを全編読んだうえで歌詞を読んでほしい気持ちです、はい。(なぜ先に載せておかない……!)
正直なところ、審査の対象にならなくても、原案の作者であるちょこさんの琴線に少しでも触れられたら本望~!!という思いで(笑)大切に作詞しました。
1曲を通して小説の物語を表すストーリー仕立てになっています。
そして、歌詞に使っている表現は基本的に、漢字ひらがなカタカナの変換の仕方や擬態語に至るまで、小説からまるっと抜き出して並べています。
1番と2番で歌詞を重ねたり韻踏みしたり。一つの言葉で二つの意味を指し示していたり。
こんなふうに表現を付けられたのは、原案の小説の中に、ちょこさんの表現のこだわりが感じられたからだと思っています。
例えば、「過去を溶かす」というフレーズ。元カレとのことで抱えた心の傷を「氷」と表現される、そしてそれを「溶かす」と表現されるちょこさんの言葉から頂いたものです。
また、小説内で「つうっと流れて(垂れて)」いるのが、始まりでは涙だったのが、終わりにはグラスの水滴になっています。ラストの「水滴は乾いた」という表現には、文字通り「グラスから垂れた水滴が乾いた」という意味と「涙はもう止まった」という意味の両方を感じたため、歌詞にも使わせて頂きました。
ブリッジ部分の「最上階」「最大級(最も言われたくない/最も傷ついた)」「最上級」も小説から頂いた言葉です。
さて、少し前に『桜』という詩を書きました。読んでくださった方ありがとう。
このときにも思ったのだけど、詩(詞)に詰め込んだ想いやこだわりを、伝えたいし知ってほしい反面、こんなふうに言葉にしてしまうのは野暮なのかなあ……なんて思う私もいます。詩(詞)って100人が読めば100通りの解釈があるから面白いものだとも思うし。でも言いたい。(葛藤)
今回は、ちょこさんの小説を私なりに解釈して歌詞にしたものなので、アリかなと思ってお話しました。
ちなみにこの『もう好きじゃないよ』の歌詞は、とある既存曲の替え歌として作詞したものです。
3拍子の某クリスマスソング。分かった方いるかしら。原曲と歌詞が重なる部分もあるし、ラストに英詞があるのも分かりやすいかも。
機会があれば「替え歌して歌ってみた」なんて、簡易的にレコーディングしてアップしてみようかな……!(え?いや需要なくね)
(この「ザワザワルビ」の使い方初めて見た時感動した、さすがつく姉さま!!!)
May this be the first of many great
anniversaries to come.
(これがこれから来るたくさんの素敵な
記念日の始まりでありますように。)
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