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1ヶ月の有休消化期間で私が経験した変化について

6月末で前職を辞め、転職先の会社には二枚舌を使い、丸々1ヶ月の有休消化期間を獲得しました。長い休暇もいよいよ明日でおしまい。なかなか得難い経験だったので、自分の中で変化したこと、変わらなかったことを書き残しておこうと思います。


1ヶ月の過ごし方まとめ

①38歳にして初めてのブリーチ

退職2日後に幼馴染の美容師にブリーチしてもらいました!「会社員だから黒髪でないと」「一回やったらケアが面倒だから」という言い訳よりも、自分の「やってみたい!」を優先して実行することをやってみたかったのが理由かな。

既にカラーが落ちちゃって真っキンキン状態ですが、新しい会社はなんかこのままでも行けそうな感じ?なので一旦これでスタートしてみようと思っています(笑)

工事中。色が抜けて真っキンキン

②バンクーバーに2週間滞在(15年ぶり3回目)

バンクーバーは学生時代の留学先で思い出いっぱいの場所。娯楽は少なめですが「住む」には最高のロケーションということで、退職5日後にテイクオフ!

格安航空券をエクスペディアで購入したことによりフライトでは色々大変な目に遭いましたが、トラブルを期待していた側面もあり(ドM)、そういう意味ではなかなか得難い経験ができたし、ロストバゲッジや携行品損害ゼロだったので結果オーライ!

旅の顛末はまた別に書き残したいと思います。

日の入りは21時ごろ。金曜夜はとにかくみんなビーチに来ます
バンクーバー五輪のシンボルマークの元になったトーテムポール
バンクーバーから車で3時間、そこから1時間半のトレッキングで氷河を見てきました!

③帰宅後は作り置きとYouTubeと昼寝三昧

2週間のバンクーバー滞在+帰国後3日間の東京滞在でやりたいことはやり尽くした感があったのと、暑さに耐えられない(バンクーバーは乾燥&晴天、夜だと長袖がいる気候です)という理由から、ラスト1週間はほとんど家から一歩も出ず、楽しく引きこもり生活を送っています。

1ヶ月で変わったこと

①顔つき

休み中に会った人みんなに「髪の色は関係なく、とにかく顔つきが違う」とまったく同じことを言われました。自分ではわからないけど、これだけ言われるということはたぶん変わったってことなのでしょう。笑

大学院に行ってる時は課題や予定に追われ、卒業後は家族問題や住宅問題、転職活動と精神的にすり減るイベントがずっと続いていたので、純粋に前向きなことだけ考えられる狀況がこんな顔つきにさせたんだと思う。

新しい会社で人間関係をゼロから構築して結果を出せるのかという不安はもちろんあるけれど、誰も一言もしゃべらないおじさんだらけのオフィスへ毎日行く苦痛から解放された喜びの方が大きくて。解放感が顔つきを変えちゃったんだろうなぁ。

②「昼からビール」が要らなくなる

ストレスから完全に解放された状態が続くとアルコールが要らなくなる、というのは一番の大発見だったかもしれない(バンクーバーがお酒を手に入れにくい環境だったのもあるけど)。

ストレスゼロだと「飲んでふわふわしたい欲」がこんなにも湧かないの!?超大発見!自分の身体でもまだ知らないことがあるんだなぁ。ぐっとストレスがかかる環境で持てる力を出し切ってからっぽになったHPを、ちょっとふわふわした感覚にさせつつ回復させるのがアルコールの力なんだな、と今さらの気づき。

あとサウナもこれに近い感覚でした。休みすぎて既に頭がからっぽだから、サウナで空っぽにする必要がなくなっちゃったんだろうな(でもカナダから帰国して3週間ぶりの銭湯&サウナはさすがに感動だった!)。

さらにはドカ食い欲求もなくなりました。前は仕事終わりにお腹が空いてお惣菜パンとか食べてたけど、今は3食作り置きおかずを少しずつ食べるだけで十分足りる。ストレスがないとエネルギー消費が緩やかになるのかな?ま、カナダ行っても太らなかったけど、その後痩せもしてません(涙)

ま、飲みはしたんですけどね

③時間の使い方が大らかになる

前だと休日は「掃除せな」「洗濯せな」「クリーニング出さな」と常に「〇〇しなければ」に追われていて、でも疲れてるしやりたくない、と外に遊びに行ってしまい、結局掃除の行き渡らない部屋にストレス…という悪循環でした。

が、この1ヶ月は「ま、掃除機は明日でいっか」「わざわざこんな暑い日に外行かなくてもいっか」となり、かつては罪悪感に苛まれがちだった「ソファで昼寝してるうちに1日が過ぎる」ことに罪悪感がなくなっていきました(帰宅後3日くらい、夕方スーパーに行く以外は一歩も外に出ず昼寝しまくってました)。

(意外と)完璧主義な自分にとって、「まぁいっか」と100%心の底から思えるのは初めての経験だったかも。そしてこの「まぁいっか」の感覚は、すごいスピードで進んでいく世の中に流されることなく自分らしく立つために、結構重要なのではと思うのです。たぶん日常に戻ると忘れてしまうだろうから、自分のためにもここに残しておこう。

1ヶ月経っても変わらなかったこと

①夜型人間

バンクーバーでも自然に目覚めるのはだいたい8:00am。そこからゴロゴロして、家を出るのは10:00am過ぎ。寝るのは1:00am。早朝にビーチ散歩しようと思ってたのに結局2週間で一度も実現せず(涙)

始業8:00amの会社に8年半勤めたし、大学院にも行ったけど、結局朝早く起きる習慣はまったく根付かなかったもんな。。これが私にとって一番心地よいサイクルってことで、これからは無理に変えようとせず心地よい方に合わせていこうと思います。

②単独行動

Twitterで「複数人で予定や予算・渡航先を合わせ、更にはホテルの選定やら旅行プランから、食事・休憩のタイミングまで合わせるってそっちの方が8兆倍すごいと思う」と一人旅オタクの人がつぶやいていて、ほんまソレ!と思った。一人行動してた2週間、ネガティブな感情は一度も芽生えず、思いのまま行動できる楽しさしかなかったです。

もちろん東京でいろんな人に会えていっぱい話せて楽しかったけれど、私は一人の時間とのバランスが大事な性質なんだと思う。(あぁ遠ざかっていくパートナー探し…)

休暇期間を振り返って

ストレスから解放されたことで、少しずつ時間をかけて、睡眠時間や食生活などが心地よいバランスに整ってきた、というのがこの1ヶ月で得た感覚です。自分を観察してみて、ある程度バランスが整ってくると、もう少し負荷がほしいと自然に思えてくるもんなんだなぁと、びっくりしています。

何でも欧米がすごいとは言いませんが、自分で試してみて、あのバカンス制度は本当に効果があるからせめて全員一度はやってみるべきだと言いたいです。10日ではダメ。1ヶ月以上というのが大事。休職制度とかがもっと柔軟にならないかなぁ。もしいつか私がマネジメントの立場になったら全力でこれを推し進めたい!!!

もし転職が決まりかけている人がいたら、辞める会社に迷惑がかかるなんて1ミリも考えなくてよいので、とにかく有休消化期間を1日でも長く獲得できるよう、それだけに全集中して行動してください。自分をメンテナンスするのに必要なのは自分自身と時間、それだけです。

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