内向型で考えすぎる、自己肯定感低めな私の転職活動の話
ちまちま転職について調べ始めたのがたしか2021年の終わり頃。本格的に選考に応募し始めたのが2022年6月頃。かれこれ1年ほど転職活動を続けていますが、いまだご縁を引き当てるに至らず、今は手持ちのカードがなくなってしまいぼんやりリセットタイム中です。しばらく落ち込んで何もできない日々が続いていましたが、また次に進むためにも一度思ってることをアウトプットしようと思えるまでには帰ってこれました。誰が読むねんレベルの長文ですが、とりあえず外に吐き出させていただきます!
転職活動で苦戦するタイプ、それが私
ストレングス・ファインダーは如実に語る
私の下位資質は「達成欲」「規律性」「競争性」の3つ。
これがどんなマイナス影響を及ぼすかと言うと、とにかく応募に慎重になります。毎日面談や面接が入っているだけで疲れてしまい、休日も寝るだけになってしまう。日課なんて作っただけでプレッシャーで動けなくなるし、「何が何でも他の候補者よりアピールして内定を勝ち取ったる!」的なメラメラ感も全然わかないわけです。
ひとつのポジションを複数の人で取り合うことになる転職活動において、これはわりと深刻な問題です(と、1年近くやってきて今さら気づくあたりやっぱり競争性皆無)。この後挙げる弱点も相まって、おそらく相手に「熱意」や「覚悟」がないように映ってしまうのでしょう。
強みや特徴が抽象的すぎる
1年弱という異常に長い時間を要したものの、周りの人を観察したり、いろんな人に壁打ち相手になってもらったりと紆余曲折を経て、ようやく自分なりに「これは他の人にはないところかもしれないな」と思える部分が見えてきました。
が、これが何とも抽象的と言うか、ビジネスの世界で必要度合いの優先順位がどう考えても低いと言うか。
(経営者、現場で働く方、地方出身の方など)どんな立場の人であっても、その人の軌跡を想像し、自分が共感できる部分を見つけられること。
どんな立場の人であっても、その相手の目線に寄り添ったストーリー構成や言葉遣い、文章で表現ができること。
とっちらかった会議であっても、構造的に捉え、整理できること。
一見繋がりにくいものからアイデアを考えつくこと(周囲の出来事や会話、景色などをとにかくよく観察する)。
ちなみに、ストレングス・ファインダーの上位資質は「戦略性」「適応性」「親密性」の3つでした。
戦略性や適応性は、海外一人旅で度々経験したトラブル対応のときに確かに発揮されているかもしれん。ただ、こういうその場その場で最善の道を探るみたいな資質って、石橋を叩いて叩いて叩いた挙げ句結局渡らないみたいな今の会社だと全然役に立たんのよね・・・。
不器用なあまり必要な嘘もつけない
37歳にもなって何とかせえよ、と自分でも呆れるほどに自分が思っていないことを言葉や態度で示すことができません(一応社会人なので会社でやってはみるものの、全然そう思ってないことがモロバレでかえって逆効果)。
転職活動でこの欠点は結構致命的です。
複数の会社の選考が並行して進む中で、A社が第一志望となると、その会社をオタクばりに調べまくってのめりこみ、一方B社C社の準備にどうにも熱が入らず、聞き手の立場から考えて明らかにおもしろくない志望理由しか考えつかない、といったことが起こる。それでA社の面接官と全然会話が噛み合わなかったりすると、もう全滅、悲惨です。
なんで世の中の人はみんなそんな器用に、いくつもの会社に「御社にどうしても行きたいです!」と言えるのか。この年になってもまだ、何事に対しても程よい距離感がわからなくて、近づきすぎた挙げ句、うまく行かなかったときは勝手に傷つく。・・・ん、私内向的というかメンヘラ気質なのか??
転職したい理由(表)
大学院の学びをアウトプットして成長したい
2022年3月、卒業を前にこんなことを思いました。
3年かけて学んだ知識や、課題に向き合うことでつかんだ自分の価値観、いろんな人との対話を通して気づけた自分の強みを、ちゃんと仕事で発揮して世の中が少しでも良い方向に変わっていくよう貢献したい。もっと新しいことに挑戦して、失敗もして、成長したい。
文字にするとありがちなことかもしれないけれど、1年近くたってもこの気持は変わっていません。
自分のアイデアや意思決定が会社の成長につながっている実感がほしい
今の会社ではなかなかアイデアを実行に移せない。「え、こんな些細なことなのに?」と驚くほど、小さな小さな案件であっても、室長→部長→担当役員に説明をして、費用を削られて、決裁が下りた頃にはこちらの熱は冷めてしまい、結局イマイチなものしかアウトプットできない。情報も私のような一般グレードには閉ざされていて、新しいことに挑戦しようにもそのタネが拾えない。
私のアイデアを「それおもしろいね」「ここをこうしたらもっと良くなるんじゃない?」と受け入れ、形になれば「すごくいいね」「働く人の雰囲気がすごくポジティブになったよ」と認めてくれて、自分の挑戦が会社を少し良くできた、と実感できる、そんな前向きな人たちの集まりの中で仕事がしたい。夢物語なのかもしれないけれど、でもあきらめたくない。
私のようなちょっと変わった人間も面白がってくれる環境に身を置きたい
大学院でも時々もらったフィードバックなのですが、「ここでその切り口の意見言ってくる!?」と思われがちのようです。尊敬する超頭のキレる同期が「でもそういう意見を言ってくれる人は本当は組織に絶対必要だと思う」と言ってくれて、会社では「こんなん言わん方がいいやろな」と口をつぐみがちだった私にとって自信を取り戻させてくれた言葉でした。
予定調和を良しとせず、想定外を楽しめる。そんな環境の中なら、私も自分らしくいられるんじゃないかと思うのです。
転職したい理由(裏)
朝が早すぎて辛い
笑われるかもしれませんが、これはほんとにマジメな話なんです。
ちなみに今の会社の始業時間、8:00am。
いくら製造業とはいえ、周りにもなかなかないこの始業時間。今の会社に転職を決めるとき一番ネックになったのがこの条件でしたが、入社9年目になっても未だに慣れないし、毎朝遅刻ギリギリだし、何なら朝の1〜2時間は使い物になりません。エンジンかかるのは14時以降・・・
夜型を自覚したのは中学生のとき。午前中に試験を終え、午後は昼ごはんの後に昼寝をして、夕方から勉強開始。晩ごはんやお風呂を挟んで、夜中4時頃に寝る・・・というのがベストコンディションでした(オールナイトニッポンよく聞いてたな)。
最初の会社はデザイン事務所だったので、朝はだいたい10時スタート。2社目は製造業だったけれど、朝ドラを見てから出社しても間に合うくらい家が激近だったので、ゆっくりできるという恵まれた環境が続いていました。
その分、今がほんとーーーーに辛い。朝型夜型は遺伝子レベルで決まる、という医療系の話を聞いてすごく救われた気持ちになったものの、自部署の大半の人がドのつく朝型ばかりなので(7時前から仕事してるおじさんがいっぱい・・・)、言ってもわかってもらえないと諦めモードです。
おじさんの論理の中で埋もれてしまう
今の会社の女性比率は約13%。これだけでも結構ビックリな数字ですが、これを年代別に分けていくとどうなるかと言うと、私の属する30代女性の全体に占める比率はなんとたったの3%!正確な数字は持っていませんが、50代男性の比率はおそらく30%台前半程度になるのではと思います。
想像してみてください。100人のうち同年代の女性はいても3人。50代のおじさんは30人です。1人vs10人。そして彼らは役職が命です。どんなに頭が悪く視座が低くても、役職がついている人に従う。それが彼らの論理です。
さらに追い打ちをかけるがごとく、彼らの大半は骨の髄まで愛知県民(よくて東海圏出身者)です。そんな環境で大阪出身30代女性のワタシにどう戦えというのでしょう。私のアイデアなぞ、マジョリティおじさんの論理の前では何の力もありません。
価値観(県民性)が合わない
某巨大カーメーカーが毎年部品メーカーに価格低減要請をする習わしがあることからもわかるように、愛知県は安いこと(だけ)が重要と言って過言ではありません。私の仕事上印刷会社に制作を依頼することが多いのですが、散々見積り交渉をした後で、上司はいとも簡単に「あと50万下げてもらって」とか言う。何とか気持ちよく相手に仕事してもらえるように言い訳を考えてしどろもどろでお願いをしながら、毎回どんよりした気持ちになります。
私の人が良すぎるのでしょうか。私が制作会社側にいたから贔屓目になってしまっているのかもしれませんが、でも、相手がそんなボッタクリの金額をつけているとは到底思えないのです。仮に多少乗っけられていたとしても、気持ちよく支払って価格以上の仕事をしてもらえばいいじゃないか、とつい思ってしまう。
それに、無理な値切りを強いられた相手の心情が今後の関係性に及ぼすマイナス影響や、相手のやる気を削ぐようなお願いをさせられて落ち込む私のモチベーションを金額換算したら、結局値切らない方がプラスになるはず、なのにこのおじさんたちはどうしてこの「見えない部分のコスト」に想像が及ばないんだろう。おじさんの論理×県民性の最悪な掛け合わせです。
転職活動で感じたこと、わかったこと
書類は通るのに
断続的に転職活動をしてきたせいでもはや何社にエントリーしたのかよくわからないのですが、それでも累計20社以上は書類を送っているはず。そこから一次面接に進んだのはだいたい12〜3社くらい。一般的な書類選考の通過率を考えると、結構いい打率です。
が、とにかく面接で落とされる。
面接は、内向型にとって試練の場。スキルはあるのか?何考えてる人間なのか?など値踏みするような態度はこちらも一瞬で見抜けてしまうから、「この人は私の話を聴いてくれる」という信頼関係が最初に築けないと私も本来の自分らしさが出せない。
結果、フィードバックで多かったのが「キャリアの掘り下げが足りない、答えが抽象的すぎる」という意見。最初はこう言われるたびに落ち込んでいたのですが、最近は「いやいや、私がどんだけ時間をかけて考えてきたと思ってんねん。抽象的すぎるだ?自社サイトで多様な価値観を大切にするとか言うてるけど、嘘か?理解しようとする姿勢を示せてへんの、そっちやぞ!」とか思うこともあります。パンチ受けすぎて痛みが麻痺している。。
残念な面接もいくつか経験
基本的に先に進めず落ち込む数の方が多いですが、通らなくてよかったと思うほど残念な面接もいくつかありました。たとえばこんな感じ。
エージェントさんの一言で姿勢が変わる
面接対策の時間を取ってもらい「こういう質問だとこんな答え方の方がいいんですかね?」みたいな相談をしていたら、エージェントさんがポンとひとつの問いを投げかけてくれました。
「もしあなたが面接官の立場だったら、面接の場でどんなことを聞きたいと思うと思います?」
そこでようやく腹落ちしたのが、自分がそれまで「相手がほしがりそうな答えを作っていた」こと。自分の用意した答えに想いが乗っかってなかった。これまでずっと表現に関わる仕事をしてきたのに、自分の想いを言葉にすることが下手くそなんて盲点やった。なんてこった!
そこから一気に面接対策が楽に。それまでは想定していない質問が来たらパニクっちゃう、と一問一答でびっしり答えを考えることもありましたが、面接官が限られた時間内でどんな状態になっていたいのか(到達点)を考えると、本質的に確認したいことは多くても5つくらいまで。どんな問いを投げてくるか、その確度を上げるために面接官の立場やバックグラウンド、Web上での発言をしっかり調べて、あとは回答の一貫性に集中するだけ。準備の時間は圧縮できたし、面接通過率も一気に上がりました。
とはいえ、最終面接3戦3敗
最終面接に進んだところはどこも志望度合いが高く、内定をもらえたら迷わず行くと決めようと思っていました。なのに。
後から出てきた他の候補者に内定を取られる
という何とも残念なパターンが連続するという結果に。ただでさえ思い込みと思い入れが強すぎて凹むのに、もう傷口に塩!エージェントさんから聞いた話では、どちらも、財務分析や予実管理といった私よりわかりやすいスキルを持っている人だったと聞きました。
▼「どこでも活かせるスキル」が通用するとは限らない
https://www.asahi.com/and/article/20190802/3980140
・・・とは言うけれど。どれだけビジョンへの共感を何より大切にするといっても、わかりやすいラベリングには結局かなわないんだな、と。結果を聞いたときはふーん、と納得してたつもりでしたが、じわじわメンタルを削られていく感覚にこの10日間ほど苦しんでいました。
でもやっぱり、今とは違う環境で力を発揮したい思いは変わらないので、こだわるところはあきらめず、職種は自分の強みと合致するところがないかもう少し広げて考えて、またイチからがんばりたいと思います。
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