[マネージャーの問題地図]から考える発達障害部下のコミュニケーションについて
まずは、沢渡あまねさんの[マネージャーの問題地図]という本について紹介します。
この本は、多忙かつ無茶振りをされるマネージャーの為に、マネジメントの在り方について書かれているものです。
この本の素晴らしいところは、マネージャーの理不尽なあるあるを冒頭で触れ、それらをどう無理なくクリアしていくかという解決を提示されている事です。
この本で書かれているんですが、とにかくマネージャーに求められるものって多角的で、売り上げを上げつつ経費を削減しつつ残業減らして離職率も減らし、そしてダイバーシティという未知の領域も何とかせいと。そんな事を言われる訳で、せめてそれを支持する経営者層が答えを知ってたら良いんですが、もちろんそんな訳もない。
そんな中でどうしていくかという話を書かれています。
間違いなく面白く勉強できる本ですので、皆さまにも強くお勧めしたいです。
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コミュニケーション[能力]について
発達障害とコミュニケーションというのは、切っても切っても切り離せないものですよね。
恐らく発達障害部下と上司の困り事の半分以上はコミュニケーションに関するものではないでしょうか。
コミュニケーションと言うと、決まって言われるのは「コミュニケーション能力を高めろ!」というセリフです。
しかし発達障害の人達にはこれが非常に難しい、、
私も過去、何度も何度も悩みました。。
コミュニケーション能力に頼る組織は属人化した組織という考え方
コミュニケーション"能力"という時点で、実はそれって人によってバラツキが出る、属人化したスキルになってしまうという考え方が、この本で言われています。
一般的に、組織では属人化をできるだけ避ける方が良いとされています。それは、属人化した業務がブラックボックスになってしまいがちだったり、特定の人材がいなくなってしまうと業務がまわらなくなってしまうからです。
コミュニケーションもまた、個人のスキルに依る性質があるため、属人化してしまうものなのです。
私は長い間、個々人がコミュニケーション能力を高めるのが当然という思考でいたため、この考え方は目からウロコでした。
コミュニケーションを[デザイン]するという発想
この本で沢渡さんが仰っているのは、コミュニケーションを[デザイン]し、部下が発信しやすい環境を作るという事です。
この発想も、私にとっては驚きでした。
この話を読んだ時、戦国時代の強いサムライに対して、足軽がフォーメーションを組んで戦うイメージが湧きました。
「なるほど、個の能力が劣っていても、特定のコミュニケーション方法に特化したやり方を作ってあげればいいのか」
そんな気付きがある話でした。
※すみません、思った以上に長くなってしまったのでこの続きは次回お話しします。