発達障害と向き合う事の価値
発達障害当事者のイベントに参加して思う事
今日は上のようなテーマでお話をしたいと思います。
発達障害当事者が集まって問題をシェアしたり、自分なりの解決方法をシェアするというイベントがありまして、私も何度か参加させて頂いています。
そういったイベントに参加して感じるのは、困り事に対して個々に様々な工夫をしている事や、自分の特性についてしっかりと認識して対策を立てているという事です。
この辺りって言葉で説明するのがかなり難しいんですが、人が当たり前にできる事が全くできない人が、それを自覚した上で工夫して折り合いをつけるのってかなりの努力が必要で、そこに込める力は常人では届かないレベルにあると思います。
※イメージとしては、学歴コンプレックスを持ってる人がその裏返しとして、自分の専門分野ではめちゃくちゃ勉強するって時のエネルギーに似てるかもしれないです。
〔発達障害ライフハック〕は普遍的なナレッジになる
以前、〔発達障害ライフハック〕についてお話しました。
発達特性ゆえの困り事に対して、〔ライフハック〕という観点で立ち向かうという考え方です。
私もこの〔発達ハック〕として、パワーポイントの資料作成を先送りしない方法をツイッターで呟いたところ、著名な作家さんから「私の書籍現行執筆も、わりとこのやり方です」とコメントを頂きました。
発達特性と向き合う為にやっている事ですが、同じ事を定型発達(いわゆる健常者)の人が自分の作業を効率化させる為になさっていたのです。
モンテッソーリ教育について
子供の教育分野で、〔モンテッソーリ教育〕に関心が集まっています。
モンテッソーリ教育とは、子供が主体的に成長して発達する為、大人は子供の自由を保証し、自発的な活動を助ける役割を果たすという教育法です。
実はこのモンテッソーリ教育、元々は障害児向けの教育法として開発されたものを、障害のある子どもだけに限定しない形にしたものだったのです。
発達障害ライフハックにも、同じ事が言えるのではないでしょうか。
発達障害当事者の人達が自分の困り事と向き合い、克服した経験やナレッジは、定型発達の人達が幸せに生きていく為のライフハックにもなり得ると思っています。
「何で困り事抱えている自分達が苦しんだ中で編み出したナレッジで定型発達の人を幸せにしないといけないんだ」と思う方もいるかもしれませんが、それは当事者の幸せにも直結する事だからです。
当事者理解というナレッジ
私は、発達障害部下のマネジメントは上記のナレッジと同じように、マネジメントにおける普遍的なノウハウになると思っています。
だからこそ、もしこれを読んでいる方の周りにそういった傾向のある方がいたら、ぜひ前向きに向き合って頂きたい。
そう考えています。