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TBS『ドラゴン桜』で、発達障害の生徒が取り上げられていました。


ADHD_noteです。


昨日、(2021年5月23日) 午後9時放送のTBS系ドラマ日曜劇場『ドラゴン桜』第5話にて、『発達障害(知的能力障害)』の生徒が取り上げられました。(※Tverで1週間、無料視聴できますので、観ていない方にはぜひ見ていただきたいと思います。ちなみに私はTBS関係者ではありません…笑)


さて、発達障害(ADHD)当事者の私は、『ドラゴン桜』を毎週とても楽しく観ていますが、今回は『当事者として』あくまでもドラマの演出という側面であることを大きく感じました。

まず、ドラマを観て誤解いただきたくないのは、健常者の方の能力(脳力)が一人ずつ違うように、『発達障害者』と言っても、障害で起こる症状や特性、強みは一人ずつ異なるということです。


ここではあまり深く書きませんが・・・

『発達障害』と言っても、
ASD (自閉スペクトラム症/以前のアスペルガー症候群を含む)
ADHD(注意欠如多動症/注意欠陥多動性障害)
SLD (限局性学習症/学習障害)
DCD  (発達性協調運動障害)
など、いくつかの種類があり、それぞれが複雑に併存・合併していたり、あるいは『発達障害』のスクリーニング検査でIQを調べた結果、
ID (知的能力障害/知的障害)を合併している場合もあると言われます。

私個人的な見解ではありますが、今回の『ドラゴン桜』の『健太君』は、『発達障害』の中でも、ASD(自閉スペクトラム症/以前のアスペルガー症候群を含む)や、ID(知的能力障害/知的障害)の人の中に見られることが多いといわれる、『サヴァン症候群』の持ち主ではないかと思います。
※サヴァン症候群はこれまでも様々な映画や、ドラマなどで表現されています。


そのため、全ての『発達障害者』に、『ドラゴン桜の健太』のような障害があるというわけではありません。

一方でまた、『ドラゴン桜の健太』のような類まれな能力が、全ての『発達障害者』に備わっている、という事でもありません。


ちなみに米国では、知的・発達障害協会(AAIDD)という団体があるように、知的障害も発達障害の一種と捉えられています。


日本にも、公益社団法人 日本発達障害連盟という団体があります。

その中で、

(発達障害とは)知的障害を含む包括的概念であり、
人間が生まれてから成長・発達していく過程において、
何らかの原因によって、その発達過程が阻害され、
運動、行動、認知、知能、言語など様々な機能に障害が起こること。

と書かれています。


しかしながら、日本では以前から『知的能力障害(知的障害)』についてだけが認識されて(認められて)いたため、最初に『知的能力障害』に関する法制度や学校教育が整えられてきた歴史がありました。

そのため、今では『知的障害』は『発達障害』の一部でありますが、特に ”法的に” 分けて考えられる部分があり、欧米や米国に後れを取っています。


なにより日本では、昭和35年に『知的障害者福祉法』ができて、その後、学校教育法や児童福祉法と合わせるように進んできました。

今(2021年)から、61年ほど前の事です。

そのため、『知的(能力)障害』については、日本国民全員が知っていると言っていいほど認識され、浸透しています。
(※但し、正しく理解や認識されているかは別ですが・・・)

一方で、『発達障害支援法』が出来たのは2004年、今から16年前のことです。

『たった、16年前』です。


いずれにしても、今回の『ドラゴン桜』をきっかけに、『発達障害』という言葉が少しでも広く社会に浸透し(理解するきっかけが『ドラマ』や『知的(能力)障害』としても)、日本にかつてからある『知的障害』のように、身近で当たり前になることで各種の『発達障害』についての障害の内容や、障害で起こる主な特性・配慮などが理解される、成熟した真の多様性を認める社会になってほしいと望みます。

ちなみに画像は、桜は日本文化の象徴的存在の一つ。的な画像。

CouleurによるPixabayからの画像

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