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ADAKENのほぼ1000文字ジャーナル

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飲み屋のネタ話視点で気になった話題をちょこちょこ書いてます。
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2017年7月の記事一覧

円盤を買わずにいられない隙きのないスパイアクション「プリンセス・プリンシパル」という希望

 3ヶ月毎に30本以上の新作が作られその質を競っている深夜アニメの世界だが、放送終了後に発売されるブルーレイやDVD、俗に言う“円盤”の売り上げが全般的に伸び悩んでいることが久しく問われている。これらの作品の中心的視聴層である10〜30代前半にとって、映像作品は円盤よりもサービス拡大の一途をたどるネット配信で手軽に見ることを選ぶ傾向が常識化しつつあるのだ。それでも、まだ収益性においては円盤の売上のほうが配信サービスより優位ということなのか、その売上向上のため大量のおまけ(サン

強くて「NEW GAME!!」が帰ってきた!

7月スタートの深夜アニメが始まってそろそろ2週目。仕事柄ほぼすべての作品に目を通した(中には5分もたたずにきったものもあるけど)が、今のところ豊作と言って良さそう。その中で、「NEW GAME!!」の強さは一歩抜き出ている印象だ。もともと人気が高かった漫画原作の第2期だから、評価が高いのは当然かも知れないが、名跡に寄りかからない攻めの姿勢が随所に見られて心地よい。この1本だけで10月まで幸せでいられそうだ。 とりわけ、そのクオリティの高さが際立ったのが第2話だ。主人公で入社

朝ドラ「ひよっ子」にひそむ、3つの昭和世代

 4月からスタートしてちょうど折り返し地点を迎えたNHKの朝ドラ「ひよっこ」。もう3ヶ月も放送は続いているのに、ストーリーの中身は昭和39年秋に始まって今は昭和41年6月30日に差し掛かったところ。この間2年と10ヶ月。これほどスローテンポな朝ドラはちょっと記憶にない。中には放送時間がほぼリアルタイムの15分ほどで終わってしまう回さえあった。時代はけたたましく変化を続けていった高度経済成長期だというのにこの対象的な空気の流れは実に挑戦的とも言える。脚本を手がける岡田惠和は昭和

一味違う転生アニメ登場、「ナイツ&マジック」に期待

 ここ最近、“転生アニメ”に良作が目立つ。とりわけ顕著なのは、昨年ブームを起こした“リゼロ”こと「Re:ゼロから始める異世界生活」や“このすば”こと「この素晴らしい世界に祝福を」の2作だ。いずれも、現実世界でヲタクとして生活していた主人公がつまらない事故で頓死し、RPGなどでよく見られるファンタジー世界で甦って、生前の知識や習慣を武器に新たな人生を過ごしていくというのが、共通したストーリー展開だ。いずれも共通しているのは、現実世界では世間から隔絶したダメダメ人間だったのが、ゲ