まいくろばいおーむ
Netflixのドキュメンタリー【健康”超”分析 知られざるオナカの世界】は
いわゆる腸活についての考察ドキュメンタリー。
登場人物たちの腸内細菌の種類を調べたり、糞便移植だったり、いろいろと興味深いトピックがたくさんです。
昨今は、腸内フローラや腸内細菌嚢、マイクロバイオームなんて言葉もすっかりお馴染みになりつつありますが、
東洋医学の世界では、大昔から腸はとても重視されていました。
東洋医学には表裏の概念があり、臓腑経絡にもそれぞれ表裏関係があります。
膀胱(経)と腎(経)が表裏なのはわかりやすいですよね。
胃(経)と脾(経)もわかりやすい。
肝(経)と胆(経)もまぁわかる。
でも、
肺(経)と大腸(経)、は?
心(経)と小腸(経)、え?
ってなりますよね。
特に心と小腸。
「心」は心臓を表してもいますが、神を蔵し神志を主るとも言われていて、
五臓の最高位であり、生命活動能力や精神作用の全てが神の作用とされています。
要するに心臓という臓器という意味だけでなく、生命活動や感情などの精神活動に関わっているわけです。
で、その心と表裏関係が小腸って、なんか不思議な気がしますよね?
小腸って消化吸収の器官やん。どっちかっていうとウンチに近い臓器のイメージやん?
それが神さまと密接な関係ってなに?って感じですよね。
それが最近の研究から、徐々にマイクロバイオームや腸内フローラなんてことが盛んに言われるようになってきた。
うつ症状に関係するセロトニンの材料が、腸内の細菌たちの活動によって作り出されてるらしいこともわかってきた。
つまり、精神活動を主る心と表裏関係であることに納得できる材料が、いっぱい出てきたわけです。
「心と小腸、なんでやねん」から「やっと現代医学が追いついてきたか。ふっふっふ」とドヤりたくなる感じに。
藤田紘一郎さんは、だいぶ前から腸の方が賢いって言ってますし。
ところでこのドキュメンタリーには、日本人フードファイターの小林氏も出演されています。
決して理想的な食生活でない彼は、自分のマイクロバイオームに不安を持っていたのですが、調べてみるといい感じに多様性に富んでいたようで、日本の日常食の影響だろうと説明されていました。
私たち日本人の平均的な食事は、そう悪いもんではないらしい。
まぁ海外在住の人から「この国の人ら、ほんまに毎日毎食、おんなじもんばっかり食べてるねん」と聞くことも珍しくなく、その同じもののレベルが想像以上(1〜3種類の食材)なので、偏り度合いが違いすぎる。
家庭や給食等で、なんだかんだ多種多様な食材を口にしてきてるから、私たちの偏食は、世界レベルではそう偏っているわけではないのかもしれない(笑)
ぃゃもちろん、バランス良い食事を心がけるのは必要だけども。
そのバランスにしても、人種や生活地域によって条件が違うだろうと私は思っています。
ですから「地元の旬のものを」が基本だと思っています。
また、よく噛んで食べることも良い。
ひとくち10回ずつ噛むのがいい、なんて言われてたりもします。
10回噛むっていうの、やってみると意外に大変なんですよ。
柔らかい食材だと3回ぐらいで飲み込んじゃう。
なので私は、早食いするなよという意味と、10回噛んでも美味しく感じられる食材(歯ごたえがある、表面的な味付けではなく、素材の味が美味しい)ものを食べるように心がけるのがいい、と解釈しています。
食は私たちの体を作っています。
いろんなものをバランスよく食べるのが大切。
だからといって、あまり厳格に考えすぎないでね。
好きなものを美味しく食べる、それが一番です。